(酒造組合法施行規則中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百五十一號
公布年月日: 昭和18年3月20日
法令の形式: 勅令
朕酒造組合法施行規則中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十九日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
內務大臣 湯澤三千男
勅令第百五十一號
酒造組合法施行規則中左ノ通改正ス
「酒造組合法施行規則」ヲ「酒類業團體法施行規則」ニ改ム
第一條 左ノ一種又ハ二種以上ノ酒類ノ製造者ハ酒類業團體法ニ依リ酒造組合ヲ設置スルコトヲ得
一 淸酒
二 合成淸酒ニシテ大藏大臣ノ指定スルモノ
三 合成淸酒ニシテ前號ニ該當セサルモノ
四 濁酒
五 白酒
六 味淋
七 燒酎
八 麥酒
九 果實酒
十 雜酒
第一條ノ二 酒類業團體法ニ依リ酒造組合ヲ設置セムトスルトキハ二人以上ノ酒類製造者ニ於テ其ノ組合ノ區域及組合員タル資格ヲ定メ發起ノ認可ヲ大藏大臣ニ申請スヘシ
第二條中「同業者」及「組合員タルヘキ者」ヲ「組合員タル資格ヲ有スル者」ニ、「名稱、區域及酒類」ヲ「名稱及區域竝ニ組合員タル資格」ニ、「期間」ヲ「期限」ニ改ム
第三條中「召集」ヲ「招集」ニ、「組合員タルヘキ者」ヲ「組合員タル資格ヲ有スル者」ニ改ム
第四條中「組合員タルヘキ者」ヲ「組合員タル資格ヲ有スル者」ニ、「組合員タルヘキ場合」ヲ「組合員タル資格ヲ有スル場合」ニ改ム
第五條中「組合員タルヘキ者」ヲ「組合員タル資格ヲ有スル者」ニ、「表決」ヲ「議決」ニ、「表決權」ヲ「議決權」ニ改ム
第六條中「書類」ヲ「書面」ニ、「地方長官」ヲ「大藏大臣」ニ改ム
第七條中「定款ノ規定ニ從ヒ役員ヲ選擧シ又ハ經費ノ豫算竝徵收方法」ヲ「定款ノ定ムル所ニ依リ經費ノ收支豫算及賦課徵收方法」ニ改ム
第八條中「六箇月」ヲ「六月」ニ、「地方長官」ヲ「大藏大臣」ニ改ム
第八條ノ二及第八條ノ三ヲ削ル
第九條中「酒造組合法」ヲ「酒類業團體法」ニ、「地方長官」ヲ「大藏大臣」ニ改メ同條ヲ第四十三條トス
第九條 酒類業團體法第四條ノ二第一項ノ規定ニ依リ酒造組合ノ設置ヲ命スル場合ニ於テハ大藏大臣ハ左ノ事項ヲ指定シ之ヲ吿示ス
一 區域
二 組合員タル資格
三 組合設置ノ認可ヲ申請スヘキ期限
前項ノ場合ニ於テハ大藏大臣ハ組合員タル資格ヲ有スル者ノ中ヨリ設立委員ヲ命シ其ノ氏名及住所ヲ吿示ス
第十條中「酒造組合」及「會員タルヘキ酒造組合」ヲ「會員タル資格ヲ有スル酒造組合」ニ、「期間」ヲ「期限」ニ改メ同條ヲ第四十四條トス
第十條 第三條乃至第七條ノ規定ハ酒類業團體法第四條ノ二第一項ノ規定ニ依ル酒造組合設置ノ命令アリタル場合ニ之ヲ準用ス
第十條ノ二及第十條ノ三ヲ削ル
第十一條中「又ハ酒造組合聯合會」ヲ削ル
第十二條第一項ヲ左ノ如ク改ム
酒造組合ノ定款ニハ左ノ事項ヲ記載スヘシ
一 目的
二 名稱
三 區域
四 事務所ノ所在地
五 組合員タル資格ニ關スル事項
六 組合員ノ權利義務ニ關スル事項
七 事業及其ノ執行ニ關スル事項
八 役員ニ關スル事項
九 會議ニ關スル事項
十 組合員ノ納付スヘキ酒稅ノ納稅保證ニ關スル事項
十一 會計ニ關スル事項
十二 公吿ノ方法
同條第二項中「又ハ酒造組合聯合會」ヲ削ル
第十三條 酒造組合酒類業團體法第三條ノ二第二項ノ規定ニ依リ附帶事業ヲ行ハムトスルトキハ認可申請書ニ附帶事業ヲ行フヲ必要トスル理由及事業計畫ヲ記載シタル書面ヲ添附シ之ヲ大藏大臣ニ提出スヘシ
第十四條 酒造組合ニハ左ノ役員ヲ置クヘシ
理事長 一人
理事 若干人
監事 若干人
酒造組合ニハ前項ノ役員ノ外定款ノ定ムル所ニ依リ副理事長二人以內及評議員若干人ヲ置クコトヲ得
第十五條 理事長ハ酒造組合ヲ代表シ組合事務ヲ總理ス
副理事長ハ理事長ヲ輔佐シ豫メ理事長ノ定ムル順位ニ依リ理事長事故アルトキハ其ノ職務ヲ代理シ理事長缺員ノトキハ其ノ職務ヲ行フ
理事ハ理事長及副理事長ヲ輔佐シ組合事務ヲ分掌シ豫メ理事長ノ定ムル順位ニ依リ理事長及副理事長共ニ事故アルトキハ理事長ノ職務ヲ代理シ理事長及副理事長共ニ缺員ノトキハ理事長ノ職務ヲ行フ
監事ハ酒造組合ノ業務及財產ノ狀況ヲ監査ス
評議員ハ理事長ノ諮問ニ對シ答申シ又ハ理事長ニ對シ意見ヲ具申ス
第十六條 理事長ハ酒類製造業ニ關シ經驗アル者及學識アル者ノ中ヨリ總會ニ於テ之ヲ選任ス但シ組合設置當時ノ理事長ハ酒類製造業ニ關シ經驗アル者及學識アル者ノ中ヨリ創立總會ニ於テ之ヲ選任ス
副理事長、理事及評議員ハ酒類製造業ニ關シ經驗アル者及學識アル者ノ中ヨリ理事長之ヲ命ス
監事ハ組合員(組合員法人ナルトキハ當該法人ノ業務ヲ執行スル役員)ノ中ヨリ總會ニ於テ之ヲ選任ス但シ組合設置當時ノ監事ハ組合員タル資格ヲ有スル者(組合員タル資格ヲ有スル者法人ナルトキハ當該法人ノ業務ヲ執行スル役員)ノ中ヨリ創立總會ニ於テ之ヲ選任ス
特別ノ事由アルトキハ監事ハ前項ニ該當セサル者ノ中ヨリ之ヲ選任スルコトヲ得
第一項及前項ノ規定ニ依ル理事長及監事ノ選任竝ニ第二項ノ規定ニ依ル副理事長及理事ノ任命ハ大藏大臣ノ認可ヲ受クルニ非サレハ其ノ效力ヲ生セス
理事長缺ケタル場合ニ於テ大藏大臣特ニ必要アリト認ムルトキハ第一項ノ規定ニ拘ラス酒類製造業ニ關シ經驗アル者及學識アル者ノ中ヨリ理事長ヲ命スルコトヲ得
第十七條 酒造組合ノ役員ノ任期ハ左ノ通トス
理事長 三年
副理事長 三年
理事 三年
監事 二年
評議員 二年
理事長必要アリト認ムルトキハ任期中ト雖モ副理事長又ハ理事ヲ解任スルコトヲ得
監事ハ任期中ト雖モ總會ノ決議ヲ以テ之ヲ解任スルコトヲ得
第二項ノ規定ニ依ル副理事長及理事ノ解任ハ大藏大臣ノ認可ヲ受クルニ非サレハ其ノ效力ヲ生セス
第十八條 酒造組合ニ總會ヲ置ク但シ定款ノ定ムル所ニ依リ總會ニ代ルヘキ總代會ヲ設クルコトヲ得
總會ニ關スル規定ハ前項ノ總代會ニ之ヲ準用ス
第十九條 酒類業團體法及本令中別ニ規定スルモノノ外左ノ事項ハ總會ノ決議ニ依ルヘシ
一 定款ノ變更
二 酒類業團體法第五條ノ二第一項ノ規定ニ依ル經費ノ收支豫算及賦課徵收方法
三 其ノ他大藏大臣ノ定ムル事項
前項第二號ノ決議ハ大藏大臣ノ認可ヲ受クルニ非サレハ其ノ效力ヲ生セス
第二十條 理事長ハ少クトモ每年一囘通常總會ヲ招集スヘシ
理事長必要アリト認ムルトキハ何時ニテモ臨時總會ヲ招集スルコトヲ得
第二十一條 組合員ハ總會ニ於テ各一個ノ議決權ヲ有ス但シ定款ノ定ムル所ニ依リ一人ニ付二個以上ノ議決權ヲ有セシムルコトヲ得
第二十二條 組合ノ決議ハ本令又ハ定款ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外出席シタル組合員ノ議決權ノ過半數ヲ以テ之ヲ爲スヘシ
第二十三條 定款ノ變更ノ決議ハ總組合員ノ議決權ノ三分ノ二以上ヲ以テ之ヲ爲スヘシ
酒造組合其ノ組合員タル資格ニ關スル定款ノ規定ノ變更ヲ爲サムトスルトキハ新ニ組合員タル資格ヲ有スルニ至ル者又ハ組合員タル資格ヲ喪失スル者ノ各種酒類製造者每ニ三分ノ二以上ノ同意ヲ經ヘシ
第二十四條 酒造組合定款變更ノ認可ヲ申請セムトスルトキハ認可申請書ニ變更ノ理由ヲ記載シタル書面及總會ノ決議錄ノ謄本ヲ添附シ之ヲ大藏大臣ニ提出スヘシ
前條第二項ノ規定ニ依ル定款變更ノ認可ヲ申請スル場合ニ於テハ同項ノ同意アリタルコトヲ證スル書面ヲモ添附スヘシ
酒造組合統制規程ノ設定又ハ變更ノ認可ヲ申請セムトスルトキハ認可申請書ニ設定又ハ變更ノ理由ヲ記載シタル書面ヲ添附シ之ヲ大藏大臣ニ提出スヘシ
第二十五條 理事長ハ定款ノ定ムル所ニ依リ事業報吿書及決算報吿書ヲ通常總會ニ提出シテ其ノ承認ヲ求ムヘシ
前項ノ書類ハ其ノ都度大藏大臣ニ之ヲ提出スヘシ
第二十六條中「酒造組合法」ヲ「酒類業團體法」ニ、「酒造組合法第六條ノ四ノ酒造組合」ヲ「前條ニ規定スル酒造組合」ニ改メ同條ヲ第四十八條トス
第二十六條 酒造組合合併ヲ爲サムトスルトキハ合併發起ノ認可ヲ大藏大臣ニ申請スヘシ
前項ノ認可アリタルトキハ酒造組合ハ總會ヲ開キ合併ノ決議ヲ爲スヘシ
第二十三條第一項ノ規定ハ合併ノ決議ニ之ヲ準用ス
第二十七條 酒造組合カ合併ノ決議ヲ爲シタルトキハ其ノ決議ノ日ヨリ二週間以內ニ決議ノ要旨及其ノ債權者ニシテ異議アラハ一定ノ期間內ニ之ヲ述フヘキ旨ヲ公吿シ且知レタル債權者ニハ各別ニ之ヲ催吿スヘシ但シ其ノ期間ハ一月ヲ下ルコトヲ得ス
債權者カ前項ノ期間內ニ異議ヲ述ヘサリシトキハ合併ヲ承認シタルモノト看做ス
債權者カ異議ヲ述ヘタルトキハ酒造組合ハ辨濟ヲ爲シ若ハ相當ノ擔保ヲ供シ又ハ債權者ニ辨濟ヲ受ケシムルコトヲ目的トシテ信託會社若ハ信託業務ヲ營ム銀行ニ相當ノ財產ヲ信託スヘシ
第二十八條 合併ニ因リテ酒造組合ヲ設置セムトスル場合ニ於テハ定款ノ作成其ノ他設置ニ關スル行爲ハ各組合ノ總會ニ於テ選任シタル者共同シテ之ヲ爲ス
第二十三條第一項ノ規定ハ前項ノ選任ニ之ヲ準用ス
第二十九條中「酒造組合、酒造組合聯合會又ハ酒造組合中央會」及「其ノ組合、聯合會又ハ中央會」ヲ「酒造組合」ニ、「組合長、聯合會長又ハ中央會長」ヲ「理事長」ニ、「評議員ノ意見ヲ徵シ」ヲ「評議員アルトキハ其ノ意見ヲ徵シ」ニ改メ同條ヲ第三十八條トス
第二十九條 酒造組合合併ノ認可ヲ申請セムトスルトキハ認可申請書ニ合併ノ理由ヲ記載シタル書面、合併後存續スル組合又ハ合併ニ因リテ設置スル組合ノ定款、總會ノ決議錄ノ謄本竝ニ第二十七條ノ規定ニ依リ公吿、催吿ヲ爲シタルコト及異議ヲ述ヘタル債權者アル場合ニ於テハ辨濟ヲ爲シ、擔保ヲ供シ又ハ財產ヲ信託シタルコトヲ證スル書面ヲ添附シ之ヲ大藏大臣ニ提出スヘシ
第三十條 合併後存續スル組合又ハ合併ニ因リテ設置スル組合ハ合併ニ因リテ消滅シタル組合ノ全部ノ權利義務ヲ承繼ス
第三十一條 酒造組合分割ヲ爲サムトスルトキハ分割ニ因リテ設置スル各組合ノ區域、組合員タル資格及承繼スヘキ權利義務ノ限度ヲ定メ分割發起ノ認可ヲ大藏大臣ニ申請スヘシ
第三十二條中「酒造組合法」ヲ「酒類業團體法」ニ改メ「其ノ裁決ニ不服アルトキハ」ノ下ニ「大藏大臣ニ訴願シ又ハ」ヲ加ヘ同條ヲ第四十條トス
第三十二條 分割ニ因リテ設置シタル組合ハ前條ノ限度ニ於テ分割ニ因リテ消滅シタル組合ノ權利義務ヲ承繼ス
第三十三條 第二十六條第二項第三項及第二十七條乃至第二十九條ノ規定ハ酒造組合ノ分割ニ之ヲ準用ス
第三十四條 酒類業團體法第五條ノ六ノ規定ニ依リ酒類製造者ヲシテ酒造組合ノ組合員タラシムル場合ニ於テハ大藏大臣ハ左ノ事項ヲ指定シ之ヲ吿示ス
一 加入スヘキ者
二 加入スヘキ酒造組合
三 加入ノ時期
第三十五條 第二十三條第一項ノ規定ハ酒造組合ノ解散ノ決議ニ之ヲ準用ス
前項ノ決議アリタルトキハ認可申請書ニ解散ノ理由ヲ記載シタル書面及總會ノ決議錄ノ謄本ヲ添附シ之ヲ大藏大臣ニ提出スヘシ
第三十六條 酒造組合解散シタルトキハ合併及分割ノ場合ヲ除クノ外理事長淸算人ト爲ル
前項ノ規定ニ依リテ淸算人タル者ナキトキハ裁判所ハ利害關係人ノ申請ニ依リ又ハ職權ヲ以テ淸算人ヲ選任ス
裁判所必要アリト認ムルトキハ職權ヲ以テ淸算人ヲ解任スルコトヲ得
第三十七條 民法第七十三條、第七十八條乃至第八十條、第八十二條及第八十三條竝ニ非訟事件手續法第三十六條、第三十七條ノ二、第百三十五條ノ二十五第二項第三項、第百三十六條第一項、第百三十七條及第百三十八條ノ規定ハ酒造組合ノ淸算ニ之ヲ準用ス
第三十九條 酒造組合ノ組合員ニシテ前條第二項ノ決定ヲ受ケタル者其ノ決定ニ不服アルトキハ大藏大臣ニ訴願シ又ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル訴願又ハ行政訴訟ニ關シテハ酒造組合ハ之ヲ行政廳ト看做ス
第四十一條 大藏大臣ノ指定スル酒造組合ニ在リテハ本令中理事長トアルハ會長トシ副理事長トアルハ副會長トス
第四十二條 前條ノ酒造組合ノ會長ハ第十六條第一項ノ規定ニ拘ラス銓衡委員ノ推薦シタル者ノ中ヨリ大藏大臣之ヲ命ス
前項ノ銓衡委員ハ酒類製造業ニ關シ經驗アル者及學識アル者ノ中ヨリ大藏大臣之ヲ命ス
第十六條第六項ノ規定ハ前條ノ酒造組合ニハ之ヲ適用セス
第四十五條 酒類業團體法第六條但書ニ規定スル酒造組合ハ道府縣ノ地域ヲ超ユル地域ヲ區域トスル酒造組合トス
第四十六條 第三條、第四條本文、第五條乃至第十一條、第十二條第一項第一號乃至第九號第十一號第十二號及第二項、第十三條乃至第十七條、第十八條第一項本文、第十九條乃至第二十二條、第二十三條第一項、第二十四條第一項第三項、第二十五條竝ニ第三十五條乃至第三十九條ノ規定ハ酒造組合聯合會ニ之ヲ準用ス但シ第十四條乃至第十七條、第二十條、第二十五條、第三十六條及第三十八條ノ規定中理事長トアルハ會長トシ副理事長トアルハ副會長トス
第四十七條 酒類業團體法第六條ノ四ニ規定スル酒造組合ハ大藏大臣ノ指定スル酒類ノ製造者カ道府縣ノ地域ヲ區域トシテ設置シタル酒造組合トス
第四十九條 酒類業團體法第六條ノ九ニ規定スル酒造組合及酒造組合ノ組合員ハ酒造組合聯合會ノ會員タル酒造組合及其ノ組合員竝ニ酒造組合中央會ノ會員タル酒造組合ノ組合員トス
第五十條 第三條、第四條本文、第五條乃至第十一條、第十二條第一項第一號乃至第九號第十一號第十二號及第二項、第十三條乃至第十五條、第十六條第二項乃至第五項、第十七條、第十八條第一項本文、第十九條乃至第二十二條、第二十三條第一項、第二十四條第一項第三項、第二十五條、第三十五條乃至第三十九條、第四十二條第一項第二項竝ニ第四十四條ノ規定ハ酒造組合中央會ニ之ヲ準用ス但シ第十四條、第十五條、第十六條第二項第五項、第十七條、第二十條、第二十五條、第三十六條及第三十八條ノ規定中理事長トアルハ會長トシ副理事長トアルハ副會長トス
第五十一條 大藏大臣ノ指定スル酒類販賣業者ヲ除クノ外酒類販賣業者ハ酒類業團體法ニ依リ稅務署管內ヲ一區域トシ酒販組合ヲ設置スルコトヲ得但シ必要アルトキハ特別ノ區域ニ依ルコトヲ得
第五十二條 第一條ノ二乃至第十一條、第十二條第一項第一號乃至第九號第十一號第十二號及第二項竝ニ第十三條乃至第四十條ノ規定ハ酒販組合ニ之ヲ準用ス但シ第十六條ノ規定中酒類製造業トアルハ酒類販賣業トス
第五十三條 酒類業團體法第十條ノ四ニ規定スル酒類販賣業者ハ大藏大臣ノ指定スル酒類販賣業者トス
第五十四條 酒類業團體法ニ依リ酒販組合聯合會ヲ設置セムトスルトキハ酒販組合及前條ノ酒類販賣業者ノ各一以上ニ於テ發起ノ認可ヲ大藏大臣ニ申請スヘシ
第五十五條 第三條、第四條本文、第五條乃至第十一條、第十二條第一項第一號乃至第九號第十一號第十二號及第二項、第十三條乃至第十七條、第十八條第一項本文、第十九條乃至第二十二條、第二十三條第一項、第二十四條第一項第三項、第二十五條、第三十五條乃至第三十九條竝ニ第四十四條ノ規定ハ酒販組合聯合會ニ之ヲ準用ス但シ第十四條乃至第十七條、第二十條、第二十五條、第三十六條及第三十八條ノ規定中理事長トアルハ會長トシ副理事長トアルハ副會長トシ第十六條ノ規定中酒類製造業トアルハ酒類販賣業トス
第五十六條 酒類業團體法ニ依リ全國酒販組合聯合會ヲ設置セムトスルトキハ七以上ノ酒販組合聯合會ニ於テ發起ノ認可ヲ大藏大臣ニ申請スヘシ
第五十七條 酒類業團體法第十條ノ六ニ規定スル酒類販賣業者ハ大藏大臣ノ指定スル酒類販賣業者トス
第五十八條 酒類業團體法ニ依リ酒販組合中央會ヲ設置セムトスルトキハ全國酒販組合聯合會及前條ノ酒類販賣業者ノ各一以上ニ於テ發起ノ認可ヲ大藏大臣ニ申請スヘシ
第五十九條 第三條、第四條本文、第五條乃至第十一條、第十二條第一項第一號乃至第九號第十一號第十二號及第二項、第十三條乃至第十五條、第十六條第二項乃至第五項、第十七條、第十八條第一項本文、第十九條乃至第二十二條、第二十三條第一項、第二十四條第一項第三項、第二十五條、第三十五條乃至第三十九條、第四十二條第一項第二項竝ニ第四十四條ノ規定ハ全國酒販組合聯合會及酒販組合中央會ニ之ヲ準用ス但シ第十四條、第十五條、第十六條第二項第五項、第十七條、第二十條、第二十五條、第三十六條及第三十八條ノ規定中理事長トアルハ會長トシ副理事長トアルハ副會長トシ第四十二條第二項ノ規定中酒類製造業トアルハ酒類販賣業トス
第六十條 大藏大臣ハ其ノ定ムル所ニ依リ其ノ職權ニ屬スル事務ノ一部ヲ財務局長又ハ稅務署長ヲシテ取扱ハシムルコトヲ得
第六十一條 酒類業團體法ハ同法第十一條ノ二ノ規定ニ依リ大藏大臣ノ指定スル酒類製造者及酒類販賣業者ニハ之ヲ適用セス
附 則
本令ハ昭和十八年法律第七十三號施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際現ニ存スル酒造組合、酒造組合聯合會及酒造組合中央會ノ役員及會議ニ關シテハ昭和十八年五月三十一日迄ハ仍從前ノ例ニ依ルコトヲ得
本令施行ノ際現ニ在任スル酒造組合、酒造組合聯合會及酒造組合中央會ノ役員ノ任期ハ其ノ殘任期ニ拘ラズ昭和十八年五月三十一日迄トス
本令施行前解散シタル酒造組合ノ淸算ニ關シテハ仍從前ノ例ニ依ル
朕酒造組合法施行規則中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十九日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
内務大臣 湯沢三千男
勅令第百五十一号
酒造組合法施行規則中左ノ通改正ス
「酒造組合法施行規則」ヲ「酒類業団体法施行規則」ニ改ム
第一条 左ノ一種又ハ二種以上ノ酒類ノ製造者ハ酒類業団体法ニ依リ酒造組合ヲ設置スルコトヲ得
一 清酒
二 合成清酒ニシテ大蔵大臣ノ指定スルモノ
三 合成清酒ニシテ前号ニ該当セサルモノ
四 濁酒
五 白酒
六 味淋
七 焼酎
八 麦酒
九 果実酒
十 雑酒
第一条ノ二 酒類業団体法ニ依リ酒造組合ヲ設置セムトスルトキハ二人以上ノ酒類製造者ニ於テ其ノ組合ノ区域及組合員タル資格ヲ定メ発起ノ認可ヲ大蔵大臣ニ申請スヘシ
第二条中「同業者」及「組合員タルヘキ者」ヲ「組合員タル資格ヲ有スル者」ニ、「名称、区域及酒類」ヲ「名称及区域並ニ組合員タル資格」ニ、「期間」ヲ「期限」ニ改ム
第三条中「召集」ヲ「招集」ニ、「組合員タルヘキ者」ヲ「組合員タル資格ヲ有スル者」ニ改ム
第四条中「組合員タルヘキ者」ヲ「組合員タル資格ヲ有スル者」ニ、「組合員タルヘキ場合」ヲ「組合員タル資格ヲ有スル場合」ニ改ム
第五条中「組合員タルヘキ者」ヲ「組合員タル資格ヲ有スル者」ニ、「表決」ヲ「議決」ニ、「表決権」ヲ「議決権」ニ改ム
第六条中「書類」ヲ「書面」ニ、「地方長官」ヲ「大蔵大臣」ニ改ム
第七条中「定款ノ規定ニ従ヒ役員ヲ選挙シ又ハ経費ノ予算並徴収方法」ヲ「定款ノ定ムル所ニ依リ経費ノ収支予算及賦課徴収方法」ニ改ム
第八条中「六箇月」ヲ「六月」ニ、「地方長官」ヲ「大蔵大臣」ニ改ム
第八条ノ二及第八条ノ三ヲ削ル
第九条中「酒造組合法」ヲ「酒類業団体法」ニ、「地方長官」ヲ「大蔵大臣」ニ改メ同条ヲ第四十三条トス
第九条 酒類業団体法第四条ノ二第一項ノ規定ニ依リ酒造組合ノ設置ヲ命スル場合ニ於テハ大蔵大臣ハ左ノ事項ヲ指定シ之ヲ告示ス
一 区域
二 組合員タル資格
三 組合設置ノ認可ヲ申請スヘキ期限
前項ノ場合ニ於テハ大蔵大臣ハ組合員タル資格ヲ有スル者ノ中ヨリ設立委員ヲ命シ其ノ氏名及住所ヲ告示ス
第十条中「酒造組合」及「会員タルヘキ酒造組合」ヲ「会員タル資格ヲ有スル酒造組合」ニ、「期間」ヲ「期限」ニ改メ同条ヲ第四十四条トス
第十条 第三条乃至第七条ノ規定ハ酒類業団体法第四条ノ二第一項ノ規定ニ依ル酒造組合設置ノ命令アリタル場合ニ之ヲ準用ス
第十条ノ二及第十条ノ三ヲ削ル
第十一条中「又ハ酒造組合連合会」ヲ削ル
第十二条第一項ヲ左ノ如ク改ム
酒造組合ノ定款ニハ左ノ事項ヲ記載スヘシ
一 目的
二 名称
三 区域
四 事務所ノ所在地
五 組合員タル資格ニ関スル事項
六 組合員ノ権利義務ニ関スル事項
七 事業及其ノ執行ニ関スル事項
八 役員ニ関スル事項
九 会議ニ関スル事項
十 組合員ノ納付スヘキ酒税ノ納税保証ニ関スル事項
十一 会計ニ関スル事項
十二 公告ノ方法
同条第二項中「又ハ酒造組合連合会」ヲ削ル
第十三条 酒造組合酒類業団体法第三条ノ二第二項ノ規定ニ依リ附帯事業ヲ行ハムトスルトキハ認可申請書ニ附帯事業ヲ行フヲ必要トスル理由及事業計画ヲ記載シタル書面ヲ添附シ之ヲ大蔵大臣ニ提出スヘシ
第十四条 酒造組合ニハ左ノ役員ヲ置クヘシ
理事長 一人
理事 若干人
監事 若干人
酒造組合ニハ前項ノ役員ノ外定款ノ定ムル所ニ依リ副理事長二人以内及評議員若干人ヲ置クコトヲ得
第十五条 理事長ハ酒造組合ヲ代表シ組合事務ヲ総理ス
副理事長ハ理事長ヲ輔佐シ予メ理事長ノ定ムル順位ニ依リ理事長事故アルトキハ其ノ職務ヲ代理シ理事長欠員ノトキハ其ノ職務ヲ行フ
理事ハ理事長及副理事長ヲ輔佐シ組合事務ヲ分掌シ予メ理事長ノ定ムル順位ニ依リ理事長及副理事長共ニ事故アルトキハ理事長ノ職務ヲ代理シ理事長及副理事長共ニ欠員ノトキハ理事長ノ職務ヲ行フ
監事ハ酒造組合ノ業務及財産ノ状況ヲ監査ス
評議員ハ理事長ノ諮問ニ対シ答申シ又ハ理事長ニ対シ意見ヲ具申ス
第十六条 理事長ハ酒類製造業ニ関シ経験アル者及学識アル者ノ中ヨリ総会ニ於テ之ヲ選任ス但シ組合設置当時ノ理事長ハ酒類製造業ニ関シ経験アル者及学識アル者ノ中ヨリ創立総会ニ於テ之ヲ選任ス
副理事長、理事及評議員ハ酒類製造業ニ関シ経験アル者及学識アル者ノ中ヨリ理事長之ヲ命ス
監事ハ組合員(組合員法人ナルトキハ当該法人ノ業務ヲ執行スル役員)ノ中ヨリ総会ニ於テ之ヲ選任ス但シ組合設置当時ノ監事ハ組合員タル資格ヲ有スル者(組合員タル資格ヲ有スル者法人ナルトキハ当該法人ノ業務ヲ執行スル役員)ノ中ヨリ創立総会ニ於テ之ヲ選任ス
特別ノ事由アルトキハ監事ハ前項ニ該当セサル者ノ中ヨリ之ヲ選任スルコトヲ得
第一項及前項ノ規定ニ依ル理事長及監事ノ選任並ニ第二項ノ規定ニ依ル副理事長及理事ノ任命ハ大蔵大臣ノ認可ヲ受クルニ非サレハ其ノ効力ヲ生セス
理事長欠ケタル場合ニ於テ大蔵大臣特ニ必要アリト認ムルトキハ第一項ノ規定ニ拘ラス酒類製造業ニ関シ経験アル者及学識アル者ノ中ヨリ理事長ヲ命スルコトヲ得
第十七条 酒造組合ノ役員ノ任期ハ左ノ通トス
理事長 三年
副理事長 三年
理事 三年
監事 二年
評議員 二年
理事長必要アリト認ムルトキハ任期中ト雖モ副理事長又ハ理事ヲ解任スルコトヲ得
監事ハ任期中ト雖モ総会ノ決議ヲ以テ之ヲ解任スルコトヲ得
第二項ノ規定ニ依ル副理事長及理事ノ解任ハ大蔵大臣ノ認可ヲ受クルニ非サレハ其ノ効力ヲ生セス
第十八条 酒造組合ニ総会ヲ置ク但シ定款ノ定ムル所ニ依リ総会ニ代ルヘキ総代会ヲ設クルコトヲ得
総会ニ関スル規定ハ前項ノ総代会ニ之ヲ準用ス
第十九条 酒類業団体法及本令中別ニ規定スルモノノ外左ノ事項ハ総会ノ決議ニ依ルヘシ
一 定款ノ変更
二 酒類業団体法第五条ノ二第一項ノ規定ニ依ル経費ノ収支予算及賦課徴収方法
三 其ノ他大蔵大臣ノ定ムル事項
前項第二号ノ決議ハ大蔵大臣ノ認可ヲ受クルニ非サレハ其ノ効力ヲ生セス
第二十条 理事長ハ少クトモ毎年一回通常総会ヲ招集スヘシ
理事長必要アリト認ムルトキハ何時ニテモ臨時総会ヲ招集スルコトヲ得
第二十一条 組合員ハ総会ニ於テ各一個ノ議決権ヲ有ス但シ定款ノ定ムル所ニ依リ一人ニ付二個以上ノ議決権ヲ有セシムルコトヲ得
第二十二条 組合ノ決議ハ本令又ハ定款ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外出席シタル組合員ノ議決権ノ過半数ヲ以テ之ヲ為スヘシ
第二十三条 定款ノ変更ノ決議ハ総組合員ノ議決権ノ三分ノ二以上ヲ以テ之ヲ為スヘシ
酒造組合其ノ組合員タル資格ニ関スル定款ノ規定ノ変更ヲ為サムトスルトキハ新ニ組合員タル資格ヲ有スルニ至ル者又ハ組合員タル資格ヲ喪失スル者ノ各種酒類製造者毎ニ三分ノ二以上ノ同意ヲ経ヘシ
第二十四条 酒造組合定款変更ノ認可ヲ申請セムトスルトキハ認可申請書ニ変更ノ理由ヲ記載シタル書面及総会ノ決議録ノ謄本ヲ添附シ之ヲ大蔵大臣ニ提出スヘシ
前条第二項ノ規定ニ依ル定款変更ノ認可ヲ申請スル場合ニ於テハ同項ノ同意アリタルコトヲ証スル書面ヲモ添附スヘシ
酒造組合統制規程ノ設定又ハ変更ノ認可ヲ申請セムトスルトキハ認可申請書ニ設定又ハ変更ノ理由ヲ記載シタル書面ヲ添附シ之ヲ大蔵大臣ニ提出スヘシ
第二十五条 理事長ハ定款ノ定ムル所ニ依リ事業報告書及決算報告書ヲ通常総会ニ提出シテ其ノ承認ヲ求ムヘシ
前項ノ書類ハ其ノ都度大蔵大臣ニ之ヲ提出スヘシ
第二十六条中「酒造組合法」ヲ「酒類業団体法」ニ、「酒造組合法第六条ノ四ノ酒造組合」ヲ「前条ニ規定スル酒造組合」ニ改メ同条ヲ第四十八条トス
第二十六条 酒造組合合併ヲ為サムトスルトキハ合併発起ノ認可ヲ大蔵大臣ニ申請スヘシ
前項ノ認可アリタルトキハ酒造組合ハ総会ヲ開キ合併ノ決議ヲ為スヘシ
第二十三条第一項ノ規定ハ合併ノ決議ニ之ヲ準用ス
第二十七条 酒造組合カ合併ノ決議ヲ為シタルトキハ其ノ決議ノ日ヨリ二週間以内ニ決議ノ要旨及其ノ債権者ニシテ異議アラハ一定ノ期間内ニ之ヲ述フヘキ旨ヲ公告シ且知レタル債権者ニハ各別ニ之ヲ催告スヘシ但シ其ノ期間ハ一月ヲ下ルコトヲ得ス
債権者カ前項ノ期間内ニ異議ヲ述ヘサリシトキハ合併ヲ承認シタルモノト看做ス
債権者カ異議ヲ述ヘタルトキハ酒造組合ハ弁済ヲ為シ若ハ相当ノ担保ヲ供シ又ハ債権者ニ弁済ヲ受ケシムルコトヲ目的トシテ信託会社若ハ信託業務ヲ営ム銀行ニ相当ノ財産ヲ信託スヘシ
第二十八条 合併ニ因リテ酒造組合ヲ設置セムトスル場合ニ於テハ定款ノ作成其ノ他設置ニ関スル行為ハ各組合ノ総会ニ於テ選任シタル者共同シテ之ヲ為ス
第二十三条第一項ノ規定ハ前項ノ選任ニ之ヲ準用ス
第二十九条中「酒造組合、酒造組合連合会又ハ酒造組合中央会」及「其ノ組合、連合会又ハ中央会」ヲ「酒造組合」ニ、「組合長、連合会長又ハ中央会長」ヲ「理事長」ニ、「評議員ノ意見ヲ徴シ」ヲ「評議員アルトキハ其ノ意見ヲ徴シ」ニ改メ同条ヲ第三十八条トス
第二十九条 酒造組合合併ノ認可ヲ申請セムトスルトキハ認可申請書ニ合併ノ理由ヲ記載シタル書面、合併後存続スル組合又ハ合併ニ因リテ設置スル組合ノ定款、総会ノ決議録ノ謄本並ニ第二十七条ノ規定ニ依リ公告、催告ヲ為シタルコト及異議ヲ述ヘタル債権者アル場合ニ於テハ弁済ヲ為シ、担保ヲ供シ又ハ財産ヲ信託シタルコトヲ証スル書面ヲ添附シ之ヲ大蔵大臣ニ提出スヘシ
第三十条 合併後存続スル組合又ハ合併ニ因リテ設置スル組合ハ合併ニ因リテ消滅シタル組合ノ全部ノ権利義務ヲ承継ス
第三十一条 酒造組合分割ヲ為サムトスルトキハ分割ニ因リテ設置スル各組合ノ区域、組合員タル資格及承継スヘキ権利義務ノ限度ヲ定メ分割発起ノ認可ヲ大蔵大臣ニ申請スヘシ
第三十二条中「酒造組合法」ヲ「酒類業団体法」ニ改メ「其ノ裁決ニ不服アルトキハ」ノ下ニ「大蔵大臣ニ訴願シ又ハ」ヲ加ヘ同条ヲ第四十条トス
第三十二条 分割ニ因リテ設置シタル組合ハ前条ノ限度ニ於テ分割ニ因リテ消滅シタル組合ノ権利義務ヲ承継ス
第三十三条 第二十六条第二項第三項及第二十七条乃至第二十九条ノ規定ハ酒造組合ノ分割ニ之ヲ準用ス
第三十四条 酒類業団体法第五条ノ六ノ規定ニ依リ酒類製造者ヲシテ酒造組合ノ組合員タラシムル場合ニ於テハ大蔵大臣ハ左ノ事項ヲ指定シ之ヲ告示ス
一 加入スヘキ者
二 加入スヘキ酒造組合
三 加入ノ時期
第三十五条 第二十三条第一項ノ規定ハ酒造組合ノ解散ノ決議ニ之ヲ準用ス
前項ノ決議アリタルトキハ認可申請書ニ解散ノ理由ヲ記載シタル書面及総会ノ決議録ノ謄本ヲ添附シ之ヲ大蔵大臣ニ提出スヘシ
第三十六条 酒造組合解散シタルトキハ合併及分割ノ場合ヲ除クノ外理事長清算人ト為ル
前項ノ規定ニ依リテ清算人タル者ナキトキハ裁判所ハ利害関係人ノ申請ニ依リ又ハ職権ヲ以テ清算人ヲ選任ス
裁判所必要アリト認ムルトキハ職権ヲ以テ清算人ヲ解任スルコトヲ得
第三十七条 民法第七十三条、第七十八条乃至第八十条、第八十二条及第八十三条並ニ非訟事件手続法第三十六条、第三十七条ノ二、第百三十五条ノ二十五第二項第三項、第百三十六条第一項、第百三十七条及第百三十八条ノ規定ハ酒造組合ノ清算ニ之ヲ準用ス
第三十九条 酒造組合ノ組合員ニシテ前条第二項ノ決定ヲ受ケタル者其ノ決定ニ不服アルトキハ大蔵大臣ニ訴願シ又ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル訴願又ハ行政訴訟ニ関シテハ酒造組合ハ之ヲ行政庁ト看做ス
第四十一条 大蔵大臣ノ指定スル酒造組合ニ在リテハ本令中理事長トアルハ会長トシ副理事長トアルハ副会長トス
第四十二条 前条ノ酒造組合ノ会長ハ第十六条第一項ノ規定ニ拘ラス銓衡委員ノ推薦シタル者ノ中ヨリ大蔵大臣之ヲ命ス
前項ノ銓衡委員ハ酒類製造業ニ関シ経験アル者及学識アル者ノ中ヨリ大蔵大臣之ヲ命ス
第十六条第六項ノ規定ハ前条ノ酒造組合ニハ之ヲ適用セス
第四十五条 酒類業団体法第六条但書ニ規定スル酒造組合ハ道府県ノ地域ヲ超ユル地域ヲ区域トスル酒造組合トス
第四十六条 第三条、第四条本文、第五条乃至第十一条、第十二条第一項第一号乃至第九号第十一号第十二号及第二項、第十三条乃至第十七条、第十八条第一項本文、第十九条乃至第二十二条、第二十三条第一項、第二十四条第一項第三項、第二十五条並ニ第三十五条乃至第三十九条ノ規定ハ酒造組合連合会ニ之ヲ準用ス但シ第十四条乃至第十七条、第二十条、第二十五条、第三十六条及第三十八条ノ規定中理事長トアルハ会長トシ副理事長トアルハ副会長トス
第四十七条 酒類業団体法第六条ノ四ニ規定スル酒造組合ハ大蔵大臣ノ指定スル酒類ノ製造者カ道府県ノ地域ヲ区域トシテ設置シタル酒造組合トス
第四十九条 酒類業団体法第六条ノ九ニ規定スル酒造組合及酒造組合ノ組合員ハ酒造組合連合会ノ会員タル酒造組合及其ノ組合員並ニ酒造組合中央会ノ会員タル酒造組合ノ組合員トス
第五十条 第三条、第四条本文、第五条乃至第十一条、第十二条第一項第一号乃至第九号第十一号第十二号及第二項、第十三条乃至第十五条、第十六条第二項乃至第五項、第十七条、第十八条第一項本文、第十九条乃至第二十二条、第二十三条第一項、第二十四条第一項第三項、第二十五条、第三十五条乃至第三十九条、第四十二条第一項第二項並ニ第四十四条ノ規定ハ酒造組合中央会ニ之ヲ準用ス但シ第十四条、第十五条、第十六条第二項第五項、第十七条、第二十条、第二十五条、第三十六条及第三十八条ノ規定中理事長トアルハ会長トシ副理事長トアルハ副会長トス
第五十一条 大蔵大臣ノ指定スル酒類販売業者ヲ除クノ外酒類販売業者ハ酒類業団体法ニ依リ税務署管内ヲ一区域トシ酒販組合ヲ設置スルコトヲ得但シ必要アルトキハ特別ノ区域ニ依ルコトヲ得
第五十二条 第一条ノ二乃至第十一条、第十二条第一項第一号乃至第九号第十一号第十二号及第二項並ニ第十三条乃至第四十条ノ規定ハ酒販組合ニ之ヲ準用ス但シ第十六条ノ規定中酒類製造業トアルハ酒類販売業トス
第五十三条 酒類業団体法第十条ノ四ニ規定スル酒類販売業者ハ大蔵大臣ノ指定スル酒類販売業者トス
第五十四条 酒類業団体法ニ依リ酒販組合連合会ヲ設置セムトスルトキハ酒販組合及前条ノ酒類販売業者ノ各一以上ニ於テ発起ノ認可ヲ大蔵大臣ニ申請スヘシ
第五十五条 第三条、第四条本文、第五条乃至第十一条、第十二条第一項第一号乃至第九号第十一号第十二号及第二項、第十三条乃至第十七条、第十八条第一項本文、第十九条乃至第二十二条、第二十三条第一項、第二十四条第一項第三項、第二十五条、第三十五条乃至第三十九条並ニ第四十四条ノ規定ハ酒販組合連合会ニ之ヲ準用ス但シ第十四条乃至第十七条、第二十条、第二十五条、第三十六条及第三十八条ノ規定中理事長トアルハ会長トシ副理事長トアルハ副会長トシ第十六条ノ規定中酒類製造業トアルハ酒類販売業トス
第五十六条 酒類業団体法ニ依リ全国酒販組合連合会ヲ設置セムトスルトキハ七以上ノ酒販組合連合会ニ於テ発起ノ認可ヲ大蔵大臣ニ申請スヘシ
第五十七条 酒類業団体法第十条ノ六ニ規定スル酒類販売業者ハ大蔵大臣ノ指定スル酒類販売業者トス
第五十八条 酒類業団体法ニ依リ酒販組合中央会ヲ設置セムトスルトキハ全国酒販組合連合会及前条ノ酒類販売業者ノ各一以上ニ於テ発起ノ認可ヲ大蔵大臣ニ申請スヘシ
第五十九条 第三条、第四条本文、第五条乃至第十一条、第十二条第一項第一号乃至第九号第十一号第十二号及第二項、第十三条乃至第十五条、第十六条第二項乃至第五項、第十七条、第十八条第一項本文、第十九条乃至第二十二条、第二十三条第一項、第二十四条第一項第三項、第二十五条、第三十五条乃至第三十九条、第四十二条第一項第二項並ニ第四十四条ノ規定ハ全国酒販組合連合会及酒販組合中央会ニ之ヲ準用ス但シ第十四条、第十五条、第十六条第二項第五項、第十七条、第二十条、第二十五条、第三十六条及第三十八条ノ規定中理事長トアルハ会長トシ副理事長トアルハ副会長トシ第四十二条第二項ノ規定中酒類製造業トアルハ酒類販売業トス
第六十条 大蔵大臣ハ其ノ定ムル所ニ依リ其ノ職権ニ属スル事務ノ一部ヲ財務局長又ハ税務署長ヲシテ取扱ハシムルコトヲ得
第六十一条 酒類業団体法ハ同法第十一条ノ二ノ規定ニ依リ大蔵大臣ノ指定スル酒類製造者及酒類販売業者ニハ之ヲ適用セス
附 則
本令ハ昭和十八年法律第七十三号施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際現ニ存スル酒造組合、酒造組合連合会及酒造組合中央会ノ役員及会議ニ関シテハ昭和十八年五月三十一日迄ハ仍従前ノ例ニ依ルコトヲ得
本令施行ノ際現ニ在任スル酒造組合、酒造組合連合会及酒造組合中央会ノ役員ノ任期ハ其ノ残任期ニ拘ラズ昭和十八年五月三十一日迄トス
本令施行前解散シタル酒造組合ノ清算ニ関シテハ仍従前ノ例ニ依ル