道路の修繕に関する法律
法令番号: 法律第282号
公布年月日: 昭和23年12月29日
法令の形式: 法律

提案理由 (AIによる要約)

戦時中の酷使により著しく損傷した道路の機能回復が急務となっている。現行道路法では、道路の修繕は地方公共団体が費用を負担することになっているが、多年の放置により必要額が増大し、地方財政では対応が困難である。また、道路の新設・改築については国の直轄工事と定められているが、修繕についてはその規定がない。さらに、連合軍司令部から道路維持修繕五箇年計画に関するメモランダムが発せられ、早急な対応が求められている。そこで、道路修繕費の国庫補助及び国道修繕の国直轄工事化を可能とするため、暫定措置として本法律を提案する。

参照した発言:
第4回国会 衆議院 建設委員会 第2号

審議経過

第4回国会

衆議院
(昭和23年12月3日)
(昭和23年12月7日)
(昭和23年12月8日)
参議院
(昭和23年12月9日)
(昭和23年12月10日)
(昭和23年12月23日)
道路の修繕に関する法律をここに公布する。
御名御璽
昭和二十三年十二月二十九日
内閣総理大臣 吉田茂
法律第二百八十二号
道路の修繕に関する法律
第一條 國は、当分の間、地方公共團体に対し、道路法(大正八年法律第五十八号)に規定する道路の修繕に要する費用の一部を補助することができる。
2 前項の補助に関し、必要な事項は、政令で定める。
第二條 建設大臣は、当分の間、必要があると認めるときは、道路法第二十條第一項の規定にかかわらず、國道の修繕をすることができる。
2 前項の場合においては、道路管理者の権限は、政令の定めるところにより、建設大臣が行う。
3 第一項の修繕に要する費用は、國の負担とする。但し、地方公共團体は、政令の定めるところにより、その一部を負担しなければならない。
附 則
この法律は、公布の日から施行する。
内閣総理大臣 吉田茂
大藏大臣臨時代理 國務大臣 大屋晋三
建設大臣 益谷秀次
道路の修繕に関する法律をここに公布する。
御名御璽
昭和二十三年十二月二十九日
内閣総理大臣 吉田茂
法律第二百八十二号
道路の修繕に関する法律
第一条 国は、当分の間、地方公共団体に対し、道路法(大正八年法律第五十八号)に規定する道路の修繕に要する費用の一部を補助することができる。
2 前項の補助に関し、必要な事項は、政令で定める。
第二条 建設大臣は、当分の間、必要があると認めるときは、道路法第二十条第一項の規定にかかわらず、国道の修繕をすることができる。
2 前項の場合においては、道路管理者の権限は、政令の定めるところにより、建設大臣が行う。
3 第一項の修繕に要する費用は、国の負担とする。但し、地方公共団体は、政令の定めるところにより、その一部を負担しなければならない。
附 則
この法律は、公布の日から施行する。
内閣総理大臣 吉田茂
大蔵大臣臨時代理 国務大臣 大屋晋三
建設大臣 益谷秀次