第一條 大正十一年法律第五十二號(昭和十六年勅令第三百七十九號ニ於テ依ル場合ヲ含ム)ニ基ク勞働及技術ノ統計ニ關スル實地調査(勤勞統計調査)ノ施行ニ關シテハ本令ノ定ムル所ニ依ル
勤勞統計調査ヲ分ツテ年次勤勞統計調査、每月勤勞統計調査及特別勤勞統計調査トス
第二條 本令ニ於テ工業事業場ト稱スルハ左ノ各號ノ一ニ該當スル事業場ヲ謂フ
一 一定ノ場所ニ於テ物ノ製造、加工、淨洗、選別、包裝、修理又ハ解體ノ事業ヲ營ムモノ(工場)
二 一定ノ場所ニ於テガス、電氣若ハ各種動力ノ發生、變更若ハ傳導ヲ爲ス事業又ハ水道ノ事業ヲ營ムモノ(ガス電氣水道事業場)
三 土木、建築其ノ他工作物ノ建設、改造、保存、修理、變更、破壞又ハ其ノ準備ノ事業ヲ營ムモノ(土木建築事業場)
本令ニ於テ鑛業事業場ト稱スルハ左ノ各號ノ一ニ該當スル事業場ヲ謂フ
一 鑛業法又ハ砂鑛法ノ適用ヲ受クル事業ヲ營ムモノ(採鑛事業場)
二 土石ヲ採取スル事業ヲ營ムモノ(土石採取事業場)
本令ニ於テ交通事業場ト稱スルハ左ノ各號ノ一ニ該當スル事業場ヲ謂フ
一 地方鐵道法ノ適用ヲ受クル事業ヲ營ムモノ(地方鐵道)
三 索道事業規則ノ適用ヲ受クル事業ヲ營ムモノ(架空索道)
四 自動車交通事業法ニ依ル旅客自動車運輸事業ヲ營ムモノ(乘合自動車事業場)
五 自動車交通事業法ニ依ル旅客自動車運送事業ヲ營ムモノ(旅客自動車事業場)
六 自動車交通事業法ニ依ル貨物自動車運送事業ヲ營ムモノ(貨物自動車事業場)
七 小運送業法ノ適用ヲ受クル事業ヲ營ムモノ(小運送事業場)
八 前各號ノ事業以外ノ陸上運輸又ハ運送取扱ノ事業ヲ營ムモノ(其ノ他ノ陸上運輸事業場)
九 航空機ニ依リ旅客又ハ貨物ノ運送事業ヲ營ムモノ(航空輸送事業場)
本令ニ於テ其ノ他ノ事業體ト稱スルハ左ノ各號ノ一ニ該當スル事業體ニシテ使用從業者(家族及之ニ準ズベキ者ヲ除ク)ヲ有スルモノヲ謂フ
一 工業、鑛業又ハ交通業ヲ營ムモノニシテ工業事業場、鑛業事業場又ハ交通事業場ニ非ザルモノ(工鑛交通業事務所)
二 工業、鑛業及交通業以外ノ事業ヲ營ムモノ(其ノ他ノ產業事業體)
本令ニ於テ事業體ト稱スルハ第一項乃至第三項ノ事業場及前項ノ其ノ他ノ事業體ヲ謂フ
本令ニ於テ調査船舶ト稱スルハ帝國臣民又ハ帝國法人ニ使用セラルル船舶法、朝鮮船舶令若ハ關東州船籍令ノ適用ヲ受クル總噸數二十噸以上ノ船舶又ハ之ニ準ズル日本船舶ニ非ザル船舶ヲ謂フ
本令ニ於テ調査世帶ト稱スルハ家事使用人(家族及之ニ準ズベキ者ヲ除ク)ヲ有スル世帶ヲ謂フ
第三條 本令ニ於テ事業主又ハ世帶主ト稱スルハ事業體若ハ船舶ヲ使用スル事務所又ハ世帶ヲ事實上管理スル者ヲ謂フ
第四條 二以上ノ都府縣又ハ二以上ノ鑛山監督局ノ管轄區域ニ跨ル事業體ニ付テハ主タル事務所ノ所在地ヲ管轄スル地方長官、鑛山監督局長第十二條若ハ第十三條、第二十六條、第二十九條若ハ第三十條又ハ第三十七條若ハ第三十八條ノ職權ヲ行フ
第五條 本令中第三十七條第二項ノ場合ヲ除クノ外市町村及市町村長ニ關スル規定ハ東京都ノ區ノ存スル區域ニ在リテハ區及區長ニ、都廳府縣支廳、都廳府縣支廳長、市町村竝ニ市町村長及町村長ニ關スル規定ハ市制第六條及第八十二條第三項ノ市ニ在リテハ各市、市長、區及區長ニ之ヲ適用シ本令中市町村トアリ又ハ市町村長トアリ若ハ町村長トアルハ町村又ハ町村長ニ準ズベキモノヲ包含ス
第六條 本令ニ定ムルモノノ外必要ナル事項ハ閣令ヲ以テ之ヲ定ム