帝国大学の特別会計の仕組みを改め、毎年の政府支出金を一定額に定めることを主な目的としている。従来は予算が毎年変動し、財政当局の手数を要したが、現在は大学の基礎が確立し、定額化が可能な時期となった。東京帝国大学には130万円、京都帝国大学には100万円を定め、これにより大学側も長期的な計画が立てやすくなる。学問の進歩に伴う費用増加は、授業料や病院収入などの自己収入で対応する。また予算の項目を簡素化して流用を容易にする一方、経理委員会による監督を強化する制度を設ける。
参照した発言:
第23回帝国議会 衆議院 本会議 第3号