国勢調査を実施し、日本の国勢実力の現状を詳らかにすることで、政治施策の基礎となる標準を作り、国政の長期計画に誤りがないようにすることを目的としている。1895年7月にスイスで開催された万国統計会議の決議により、各国が同時期に調査を実施することが望ましいとの勧告を受けた。翌1896年3月には衆議院・貴族院で調査実施の建議が可決されている。国家の発展を標榜しながら実態を把握できていない現状は、国益を損ない国家の品格にも関わる問題であるため、早急な法案成立が必要である。
参照した発言:
第16回帝国議会 衆議院 国勢調査に関する法律案委員会 第1号