第一條 酒造組合法ニ依リ酒造組合ヲ設置セムトスルトキハ五名以上ノ同業者ニ於テ其ノ組合ノ區域及酒類ヲ定メ發起ノ認可ヲ地方長官ニ申請スヘシ
第二條 酒造組合設立發起ノ認可アリタルトキハ發起人ハ其ノ組合ノ區域內ニ於ケル同業者ニ左ノ事項ヲ通知シ組合設置ノ同意ヲ求ムヘシ
二 組合員タルヘキ者ノ數但シ各種酒類每ニ之ヲ區別スヘシ
第三條 法定ノ同意者アリタルトキハ發起人ハ定款ヲ作リ遲滯ナク創立總會ヲ召集スヘシ
創立總會ヲ召集スルトキハ少クトモ二週間前ニ會議ノ目的、日時及場所ヲ組合員タルヘキ者ニ通知シ且之ヲ公吿スヘシ
第四條 定款ハ組合員タルヘキ者ノ三分ノ二以上ノ同意アルニ非サレハ之ヲ議定スルコトヲ得ス但シ二種以上ノ酒類製造者組合員タルヘキ場合ニ於テハ各種酒類製造者每ニ三分ノ二以上ノ同意アルコトヲ要ス
第五條 創立總會ニ於テハ組合員タルヘキ者ハ書面ヲ以テ表決ヲ爲シ又ハ他ノ組合員タルヘキ者ニ委任シテ其ノ表決權ヲ行フコトヲ得
第六條 創立總會ヲ終リタルトキハ發起人ハ法定ノ同意者アリタルコトヲ證スル書類、定款及創立總會ノ決議錄ノ謄本ヲ添附シ組合設置ノ認可申請書ヲ地方長官ニ提出スヘシ
第七條 創立總會ニ於テハ其ノ議定シタル定款ノ規定ニ從ヒ役員ヲ選擧シ又ハ經費ノ豫算竝徵收方法ヲ議定スルコトヲ得
第八條 發起人發起ノ認可アリタル後六箇月以內ニ組合設置ノ認可ヲ申請セサルトキ又ハ公益ヲ害スル行爲ヲ爲シタルトキハ地方長官ハ發起ノ認可ヲ取消スコトヲ得
第九條 酒造組合聯合會ノ創立總會ハ其ノ聯合會ヲ組織セムトスル組合ニ於テ選定シタル委員ヲ以テ之ヲ組織ス
第十條 酒造組合聯合會ノ創立總會ヲ終リタルトキハ酒造組合聯合會設置ノ認可申請書ヲ地方長官ニ提出スヘシ
第十一條 酒造組合又ハ酒造組合聯合會ノ創立費及其ノ償却方法ハ創立總會ノ承認ヲ經ヘシ
第十二條 酒造組合又ハ酒造組合聯合會ノ定款ニハ左ノ事項ヲ記載スヘシ但シ酒造組合聯合會ノ定款ニハ第十二號及第十三號ノ記載ヲ要セス
十二 酒類製造者ノ造石稅納付ヲ擔保スル場合ニ於ケル決議方法
十三 酒造稅法施行規則第三十一條第一項ノ通知ヲ受ケタル場合ニ於ケル處分方法
定款ニハ前項各號ニ揭クルモノノ外酒造組合又ハ酒造組合聯合會ニ於テ必要トスル事項ヲ記載スルコトヲ得
第十三條 定款ノ變更ヲ議定シタルトキハ認可申請書ニ其ノ變更シタル定款及變更ノ理由書ヲ添附シ地方長官ニ提出スヘシ
第十四條 酒造組合又ハ酒造組合聯合會ハ左ノ役員ヲ置クヘシ
前項ノ役員ノ外定款ノ規定ニ依リ他ノ役員ヲ置クコトヲ得
組合長ハ組合員中ヨリ、聯合會長ハ聯合會ヲ組織スル酒造組合ノ組合員中ヨリ之ヲ選擧シ地方長官ノ認可ヲ受クヘシ
第十五條 組合長又ハ聯合會長ハ酒造組合又ハ酒造組合聯合會ヲ代表シ之ヲ統轄ス
組合長又ハ聯合會長故障アルトキハ定款ノ規定ニ依リ他ノ役員之ヲ代理ス
評議員ハ組合長又ハ聯合會長ノ諮詢ニ應シ又ハ定款ノ規定ニ依リ組合又ハ聯合會ノ事務ノ一部ヲ分掌ス
第十六條 組合長又ハ聯合會長ノ解任アリタルトキ及他ノ役員ノ選任又ハ解任アリタルトキハ酒造組合又ハ酒造組合聯合會ヨリ其ノ氏名ヲ地方長官及稅務監督局長ニ報吿スヘシ
第十七條 組合又ハ組合聯合會ニ於テ定款ノ執行ニ關スル規則ヲ設ケタルトキハ其ノ都度地方長官及稅務監督局長ニ報吿スヘシ
第十八條 酒造組合又ハ酒造組合聯合會ハ定款ノ規定ニ依リ組合員ノ製品ヲ檢査スルコトヲ得
酒造組合又ハ酒造組合聯合會ハ定款ノ規定ニ依リ違約者ニ對シ過怠金ヲ徵收スルコトヲ得
第十九條 酒造組合又ハ酒造組合聯合會ノ經費ノ豫算竝徵收方法ハ定款ノ規定ニ從ヒ之ヲ議定シ地方長官ノ認可ヲ受クヘシ
經費ノ決算及業務成蹟ハ每年少クトモ一囘酒造組合ニ在リテハ組合員ニ、酒造組合聯合會ニ在リテハ其ノ組合ニ公示シ且地方長官及稅務監督局長ニ報吿スヘシ
第二十條 役員ノ闕ケタル場合ニ於テ補闕選擧ノ手續ヲ行フヘキ者アラサルトキハ地方長官ハ組合員ヲ指定シテ其ノ手續ヲ行ハシム
第二十一條 酒造組合又ハ酒造組合聯合會解散ヲ爲サムトスルトキハ組合員又ハ聯合會ヲ組織スル組合ノ三分ノ二以上ノ同意ニ依リ其ノ事由ヲ具シ地方長官ノ認可ヲ受クヘシ
第二十二條 酒造組合又ハ酒造組合聯合會解散シタルトキハ組合長又ハ聯合會長ヲ以テ其ノ淸算人トス但シ定款ニ別段ノ規定アルトキハ此ノ限ニ在ラス
第二十三條 前條ノ規定ニ依リテ淸算人タル者アラサルトキハ地方長官之ヲ選任ス
第二十四條 淸算人其ノ任ニ適セス又ハ不正ノ行爲アリト認ムルトキハ地方長官ハ淸算人ヲ改任スルコトヲ得
第二十五條 淸算結了シタルトキハ其ノ結果ヲ地方長官ニ屆出ツヘシ
第二十六條 酒造組合法第十條ノ處分ハ地方長官之ヲ行フ
第二十七條 本令中酒造組合又ハ酒造組合聯合會ニ關シ地方長官ニ屬スル事務ニシテ二府縣以上ニ涉ルモノハ大藏大臣之ヲ行フ