朕朝鮮地方待遇職員令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正九年十一月十九日
內閣總理大臣 原敬
勅令第五百四十一號
朝鮮地方待遇職員令
第一條 地方土木ニ關スル事務又ハ技術ニ從事セシムル爲道地方費ヲ以テ道ニ通シテ左ノ職員ヲ置クコトヲ得
事務職員
土木書記 專任百人以內 判任官待遇
技術職員
土木技師 專任十五人以內 奏任官待遇
土木技手 專任三百八十人以內 判任官待遇
第二條 地方產業ニ關スル事務又ハ技術ニ從事セシムル爲道地方費ヲ以テ道ニ通シテ左ノ職員ヲ置クコトヲ得
事務職員
產業書記 專任百五十人以內 判任官待遇
技術職員
產業技師 專任四十人以內 奏任官待遇
產業技手 專任千八百五十人以內 判任官待遇
第三條 前二條ノ職員ノ各道ノ定員ハ朝鮮總督之ヲ定ム
第四條 第五條ニ於テ準用スル地方待遇職員令第九條但書ノ規定ニ依リ俸給ヲ受ケス又ハ最低金額ヨリ低キ俸給ヲ受クル第一條又ハ第二條ノ職員ニシテ他ノ職務ニ從事スル者ノ員數ハ主トシテ從事スル事務又ハ技術ノ職員ノ定員ノ內トシ其ノ他ノ職員ノ定員ノ外トス
第五條 第一條又ハ第二條ノ職員ノ任免、待遇、俸給及休職ニ關シテハ本令ニ規定スルモノノ外地方待遇職員令ヲ準用ス
第六條 明治四十三年勅令第三百九十六號第五條ノ規定ニ依リ朝鮮總督府及其ノ所屬官署ノ判任文官ニ任用スルコトヲ得ル者ハ判任官待遇事務職員ニ之ヲ任用スルコトヲ得
第七條 第五條ニ於テ準用スル地方待遇職員令第三條乃至第五條ノ規定ノ適用ニ付テハ朝鮮敎育令ニ依ル專門學校ハ之ヲ專門學校又ハ實業專門學校、朝鮮敎育令ニ依ル實業學校簡易實業學校ヲ除ク又ハ朝鮮總督府農林學校ハ之ヲ地方待遇職員令第三條及第五條ニ規定スル實業學校ト看做ス
第八條 朝鮮臺灣滿洲及樺太在勤文官加俸令及大正九年勅令第四百號ハ第一條又ハ第二條ノ職員ニ之ヲ準用ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕朝鮮地方待遇職員令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正九年十一月十九日
内閣総理大臣 原敬
勅令第五百四十一号
朝鮮地方待遇職員令
第一条 地方土木ニ関スル事務又ハ技術ニ従事セシムル為道地方費ヲ以テ道ニ通シテ左ノ職員ヲ置クコトヲ得
事務職員
土木書記 専任百人以内 判任官待遇
技術職員
土木技師 専任十五人以内 奏任官待遇
土木技手 専任三百八十人以内 判任官待遇
第二条 地方産業ニ関スル事務又ハ技術ニ従事セシムル為道地方費ヲ以テ道ニ通シテ左ノ職員ヲ置クコトヲ得
事務職員
産業書記 専任百五十人以内 判任官待遇
技術職員
産業技師 専任四十人以内 奏任官待遇
産業技手 専任千八百五十人以内 判任官待遇
第三条 前二条ノ職員ノ各道ノ定員ハ朝鮮総督之ヲ定ム
第四条 第五条ニ於テ準用スル地方待遇職員令第九条但書ノ規定ニ依リ俸給ヲ受ケス又ハ最低金額ヨリ低キ俸給ヲ受クル第一条又ハ第二条ノ職員ニシテ他ノ職務ニ従事スル者ノ員数ハ主トシテ従事スル事務又ハ技術ノ職員ノ定員ノ内トシ其ノ他ノ職員ノ定員ノ外トス
第五条 第一条又ハ第二条ノ職員ノ任免、待遇、俸給及休職ニ関シテハ本令ニ規定スルモノノ外地方待遇職員令ヲ準用ス
第六条 明治四十三年勅令第三百九十六号第五条ノ規定ニ依リ朝鮮総督府及其ノ所属官署ノ判任文官ニ任用スルコトヲ得ル者ハ判任官待遇事務職員ニ之ヲ任用スルコトヲ得
第七条 第五条ニ於テ準用スル地方待遇職員令第三条乃至第五条ノ規定ノ適用ニ付テハ朝鮮教育令ニ依ル専門学校ハ之ヲ専門学校又ハ実業専門学校、朝鮮教育令ニ依ル実業学校簡易実業学校ヲ除ク又ハ朝鮮総督府農林学校ハ之ヲ地方待遇職員令第三条及第五条ニ規定スル実業学校ト看做ス
第八条 朝鮮台湾満洲及樺太在勤文官加俸令及大正九年勅令第四百号ハ第一条又ハ第二条ノ職員ニ之ヲ準用ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス