第一條 引揚援護院ハ厚生大臣ノ管理ニ屬シ今次ノ戰爭ノ終結ニ依リ內地(樺太、沖繩及千島ヲ除ク以下同ジ)以外ノ地域ヨリ內地ヘ引揚ゲタル者及內地ヨリ內地以外ノ地域ニ引揚グル者ノ應急援護及檢疫ニ關スル事務ヲ掌ル
第三條 前條ノ職員ノ外地方引揚援護局ノ事務ニ從事セシムル爲厚生大臣ハ關係各廳高等官ノ中ヨリ援護官ヲ、關係各廳判任官ノ中ヨリ援護官補ヲ命ズルコトヲ得
第五條 厚生大臣ハ院務ノ一部ヲ分掌セシムル爲地方引揚援護局ヲ設クルコトヲ得其ノ名稱及位置ハ厚生大臣之ヲ定ム
第六條 地方引揚援護局長ハ當該地方引揚援護局ヲ置ク地ヲ管轄スル地方長官ヲ以テ之ニ充ツ
第七條 地方引揚援護局ハ其ノ事務ヲ行フニ付必要アルトキハ當該地方ニ於ケル關係各廳ニ對シ共助ヲ求ムルコトヲ得
第八條 引揚援護院ニ參與二十人以內ヲ置キ院務ニ參與セシム
參與ハ厚生大臣ノ奏請ニ依リ學識經驗アル者ノ中ヨリ內閣ニ於テ之ヲ命ズ
參與ノ任期ハ一年トス但シ特別ノ事由アル場合ニ於テハ任期中之ヲ解任スルコトヲ妨ゲズ
第九條 長官ハ厚生大臣ノ指揮監督ヲ承ケ院務ヲ統理シ部下ノ職員ヲ指揮監督シ判任官以下ノ進退ヲ專行ス
第十條 次長ハ長官ヲ佐ケ長官事故アルトキハ其ノ職務ヲ代理ス
第十二條 地方引揚援護局長ハ長官ノ命ヲ承ケ地方引揚援護局ノ事務ヲ掌理ス
第十三條 地方引揚援護局次長ハ地方引揚援護局長ヲ佐ケ地方引揚援護局ノ事務ヲ掌理ス