原子力基本法案の提案理由は、世界各国で原子力の平和利用が急速に進展している中、日本も原子力政策の基本を確立する必要があるというものである。具体的には、①国策として確固たる態勢を整え、有能な学者を結集すること、②超党派で政争の圏外に置くこと、③日本の個性を活かした長期的な計画性を持つこと、④優秀な学者の心からの協力を得ること、⑤国際的な協力関係を築くこと、⑥広島・長崎の経験から生じた国民の原子力への不安を解消することの6点を重視している。これにより、エネルギー資源の確保、学術の進歩、産業振興を図り、人類社会の福祉と国民生活の向上に寄与することを目指している。
参照した発言:
第23回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第4号