第一條 勞働ニ關スル指數作成ノ爲大正十一年法律第五十二號ニ基キ政府ハ每月末日現在ニ依リ調査ヲ行フ
第二條 勞働統計每月調査ハ官營ニ屬セザル左ノ事業體ニシテ府縣知事、鑛山監督局長又ハ遞信局長ノ指定スルモノニ付之ヲ行フ
一 一定ノ場所ニ於テ物ノ製造、加工、淨洗、選別、包裝又ハ修理ノ事業ヲ營ムモノ(工場)
二 一定ノ場所ニ於テガス、電氣若ハ各種動力ノ發生、變更若ハ傳導ヲ爲ス事業又ハ水道ノ事業ヲ營ムモノ(ガス電氣水道事業體)
三 鑛業法ノ適用ヲ受クル事業ヲ營ムモノ(採鑛事業體)
四 砂鑛法ノ適用ヲ受クル事業ヲ營ムモノ(砂鑛事業體)
五 地方鐵道法ノ適用ヲ受クル事業ヲ營ムモノ(地方鐵道)
七 自動車交通事業法ニ依ル旅客自動車運輸事業ヲ營ムモノ(乘合自動車運輸事業體)
八 自動車交通事業法ニ依ル貨物自動車運送事業ヲ營ムモノ(貨物自動車運送事業體)
九 小運送業法ノ適用ヲ受クル事業ヲ營ムモノ(小運送事業體)
十 船舶法ノ適用ヲ受クル船舶ニ依リ海上運輸事業ヲ營ムモノ(船舶運輸事業體)
前項ノ規定ニ依ル指定ハ同項第一號、第二號又ハ第五號乃至第九號ニ揭グル事業體ニ在リテハ府縣知事、同項第三號又ハ第四號ニ揭グル事業體ニ在リテハ鑛山監督局長、同項第十號ニ揭グル事業體ニ在リテハ遞信局長之ヲ行フ
第三條 前條第一項第一號乃至第四號ニ揭グル調査事業體ニ付テハ左ノ事項ヲ調査ス但シ第四號ヘニ揭グル事項ハ同項第三號又ハ第四號ニ揭グル調査事業體ニ限リ之ヲ調査ス
前條第一項第五號乃至第九號ニ揭グル調査事業體ニ付テハ左ノ事項ヲ調査ス
前條第一項第十號ニ揭グル調査事業體ニ付テハ船舶法ノ適用ヲ受ケ海上運輸ニ從事スル船舶ニ關シ船舶每ニ左ノ事項ヲ調査ス
第四條 第一條第一項ノ期日現在ニ依リ前條ノ事項ヲ調査スルコト適當ナラズト認ムル調査事業體ニ付テハ同項ノ期日ニ代ヘ指定官廳(第二條ノ規定ニ依リ當該事業體ヲ指定シタル府縣知事、鑛山監督局長又ハ遞信局長ヲ謂フ以下同ジ)ガ別ニ指定スル日現在ニ依リ調査ヲ行フ
第五條 調査期日ニ休業スル調査事業體ニシテ前月ノ調査期日ノ翌日ヨリ引續キ休業中ノモノニ關シテハ其ノ月分ノ調査ヲ行ハズ
調査事業體ニシテ天災事變其ノ他已ムヲ得ザル事由ニ因リ調査ヲ行フコト能ハズト指定官廳ニ於テ認ムルモノニ關シ亦前項ニ同ジ
第六條 事業主(調査事業體ヲ事實上管理スル者ヲ謂フ以下同ジ)ハ內閣總理大臣ノ定ムル所ニ依リ第三條第一項各號ノ事項、同條第二項各號ノ事項又ハ同條第三項各號ノ事項ヲ申吿スル義務アルモノトス
第七條 調査事業體ガ第五條第一項ノ規定ニ該當スルモノナルトキハ事業主ハ調査期日後五日以內ニ其ノ旨ヲ指定官廳ニ報吿スベシ
第八條 調査事業體ノ所在地、名若ハ事業ノ種類ニ付變更アリタルトキ又ハ事業ノ廢止アリタルトキハ事業主ハ直ニ其ノ旨ヲ指定官廳ニ報吿スベシ
第九條 府縣知事ハ內閣總理大臣ノ命ヲ承ケ第二條第一項第一號、第二號又ハ第五號乃至第九號ニ揭グル事業體ノ調査ニ關スル事務ノ執行ヲ管掌ス
第十條 鑛山監督局長ハ內閣總理大臣ノ命ヲ承ケ第二條第一項第三號又ハ第四號ニ揭グル事業體ノ調査ニ關スル事務ノ執行ヲ管掌ス
第十一條 遞信局長ハ內閣總理大臣ノ命ヲ承ケ第二條第一項第十號ニ揭グル事業體ノ調査ニ關スル事務ノ執行ヲ管掌ス
第十二條 二以上ノ府縣又ハ鑛山監督局若ハ遞信局ノ管轄區域ニ跨ル事業體ニ付テハ主タル事務所ノ所在地ヲ管轄スル府縣知事、鑛山監督局長又ハ遞信局長第九條、第十條又ハ前條ノ職權ヲ行フ
第十三條 內閣總理大臣ノ指定スル官營ニ屬スル工場、國有鐵道(之ニ關聯スル國營自動車ヲ含ム)竝ニ政府管掌ノ郵便、電信及電話ノ事業ニ關シテハ各其ノ主務大臣本令ニ準ジテ其ノ調査ヲ行フ其ノ手續ハ主務大臣內閣總理大臣ト協議シテ之ヲ定ム
第十四條 本令中府縣知事トアルハ北海道廳長官ヲ包含ス