農地調整法施行令
法令番号: 勅令第三十八號
公布年月日: 昭和21年1月25日
法令の形式: 勅令
朕農地調整法施行令改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十一年一月二十四日
內閣總理大臣 男爵 幣原喜重郞
司法大臣 岩田宙造
農林大臣 副島千八
勅令第三十八號
農地調整法施行令
第一條 農地調整法第三條第一項ノ規定ニ依リ同項ノ團體ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 產業組合
二 農事實行組合
三 養蠶實行組合
第二條 農地調整法第四條第一項ノ規定ニ依リ同項ノ團體ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 產業組合
二 農事實行組合
第三條 農地調整法第四條第一項ノ自作農創設維持ノ事業トハ命令ノ定ムル所ニ依リ同項ノ團體ガ行フ左ニ揭グル事業竝ニ市町村農地委員會ガ行フ第一號、第三號、第四號、第六號及第八號ニ揭グル事業ヲ謂フ
一 個人ノ自作地ト爲スベキ土地ノ取得ノ斡旋ヲ爲スコト
二 個人ノ自作地ト爲スベキ土地ノ取得又ハ開發ニ必要ナル資金ノ貸付ヲ爲スコト
三 個人ノ自作地ト爲スベキ土地ノ開發ニ對シ助成ヲ爲スコト
四 前三號ノ事業ニ依リ創設セラルル自作地ノ利用ニ必要ナル施設ノ取得ノ斡旋ヲ爲スコト
五 前號ノ施設ノ建設又ハ取得ニ必要ナル資金ノ貸付ヲ爲スコト
六 第四號ノ施設ノ建設又ハ取得ニ對シ助成ヲ爲スコト
七 自作農ノ負擔スル債務ノ借替ニ必要ナル資金ノ貸付ヲ爲スコト
八 第二號、第五號及前號ノ資金ノ借受ノ斡旋ヲ爲スコト
九 個人ノ自作地ト爲スベキ土地ヲ讓渡シ又ハ開發シテ讓渡スコト
十 個人ノ自作地ト爲スベキ土地ヲ取得シテ開發シ又ハ開發シテ取得シ之ヲ讓渡スコト
十一 前二號ノ事業ニ依リ創設セラルル自作地ノ利用ニ必要ナル施設ヲ建設シ、取得シ又ハ讓渡スコト
第四條 農地調整法第四條ノ四第二號及第三號(同法第四條ノ十ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ面積ハ別表ノ定ムル所ニ依ル
第五條 農地調整法第四條ノ六(同法第四條ノ十乃至第四條ノ十二ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依リ登記權利者ノミニテ登記ノ申請ヲ爲スニハ其ノ申請書ニ裁定書ノ謄本及對價ノ受取證又ハ供託書ヲ添附スルコトヲ要ス
第六條 農地調整法第四條ノ十一第一項ノ規定ニ依リ同項ノ者ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 市町村
二 都道府縣農業會
三 自作地ト爲ス目的ヲ以テ未墾地ヲ開發セントスル者ニシテ農林大臣ノ指定ヲ受ケタルモノ
第七條 農地調整法第四條ノ十一第二項ノ開墾費ハ勞力費、材料費等通常開墾ニ要スル費用ヨリ國又ハ都道府縣ヨリ通常交付セラルベキ補助金額ヲ控除シタル額ヲ基準トシテ地方長官之ヲ定ム
第八條 農地調整法第四條ノ十一第二項及前條ノ規定ハ同法第四條ノ三第二項又ハ第三項(同法第四條ノ十ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依リ地方長官又ハ都道府縣農地委員會ガ同法第四條第三項(同法第四條ノ十ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依ル裁定ノ申請ニ係ル未墾地ノ讓渡ノ對價ニ關シ裁定ヲ爲ス場合ニ之ヲ準用ス
第九條 農地ノ所有權、賃借權、使用貸借ニ依ル權利、地上權、永小作權若ハ質權ヲ取得セントスル者又ハ農地調整法第六條ノ自作農創設維持ノ事業ニ依リ創設若ハ維持セラレタル自作地ニ付抵當權ヲ設定セントスル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ地方長官ノ認可ヲ受クベシ
前項ニ揭グル權利ノ取得又ハ設定ノ登記ノ申請ヲ爲スニハ其ノ申請書ニ地方長官ノ認可書ヲ添附スルコトヲ要ス
第十條 農地調整法第六條ノ自作農創設維持ノ事業トハ第三條ノ事業及都道府縣、農林中央金庫、日本勸業銀行又ハ北海道拓殖銀行ガ命令ノ定ムル所ニ依リ同條第二號、第五號又ハ第七號乃至第十一號ノ事業ニ關シ必要ナル資金ヲ貸付クル事業ヲ謂フ
第十一條 農地調整法第六條第六號ノ場合ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 農地調整法第六條ノ自作農創設維持ノ事業ニ依リ創設又ハ維持セラレタル自作地ニ付其ノ創設又ハ維持ノ爲生ジタル事業者ニ對スル債務ノ爲抵當權ヲ設定スルトキ
二 農地調整法第六條ノ自作農創設維持ノ事業ニ依リ創設又ハ維持セラレタル自作地ニ付其ノ創設又ハ維持セラレタル年ヨリ起算シ三十年ヲ經過シ目其ノ創設又ハ維持ノ爲生ジタル事業者ニ對スル債務ノ辨濟ヲ完了シタル後ニ於テ抵當權ヲ設定スルトキ
三 耕地整理其ノ他土地ノ農業上ノ利用ヲ增進スル爲農地ヲ耕作以外ノ目的ニ供スルトキ
四 市町村農地委員會ノ斡旋ニ依リ所有權又ハ永小作權ニ付交換ヲ爲ストキ
五 土地收用法其ノ他ノ法令ニ依リ買戾權ヲ有スル者ガ其ノ買戾權ニ基キ農地ノ所有權ヲ讓受ケントスルトキ
六 其ノ他農林大臣ノ定ムル場合
第十二條 農地調整法第六條第三號又ハ第六號ニ規定スル場合ノ登記ノ申請書ニハ權利ノ取得又ハ設定ガ當該各號ノ一ニ該當スルコトヲ證スベキ市町村農地委員會ノ書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第十三條 農地調整法第六條ノ二第一項但書ノ規定ニ依リ同項但書ノ場合ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 農地開發營團ガ農地開發事業令第七條第一項若ハ第十三條第一項(同令第十五條ニ於テ準用スル場合ヲ含ム本條中以下同ジ)ノ規定ニ依リ認可ヲ受ケタル價格以下ノ價格ヲ以テ同令第六條第一項若ハ第十三條第三項(同令第十五條ニ於テ準用スル場合ヲ含ム本條中以下同ジ)ノ規定ニ依リ農地ヲ賣渡シ若ハ讓渡ストキ又ハ同令第十三條第一項ノ規定ニ依リ認可ヲ受ケタル價格以下ノ價格ヲ以テ同令第十四條ノ規定ニ依リ農地ヲ讓渡ストキ
二 農地調整法第四條第一項ノ自作農創設維持ノ事業ヲ行フ者ガ農地開發事業令第十三條第三項ノ規定ニ依リ讓受ケタル農地ヲ同令第十三條第一項ノ規定ニ依リ認可ヲ受ケタル價格以下ノ價格ヲ以テ讓渡ストキ
第十四條 農地調整法第六條ノ四第一項ノ認可ハ前條各號ノ一ニ該當スル場合ニ於テハ之ヲ受クルコトヲ要セズ
第十五條 農地調整法第九條ノ二第二項及第九條ノ三第一號ノ規定ニ依ル小作料ノ額又ハ減免條件ノ換算ハ當該契約ニ係ル物ニ付農林大臣ノ定ムル價格ニ依ル
前項ノ規定ハ小作料ノ額ガ收量ニ對スル率ニ依リ定メラレタルモノ其ノ他當該小作契約ニ於テ小作料ノ額ガ一定セザルモノ(以下刈分小作料、見取小作料等ト稱ス)ナルトキハ最近五年ノ中豐凶最モ著シキ二年ヲ除キタル三年ノ實納小作料ノ平均額ニ付之ヲ適用ス
刈分小作料、見取小作料等ニシテ最近五年ノ實納小作料ナキモノ又ハ明ナラザルモノニ付テハ農地調整法第九條ノ二第二項及第九條ノ三第一號ノ規定ニ依ル小作料ノ額又ハ減免條件ノ換算ハ當事者ノ申出ニ依リ市町村農地委員會ニ於テ當該農地ニ付從前存シタル實納小作料ニシテ知レタルモノ又ハ近傍類地ノ小作料ヲ斟酌シテ之ヲ爲ス
第十六條 農地調整法第十五條第二項第二號ノ規定ニ依リ同號ノ事項ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 小作關係、相隣關係其ノ他農地ノ利用關係ニ關スル斡旋及爭議ノ防止
二 農地ノ交換分合ノ斡旋其ノ他農地事情ノ改善ニ關スル事項
三 第十二條ニ規定スル書面ノ交付
四 前條第三項ノ規定ニ依ル小作料ノ額又ハ減免條件ノ換算
五 其ノ他農地關係ノ調整ニ關シ農林大臣又ハ地方長官ノ命ズル事項
第十七條 市町村農地委員會ハ當該市町村ノ區域內ニ存スル農地ニ關スル事項ヲ處理スルモノトス但シ前條各號ニ揭グル事項ニ付耕作者又ハ農地ノ所有者ノ爲必要アル場合ニ於テハ他ノ市町村ノ區域內ニ存スル農地ニ關スル事項ヲ處理スルコトヲ得
市町村農地委員會前條各號ニ揭グル事項ヲ處理スル場合ニ於テ當該事項ガ他ノ市町村農地委員會ノ處理スベキ事項ニ關係ヲ有シ之ヲ處理スルコト困難又ハ不適當ト認ムルトキハ都道府縣農地委員會ニ對シ當該事項ノ處理ヲ申出ヅルコトヲ得
第十八條 農地調整法第十五條ノ三ノ面積ハ一段步以上トス
第十九條 市町村ノ廢置分合アリタル場合ハ新ニ市町村農地委員會ノ委員ヲ選擧スベシ但シ町若ハ村ヲ廢シテ市ヲ置キ又ハ市ヲ廢シテ町若ハ村ヲ置ク場合ハ此ノ限ニ在ラズ
第二十條 委員ニ闕員ヲ生ジタルトキハ直ニ選擧會ヲ開キ當選者ト爲ラザリシ者ニシテ投票ノ多數ヲ得タルモノヨリ順次之ヲ補充シ得票數同ジキトキハ年齡多キ者ヲ取リ年齡モ亦同ジトキハ抽籤ヲ以テ之ヲ補充スベキ者ヲ定ム此ノ場合ニ於テハ市町村長ハ豫メ選擧會ノ場所及日時ヲ公示スベシ
委員ニ闕員ヲ生ジ之ヲ補充スベキ者ナキトキハ委員ノ補闕選擧ヲ行フ
第二十一條 市町村長ハ命令ノ定ムル所ニ依リ選擧人ノ爲シタル申吿ニ基キ每年十月一日ノ現在ニ依リ農地調整法第十五條ノ二第三項各號ノ區分每ニ選擧人名簿ヲ調整スベシ
選擧人名簿ニハ選擧人ノ氏名又ハ名稱、住所及年齡竝ニ當該市町村ノ區域內ニ於テ所有シ又ハ耕作ノ業ヲ營ム農地ノ面積ヲ記載スベシ
選擧人ノ年齡ハ選擧人名簿確定ノ期日ニ依リ之ヲ算定ス
市町村長ハ十一月五日ヨリ十五日間市役所若ハ町村役場又ハ其ノ指定スル場所ニ於テ選擧人名簿ヲ關係者ノ縱覽ニ供スベシ
第二十二條 選擧人名簿ニ關シ關係者ニ於テ異議アルトキハ縱覽期間內ニ市町村長ニ之ヲ申立ツルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ市町村長ハ其ノ申立ヲ受ケタル日ヨリ二十日內ニ之ヲ決定シ名簿ノ修正ヲ要スルトキハ直ニ之ヲ修正スベシ
前項ノ規定ニ依リ決定ヲ爲シタルトキハ市町村長ハ直ニ其ノ要領ヲ公示スベシ同項ノ規定ニ依リ名簿ヲ修正シタルトキ亦同ジ
第一項ノ決定ニ不服アル者ハ決定アリタル日ヨリ七日內ニ地方長官ニ訴願スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テ地方長官裁決ヲ爲シタルトキハ直ニ其ノ要領ヲ公示スベシ
第二十三條 選擧人名簿ハ十二月二十日ヲ以テ確定ス
選擧人名簿ハ次年ノ十二月十九日迄之ヲ据置クベシ
前條第三項ノ場合ニ於テ裁決アリタルニ因リ選擧人名簿ノ修正ヲ要スルトキハ市町村長ハ直ニ之ヲ修正スベシ
前項ノ規定ニ依リ修正ヲ爲シタルトキハ市町村長ハ直ニ其ノ要領ヲ公示スベシ
第二十四條 天災事變等ノ爲必要アルトキハ更ニ名簿ヲ調製スベシ
前項ノ規定ニ依ル名簿ノ調製、縱覽、確定及異議ノ決定ニ關スル期日及期間ハ地方長官ノ定ムル所ニ依ル
第二十五條 選擧人業務、傷痍、疾病其ノ他已ムヲ得ザル事由ニ因リ選擧ノ當日投票時間內ニ自ラ投票所ニ到リ投票ヲ爲シ能ハザルベキコトヲ證スルトキハ市町村長ノ承認ヲ受ケ其ノ指定スル者ヲシテ投票ヲ爲サシムルコトヲ得
第二十六條 選擧人選擧又ハ當選ノ效力ニ關シ異議アルトキハ選擧ニ關シテハ選擧ノ期日ヨリ、當選ニ關シテハ第二十九條ニ於テ準用スル町村制第二十九條第一項ノ吿示ノ日ヨリ七日內ニ之ヲ市町村長ニ申立ツルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ市町村長ハ其ノ申立ヲ受ケタル日ヨリ十四日內ニ之ヲ決定スベシ
前項ノ決定ニ不服アル者ハ地方長官ニ訴願スルコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テ市町村長決定ヲ爲シ又ハ地方長官裁決ヲ爲シタルトキハ直ニ其ノ要領ヲ公示スベシ
第二十條第二項ノ補闕選擧又ハ第二十七條第一項若ハ第三項ノ選擧ハ之ニ關係アル選擧又ハ當選ニ關スル異議申立期間、異議ノ決定確定セザル間又ハ訴願ノ裁決アル迄ハ之ヲ行フコトヲ得ズ
委員ハ選擧又ハ當選ニ關スル決定確定シ又ハ裁決アル迄ハ會議ニ列席シ議事ニ參與スルノ權ヲ失ハズ
第二十七條 選擧無效ト確定シタルトキハ一月內ニ更ニ選擧ヲ行フベシ
當選無效ト確定シタルトキハ直ニ選擧會ヲ開キ更ニ當選者ヲ定ムベシ此ノ場合ニ於テハ市町村長ハ豫メ選擧會ノ場所及日時ヲ公示スベシ當選者ナキトキ又ハ當選者其ノ選擧ニ於ケル委員ノ定數ニ達セザルトキハ一月內ニ更ニ選擧ヲ行フベシ
第一項及前項ノ期間ハ前條第四項ノ規定ノ適用アル場合ニ於テハ選擧ヲ行フコトヲ得ザル事由已ミタル日ノ翌日ヨリ之ヲ起算ス
第二十八條 第二十條第二項ノ補闕選擧又ハ前條第一項若ハ第三項ノ選擧ヲ同時ニ行フ場合ニ於テハ一ノ選擧ヲ以テ合併シテ之ヲ行フ
第二十九條 町村制第十四條、第十八條ノ四第五項、第十八條ノ五第三項、第十九條乃至第二十一條、第二十二條第三項、第四項及第六項乃至第九項、第二十二條ノ二、第二十二條ノ三、第二十四條乃至第二十六條、第二十八條、第二十九條第一項竝ニ第三十二條竝ニ市制町村制施行令第八條乃至第二十條ノ規定ハ市町村農地委員會ノ選擧ニ之ヲ準用ス
第三十條 市町村農地委員會ノ會長ハ會務ヲ總理シ會ヲ代表ス
會長事故アルトキハ委員ニ於テ互選シ其ノ選ニ當リタル者其ノ職務ヲ代理ス
第三十一條 市町村農地委員會ニ於テ農地調整法第十五條ノ二第三項各號ノ區分ノ何レカノ一ニ付委員ナキトキハ會議ヲ開クコトヲ得ズ
第三十二條 市町村農地委員會必要アリト認ムルトキハ重要ナル事項ヲ除クノ外委員ヲシテ其ノ事務ノ處理ヲ擔任セシムルコトヲ得
第三十三條 市町村農地委員會必要アリト認ムルトキハ書記ヲ置クコトヲ得
書記ハ會長ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ從事ス
第三十四條 市町村農地委員會又ハ第三十二條ノ規定ニ依リ事務ノ處理ヲ擔任スル委員ハ事務ノ處理ノ爲必要アリト認ムルトキハ期日及場所ヲ定メ當事者ヲ呼出シ又ハ利害關係人ノ參加ヲ求ムルコトヲ得
第三十五條 前條ノ場合ニ於テハ當事者又ハ利害關係人ハ自身出頭スルコトヲ要ス但シ特別ノ事情アル場合ニ於テハ市町村農地委員會又ハ第三十二條ノ規定ニ依リ事務ノ處理ヲ擔任スル委員ノ承認ヲ受ケ代理人ヲシテ出頭セシメ又ハ輔佐人ヲ同伴スルコトヲ得
市町村農地委員會又ハ第三十二條ノ規定ニ依リ事務ノ處理ヲ擔任スル委員ハ何時ニテモ前項ノ承認ヲ取消スコトヲ得
第三十六條 市町村農地委員會ノ事務ノ處理ニ關シ當事者ノ申出ニ因リ特別ノ行爲ヲ爲シタル爲要シタル費用ニ付市町村長ハ地方長官ノ定ムル所ニ依リ其ノ實費ヲ徵スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ市町村長ハ其ノ費用ヲ豫納セシムルコトヲ得
第三十七條 前條第一項ノ規定ニ依リ徵收シタル費用ハ市町村ノ收入トス
第三十八條 北海道廳又ハ都府縣ノ小作官又ハ自作農創設維持其ノ他農地ニ關スル事務ニ從事スル官吏若ハ待遇官吏ハ市町村農地委員會ノ會議ニ出席シ且意見ヲ述ブルコトヲ得
第三十九條 農地調整法第十五條ノ十三第二項第二號ノ規定ニ依リ同號ノ事項ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 小作關係、相隣關係其ノ他農地ノ利用關係ニ關スル斡旋及爭議ノ防止
二 農地ノ交換分合其ノ他農地事情ノ改善ニ關スル事項
三 第十七條第二項ノ規定ニ依リ市町村農地委員會ノ申出アリタル事項
四 其ノ他農地關係ノ調整ニ關シ農林大臣ノ命ズル事項
第四十條 都道府縣農地委員會ノ委員ノ選擧ニ關スル事務ハ地方長官之ヲ管理ス
第四十一條 選擧會ハ農地調整法第十五條ノ十四第三項第一號ノ選擧ニ在リテハ地方長官ノ指定スル場所ニ、同項第二號ノ選擧ニ在リテハ當該都道府縣廳ニ之ヲ開ク
選擧長ハ地方長官ノ指定スル官吏ヲ以テ之ニ充ツ
選擧長ハ選擧會ニ關スル事務ヲ擔任ス
第四十二條 地方長官ハ選擧ノ期日前十日目迄ニ選擧會場竝ニ投票及開票ノ日時ヲ公示スベシ
第四十三條 天災其ノ他避クベカラザル事故ニ因リ投票ヲ行フコト能ハザルトキ又ハ更ニ投票ヲ行フノ必要アルトキハ地方長官ハ其ノ投票ヲ行フベキ選擧會ニ付更ニ期日ヲ定メ投票ヲ行ハシムベシ此ノ場合ニ於テハ選擧會場竝ニ投票及開票ノ日時ハ選擧ノ期日前五日目迄ニ之ヲ公示スベシ
第四十四條 地方長官ハ各選擧會ニ付互選人ノ中ヨリ二人ノ選擧立會人ヲ選任スベシ但シ特別ノ事情アル場合ニ於テハ官吏ノ中ニ就キ之ヲ選任スベシ
第四十五條 左ノ投票ハ之ヲ無效トス
一 成規ノ用紙ヲ用ヒザルモノ
二 互選人ニ非ザル者ノ氏名ヲ記載シタルモノ
三 一投票中二人以上ノ被選擧人ノ氏名ヲ記載シタルモノ
四 被選擧人ノ何人タルカヲ確認シ難キモノ
五 被選擧人ノ氏名ノ外他事ヲ記載シタルモノ但シ官位、職業、身分、住所又ハ敬稱ノ類ヲ記入シタルモノハ此ノ限ニ在ラズ
六 被選擧人ノ氏名ヲ自書セザルモノ
第四十六條 當選人決定シタルトキハ地方長官ハ當選ノ旨ヲ本人ニ吿知シ農林大臣ニ報吿スルト共ニ之ヲ公示スベシ
第四十七條 地方長官ハ選擧錄ヲ作リ選擧ニ關スル顚末ヲ記載シ選擧立會人一人以上ト共ニ之ニ署名スベシ
選擧錄ハ關係書類ト共ニ委員ノ任期間地方長官ニ於テ之ヲ保存スベシ
第四十八條 互選人選擧又ハ當選ノ效力ニ關シ異議アルトキハ選擧ニ關シテハ選擧ノ期日ヨリ、當選ニ關シテハ第四十六條ノ公示ノ日ヨリ七日內ニ之ヲ地方長官ニ申立ツルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ地方長官ハ其ノ申立ヲ受ケタル日ヨリ十四日內ニ之ヲ決定スベシ
前項ノ決定ニ不服アル者ハ農林大臣ニ訴願スルコトヲ得
第二十六條第三項乃至第五項ノ規定ハ前二項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第四十九條 農地調整法第十五條ノ六第一項、第二項、第三項本文及第五項竝ニ第十五條ノ七竝ニ本令第二十條、第三十條、第三十二條及第三十四條乃至第三十八條ノ規定ハ都道府縣農地委員會ニ之ヲ準用ス
第五十條 農地調整法第十五條ノ二第三項各號ノ區分ノ何レカニ付被選擧權者ノ數同條第四項ニ規定スル定數ニ滿タザル市町村ニハ市町村農地委員會ヲ置カズ地方長官特別ノ事情アル市町村トシテ農林大臣ノ承認ヲ受ケ指定スルモノニ付亦同ジ
地方長官ハ前項ノ規定ニ依リ市町村農地委員會ヲ置カザル市町村ノ名稱ヲ公示スベシ
第五十一條 農地調整法及同法ニ基ク命令ニ依ル地方長官ノ公示ハ東京都令、北海道廳令又ハ府縣令ノ公布ト同一ノ方法ニ依リ之ヲ爲スベシ
第五十二條 農地調整法第十五條ノ五、本令第二十條、第二十一條乃至第二十三條(第二十四條ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)及第二十五條乃至第二十七條竝ニ第二十九條ニ於テ準用スル町村制第十八條ノ四第五項、第十九條、第二十條、第二十二條第八項、第二十四條、第二十四條ノ二、第二十八條及第二十九條第一項竝ニ市制町村制施行令第八條、第十二條、第十三條及第十九條竝ニ第二十條ニ於テ準用スル町村制第二十四條ノ二ノ規定中町村長ニ關スル規定ハ町村組合ニシテ町村ノ事務ノ全部又ハ役場事務ヲ共同處理スルモノニ在リテハ組合管理者ニ之ヲ適用ス
第五十三條 本令中町村又ハ町村長ニ關スル規定ハ町村制ヲ施行セザル地ニ在リテハ之ニ準ズルモノニ、市又ハ市長ニ關スル規定ハ東京都ノ區ノ存スル區域、京都市、大阪市、橫濱市、名古屋市及神戶市ニ在リテハ地方長官ノ指定スル區又ハ區長ニ之ヲ適用ス
附 則
本令中第十五條ノ規定ハ昭和二十一年四月一日ヨリ、其ノ他ノ部分ハ同年二月一日ヨリ之ヲ施行ス
農地調整法ノ改正規定ニ依リ行フ市町村農地委員會ノ委員ノ最初ノ選擧ハ昭和二十一年三月ニ、都道府縣農地委員會ノ委員ノ最初ノ互選ハ當該都道府縣ノ區域內ノ市町村ニ設置セラルベキ各市町村農地委員會ニ付會長ノ互選アリタル後遲滯ナク之ヲ行フベシ
前項ノ選擧ニ關シテハ名簿ノ調製、縱覽、確定及異議ノ決定ニ關スル期日及期間ハ地方長官ノ定ムル所ニ依ル
第二項ノ規定ニ依リ選擧又ハ互選セラレタル市町村農地委員會又ハ都道府縣農地委員會ノ委員ノ任期ハ農地調整法第十五條ノ九第一項ノ改正規定ニ拘ラズ十月トス
農地調整法第十九條ノ自作農創設維持ノ事業ニ關シテハ從前ノ農地調整法施行令第三十五條ノ例ニ依ル
別表
都道府縣
面積
北海道
一九・〇
靑森縣
七・五
岩手縣
七・二
宮城縣
六・五
秋田縣
六・七
山形縣
六・二
福島縣
六・一
茨城縣
六・〇
栃木縣
五・八
群馬縣
四・九
埼玉縣
五・二
千葉縣
五・五
東京都
三・八
神奈川縣
四・三
新潟縣
五・二
富山縣
五・〇
石川縣
五・〇
福井縣
四・五
山梨縣
三・七
長野縣
四・六
岐阜縣
四・二
靜岡縣
四・二
愛知縣
四・一
三重縣
四・二
滋賀縣
四・二
京都府
三・七
大阪府
三・六
兵庫縣
三・六
奈良縣
三・六
和歌山縣
三・六
鳥取縣
四・四
島根縣
四・五
岡山縣
四・〇
廣島縣
三・七
山口縣
四・二
德島縣
三・六
香川縣
三・六
愛媛縣
三・八
高知縣
四・五
福岡縣
四・四
佐賀縣
四・四
長崎縣
四・二
熊本縣
四・七
大分縣
四・二
宮崎縣
五・三
鹿兒島縣
四・八
備考
一 地方長官ハ農林大臣ノ認可ヲ受ケ當該都道府縣ノ區域ヲ二以上ノ區域ニ分チ各區域ニ付本表ニ定ムル面積ニ代ルベキ面積ヲ定ムルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テ同項ノ規定ニ依リ都道府縣ノ各區域每ニ定ムル面積ハ之ヲ平均シタルモノガ當該都道府縣ニ付本表ニ定ムル面積ニ等シキコトヲ要ス
二 本表ニ定ムル面積又ハ前號第一項ノ規定ニ依リ定メラレタル面積ガ農地ノ所有者ノ住所又ハ居所ノ存スル市町村ノ區域ト隣接市町村ノ區域トニ付異ナルトキハ其ノ者ノ住所又ハ居所ノ存スル區域ニ付定メラレタル面積ヲ以テ農地調整法第四條ノ四第二號又ハ第三號ノ面積トス
朕農地調整法施行令改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十一年一月二十四日
内閣総理大臣 男爵 幣原喜重郎
司法大臣 岩田宙造
農林大臣 副島千八
勅令第三十八号
農地調整法施行令
第一条 農地調整法第三条第一項ノ規定ニ依リ同項ノ団体ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 産業組合
二 農事実行組合
三 養蚕実行組合
第二条 農地調整法第四条第一項ノ規定ニ依リ同項ノ団体ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 産業組合
二 農事実行組合
第三条 農地調整法第四条第一項ノ自作農創設維持ノ事業トハ命令ノ定ムル所ニ依リ同項ノ団体ガ行フ左ニ掲グル事業並ニ市町村農地委員会ガ行フ第一号、第三号、第四号、第六号及第八号ニ掲グル事業ヲ謂フ
一 個人ノ自作地ト為スベキ土地ノ取得ノ斡旋ヲ為スコト
二 個人ノ自作地ト為スベキ土地ノ取得又ハ開発ニ必要ナル資金ノ貸付ヲ為スコト
三 個人ノ自作地ト為スベキ土地ノ開発ニ対シ助成ヲ為スコト
四 前三号ノ事業ニ依リ創設セラルル自作地ノ利用ニ必要ナル施設ノ取得ノ斡旋ヲ為スコト
五 前号ノ施設ノ建設又ハ取得ニ必要ナル資金ノ貸付ヲ為スコト
六 第四号ノ施設ノ建設又ハ取得ニ対シ助成ヲ為スコト
七 自作農ノ負担スル債務ノ借替ニ必要ナル資金ノ貸付ヲ為スコト
八 第二号、第五号及前号ノ資金ノ借受ノ斡旋ヲ為スコト
九 個人ノ自作地ト為スベキ土地ヲ譲渡シ又ハ開発シテ譲渡スコト
十 個人ノ自作地ト為スベキ土地ヲ取得シテ開発シ又ハ開発シテ取得シ之ヲ譲渡スコト
十一 前二号ノ事業ニ依リ創設セラルル自作地ノ利用ニ必要ナル施設ヲ建設シ、取得シ又ハ譲渡スコト
第四条 農地調整法第四条ノ四第二号及第三号(同法第四条ノ十ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ面積ハ別表ノ定ムル所ニ依ル
第五条 農地調整法第四条ノ六(同法第四条ノ十乃至第四条ノ十二ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依リ登記権利者ノミニテ登記ノ申請ヲ為スニハ其ノ申請書ニ裁定書ノ謄本及対価ノ受取証又ハ供託書ヲ添附スルコトヲ要ス
第六条 農地調整法第四条ノ十一第一項ノ規定ニ依リ同項ノ者ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 市町村
二 都道府県農業会
三 自作地ト為ス目的ヲ以テ未墾地ヲ開発セントスル者ニシテ農林大臣ノ指定ヲ受ケタルモノ
第七条 農地調整法第四条ノ十一第二項ノ開墾費ハ労力費、材料費等通常開墾ニ要スル費用ヨリ国又ハ都道府県ヨリ通常交付セラルベキ補助金額ヲ控除シタル額ヲ基準トシテ地方長官之ヲ定ム
第八条 農地調整法第四条ノ十一第二項及前条ノ規定ハ同法第四条ノ三第二項又ハ第三項(同法第四条ノ十ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依リ地方長官又ハ都道府県農地委員会ガ同法第四条第三項(同法第四条ノ十ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依ル裁定ノ申請ニ係ル未墾地ノ譲渡ノ対価ニ関シ裁定ヲ為ス場合ニ之ヲ準用ス
第九条 農地ノ所有権、賃借権、使用貸借ニ依ル権利、地上権、永小作権若ハ質権ヲ取得セントスル者又ハ農地調整法第六条ノ自作農創設維持ノ事業ニ依リ創設若ハ維持セラレタル自作地ニ付抵当権ヲ設定セントスル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ地方長官ノ認可ヲ受クベシ
前項ニ掲グル権利ノ取得又ハ設定ノ登記ノ申請ヲ為スニハ其ノ申請書ニ地方長官ノ認可書ヲ添附スルコトヲ要ス
第十条 農地調整法第六条ノ自作農創設維持ノ事業トハ第三条ノ事業及都道府県、農林中央金庫、日本勧業銀行又ハ北海道拓殖銀行ガ命令ノ定ムル所ニ依リ同条第二号、第五号又ハ第七号乃至第十一号ノ事業ニ関シ必要ナル資金ヲ貸付クル事業ヲ謂フ
第十一条 農地調整法第六条第六号ノ場合ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 農地調整法第六条ノ自作農創設維持ノ事業ニ依リ創設又ハ維持セラレタル自作地ニ付其ノ創設又ハ維持ノ為生ジタル事業者ニ対スル債務ノ為抵当権ヲ設定スルトキ
二 農地調整法第六条ノ自作農創設維持ノ事業ニ依リ創設又ハ維持セラレタル自作地ニ付其ノ創設又ハ維持セラレタル年ヨリ起算シ三十年ヲ経過シ目其ノ創設又ハ維持ノ為生ジタル事業者ニ対スル債務ノ弁済ヲ完了シタル後ニ於テ抵当権ヲ設定スルトキ
三 耕地整理其ノ他土地ノ農業上ノ利用ヲ増進スル為農地ヲ耕作以外ノ目的ニ供スルトキ
四 市町村農地委員会ノ斡旋ニ依リ所有権又ハ永小作権ニ付交換ヲ為ストキ
五 土地収用法其ノ他ノ法令ニ依リ買戻権ヲ有スル者ガ其ノ買戻権ニ基キ農地ノ所有権ヲ譲受ケントスルトキ
六 其ノ他農林大臣ノ定ムル場合
第十二条 農地調整法第六条第三号又ハ第六号ニ規定スル場合ノ登記ノ申請書ニハ権利ノ取得又ハ設定ガ当該各号ノ一ニ該当スルコトヲ証スベキ市町村農地委員会ノ書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第十三条 農地調整法第六条ノ二第一項但書ノ規定ニ依リ同項但書ノ場合ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 農地開発営団ガ農地開発事業令第七条第一項若ハ第十三条第一項(同令第十五条ニ於テ準用スル場合ヲ含ム本条中以下同ジ)ノ規定ニ依リ認可ヲ受ケタル価格以下ノ価格ヲ以テ同令第六条第一項若ハ第十三条第三項(同令第十五条ニ於テ準用スル場合ヲ含ム本条中以下同ジ)ノ規定ニ依リ農地ヲ売渡シ若ハ譲渡ストキ又ハ同令第十三条第一項ノ規定ニ依リ認可ヲ受ケタル価格以下ノ価格ヲ以テ同令第十四条ノ規定ニ依リ農地ヲ譲渡ストキ
二 農地調整法第四条第一項ノ自作農創設維持ノ事業ヲ行フ者ガ農地開発事業令第十三条第三項ノ規定ニ依リ譲受ケタル農地ヲ同令第十三条第一項ノ規定ニ依リ認可ヲ受ケタル価格以下ノ価格ヲ以テ譲渡ストキ
第十四条 農地調整法第六条ノ四第一項ノ認可ハ前条各号ノ一ニ該当スル場合ニ於テハ之ヲ受クルコトヲ要セズ
第十五条 農地調整法第九条ノ二第二項及第九条ノ三第一号ノ規定ニ依ル小作料ノ額又ハ減免条件ノ換算ハ当該契約ニ係ル物ニ付農林大臣ノ定ムル価格ニ依ル
前項ノ規定ハ小作料ノ額ガ収量ニ対スル率ニ依リ定メラレタルモノ其ノ他当該小作契約ニ於テ小作料ノ額ガ一定セザルモノ(以下刈分小作料、見取小作料等ト称ス)ナルトキハ最近五年ノ中豊凶最モ著シキ二年ヲ除キタル三年ノ実納小作料ノ平均額ニ付之ヲ適用ス
刈分小作料、見取小作料等ニシテ最近五年ノ実納小作料ナキモノ又ハ明ナラザルモノニ付テハ農地調整法第九条ノ二第二項及第九条ノ三第一号ノ規定ニ依ル小作料ノ額又ハ減免条件ノ換算ハ当事者ノ申出ニ依リ市町村農地委員会ニ於テ当該農地ニ付従前存シタル実納小作料ニシテ知レタルモノ又ハ近傍類地ノ小作料ヲ斟酌シテ之ヲ為ス
第十六条 農地調整法第十五条第二項第二号ノ規定ニ依リ同号ノ事項ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 小作関係、相隣関係其ノ他農地ノ利用関係ニ関スル斡旋及争議ノ防止
二 農地ノ交換分合ノ斡旋其ノ他農地事情ノ改善ニ関スル事項
三 第十二条ニ規定スル書面ノ交付
四 前条第三項ノ規定ニ依ル小作料ノ額又ハ減免条件ノ換算
五 其ノ他農地関係ノ調整ニ関シ農林大臣又ハ地方長官ノ命ズル事項
第十七条 市町村農地委員会ハ当該市町村ノ区域内ニ存スル農地ニ関スル事項ヲ処理スルモノトス但シ前条各号ニ掲グル事項ニ付耕作者又ハ農地ノ所有者ノ為必要アル場合ニ於テハ他ノ市町村ノ区域内ニ存スル農地ニ関スル事項ヲ処理スルコトヲ得
市町村農地委員会前条各号ニ掲グル事項ヲ処理スル場合ニ於テ当該事項ガ他ノ市町村農地委員会ノ処理スベキ事項ニ関係ヲ有シ之ヲ処理スルコト困難又ハ不適当ト認ムルトキハ都道府県農地委員会ニ対シ当該事項ノ処理ヲ申出ヅルコトヲ得
第十八条 農地調整法第十五条ノ三ノ面積ハ一段歩以上トス
第十九条 市町村ノ廃置分合アリタル場合ハ新ニ市町村農地委員会ノ委員ヲ選挙スベシ但シ町若ハ村ヲ廃シテ市ヲ置キ又ハ市ヲ廃シテ町若ハ村ヲ置ク場合ハ此ノ限ニ在ラズ
第二十条 委員ニ闕員ヲ生ジタルトキハ直ニ選挙会ヲ開キ当選者ト為ラザリシ者ニシテ投票ノ多数ヲ得タルモノヨリ順次之ヲ補充シ得票数同ジキトキハ年齢多キ者ヲ取リ年齢モ亦同ジトキハ抽籤ヲ以テ之ヲ補充スベキ者ヲ定ム此ノ場合ニ於テハ市町村長ハ予メ選挙会ノ場所及日時ヲ公示スベシ
委員ニ闕員ヲ生ジ之ヲ補充スベキ者ナキトキハ委員ノ補闕選挙ヲ行フ
第二十一条 市町村長ハ命令ノ定ムル所ニ依リ選挙人ノ為シタル申告ニ基キ毎年十月一日ノ現在ニ依リ農地調整法第十五条ノ二第三項各号ノ区分毎ニ選挙人名簿ヲ調整スベシ
選挙人名簿ニハ選挙人ノ氏名又ハ名称、住所及年齢並ニ当該市町村ノ区域内ニ於テ所有シ又ハ耕作ノ業ヲ営ム農地ノ面積ヲ記載スベシ
選挙人ノ年齢ハ選挙人名簿確定ノ期日ニ依リ之ヲ算定ス
市町村長ハ十一月五日ヨリ十五日間市役所若ハ町村役場又ハ其ノ指定スル場所ニ於テ選挙人名簿ヲ関係者ノ縦覧ニ供スベシ
第二十二条 選挙人名簿ニ関シ関係者ニ於テ異議アルトキハ縦覧期間内ニ市町村長ニ之ヲ申立ツルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ市町村長ハ其ノ申立ヲ受ケタル日ヨリ二十日内ニ之ヲ決定シ名簿ノ修正ヲ要スルトキハ直ニ之ヲ修正スベシ
前項ノ規定ニ依リ決定ヲ為シタルトキハ市町村長ハ直ニ其ノ要領ヲ公示スベシ同項ノ規定ニ依リ名簿ヲ修正シタルトキ亦同ジ
第一項ノ決定ニ不服アル者ハ決定アリタル日ヨリ七日内ニ地方長官ニ訴願スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テ地方長官裁決ヲ為シタルトキハ直ニ其ノ要領ヲ公示スベシ
第二十三条 選挙人名簿ハ十二月二十日ヲ以テ確定ス
選挙人名簿ハ次年ノ十二月十九日迄之ヲ据置クベシ
前条第三項ノ場合ニ於テ裁決アリタルニ因リ選挙人名簿ノ修正ヲ要スルトキハ市町村長ハ直ニ之ヲ修正スベシ
前項ノ規定ニ依リ修正ヲ為シタルトキハ市町村長ハ直ニ其ノ要領ヲ公示スベシ
第二十四条 天災事変等ノ為必要アルトキハ更ニ名簿ヲ調製スベシ
前項ノ規定ニ依ル名簿ノ調製、縦覧、確定及異議ノ決定ニ関スル期日及期間ハ地方長官ノ定ムル所ニ依ル
第二十五条 選挙人業務、傷痍、疾病其ノ他已ムヲ得ザル事由ニ因リ選挙ノ当日投票時間内ニ自ラ投票所ニ到リ投票ヲ為シ能ハザルベキコトヲ証スルトキハ市町村長ノ承認ヲ受ケ其ノ指定スル者ヲシテ投票ヲ為サシムルコトヲ得
第二十六条 選挙人選挙又ハ当選ノ効力ニ関シ異議アルトキハ選挙ニ関シテハ選挙ノ期日ヨリ、当選ニ関シテハ第二十九条ニ於テ準用スル町村制第二十九条第一項ノ告示ノ日ヨリ七日内ニ之ヲ市町村長ニ申立ツルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ市町村長ハ其ノ申立ヲ受ケタル日ヨリ十四日内ニ之ヲ決定スベシ
前項ノ決定ニ不服アル者ハ地方長官ニ訴願スルコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テ市町村長決定ヲ為シ又ハ地方長官裁決ヲ為シタルトキハ直ニ其ノ要領ヲ公示スベシ
第二十条第二項ノ補闕選挙又ハ第二十七条第一項若ハ第三項ノ選挙ハ之ニ関係アル選挙又ハ当選ニ関スル異議申立期間、異議ノ決定確定セザル間又ハ訴願ノ裁決アル迄ハ之ヲ行フコトヲ得ズ
委員ハ選挙又ハ当選ニ関スル決定確定シ又ハ裁決アル迄ハ会議ニ列席シ議事ニ参与スルノ権ヲ失ハズ
第二十七条 選挙無効ト確定シタルトキハ一月内ニ更ニ選挙ヲ行フベシ
当選無効ト確定シタルトキハ直ニ選挙会ヲ開キ更ニ当選者ヲ定ムベシ此ノ場合ニ於テハ市町村長ハ予メ選挙会ノ場所及日時ヲ公示スベシ当選者ナキトキ又ハ当選者其ノ選挙ニ於ケル委員ノ定数ニ達セザルトキハ一月内ニ更ニ選挙ヲ行フベシ
第一項及前項ノ期間ハ前条第四項ノ規定ノ適用アル場合ニ於テハ選挙ヲ行フコトヲ得ザル事由已ミタル日ノ翌日ヨリ之ヲ起算ス
第二十八条 第二十条第二項ノ補闕選挙又ハ前条第一項若ハ第三項ノ選挙ヲ同時ニ行フ場合ニ於テハ一ノ選挙ヲ以テ合併シテ之ヲ行フ
第二十九条 町村制第十四条、第十八条ノ四第五項、第十八条ノ五第三項、第十九条乃至第二十一条、第二十二条第三項、第四項及第六項乃至第九項、第二十二条ノ二、第二十二条ノ三、第二十四条乃至第二十六条、第二十八条、第二十九条第一項並ニ第三十二条並ニ市制町村制施行令第八条乃至第二十条ノ規定ハ市町村農地委員会ノ選挙ニ之ヲ準用ス
第三十条 市町村農地委員会ノ会長ハ会務ヲ総理シ会ヲ代表ス
会長事故アルトキハ委員ニ於テ互選シ其ノ選ニ当リタル者其ノ職務ヲ代理ス
第三十一条 市町村農地委員会ニ於テ農地調整法第十五条ノ二第三項各号ノ区分ノ何レカノ一ニ付委員ナキトキハ会議ヲ開クコトヲ得ズ
第三十二条 市町村農地委員会必要アリト認ムルトキハ重要ナル事項ヲ除クノ外委員ヲシテ其ノ事務ノ処理ヲ担任セシムルコトヲ得
第三十三条 市町村農地委員会必要アリト認ムルトキハ書記ヲ置クコトヲ得
書記ハ会長ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ従事ス
第三十四条 市町村農地委員会又ハ第三十二条ノ規定ニ依リ事務ノ処理ヲ担任スル委員ハ事務ノ処理ノ為必要アリト認ムルトキハ期日及場所ヲ定メ当事者ヲ呼出シ又ハ利害関係人ノ参加ヲ求ムルコトヲ得
第三十五条 前条ノ場合ニ於テハ当事者又ハ利害関係人ハ自身出頭スルコトヲ要ス但シ特別ノ事情アル場合ニ於テハ市町村農地委員会又ハ第三十二条ノ規定ニ依リ事務ノ処理ヲ担任スル委員ノ承認ヲ受ケ代理人ヲシテ出頭セシメ又ハ輔佐人ヲ同伴スルコトヲ得
市町村農地委員会又ハ第三十二条ノ規定ニ依リ事務ノ処理ヲ担任スル委員ハ何時ニテモ前項ノ承認ヲ取消スコトヲ得
第三十六条 市町村農地委員会ノ事務ノ処理ニ関シ当事者ノ申出ニ因リ特別ノ行為ヲ為シタル為要シタル費用ニ付市町村長ハ地方長官ノ定ムル所ニ依リ其ノ実費ヲ徴スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ市町村長ハ其ノ費用ヲ予納セシムルコトヲ得
第三十七条 前条第一項ノ規定ニ依リ徴収シタル費用ハ市町村ノ収入トス
第三十八条 北海道庁又ハ都府県ノ小作官又ハ自作農創設維持其ノ他農地ニ関スル事務ニ従事スル官吏若ハ待遇官吏ハ市町村農地委員会ノ会議ニ出席シ且意見ヲ述ブルコトヲ得
第三十九条 農地調整法第十五条ノ十三第二項第二号ノ規定ニ依リ同号ノ事項ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 小作関係、相隣関係其ノ他農地ノ利用関係ニ関スル斡旋及争議ノ防止
二 農地ノ交換分合其ノ他農地事情ノ改善ニ関スル事項
三 第十七条第二項ノ規定ニ依リ市町村農地委員会ノ申出アリタル事項
四 其ノ他農地関係ノ調整ニ関シ農林大臣ノ命ズル事項
第四十条 都道府県農地委員会ノ委員ノ選挙ニ関スル事務ハ地方長官之ヲ管理ス
第四十一条 選挙会ハ農地調整法第十五条ノ十四第三項第一号ノ選挙ニ在リテハ地方長官ノ指定スル場所ニ、同項第二号ノ選挙ニ在リテハ当該都道府県庁ニ之ヲ開ク
選挙長ハ地方長官ノ指定スル官吏ヲ以テ之ニ充ツ
選挙長ハ選挙会ニ関スル事務ヲ担任ス
第四十二条 地方長官ハ選挙ノ期日前十日目迄ニ選挙会場並ニ投票及開票ノ日時ヲ公示スベシ
第四十三条 天災其ノ他避クベカラザル事故ニ因リ投票ヲ行フコト能ハザルトキ又ハ更ニ投票ヲ行フノ必要アルトキハ地方長官ハ其ノ投票ヲ行フベキ選挙会ニ付更ニ期日ヲ定メ投票ヲ行ハシムベシ此ノ場合ニ於テハ選挙会場並ニ投票及開票ノ日時ハ選挙ノ期日前五日目迄ニ之ヲ公示スベシ
第四十四条 地方長官ハ各選挙会ニ付互選人ノ中ヨリ二人ノ選挙立会人ヲ選任スベシ但シ特別ノ事情アル場合ニ於テハ官吏ノ中ニ就キ之ヲ選任スベシ
第四十五条 左ノ投票ハ之ヲ無効トス
一 成規ノ用紙ヲ用ヒザルモノ
二 互選人ニ非ザル者ノ氏名ヲ記載シタルモノ
三 一投票中二人以上ノ被選挙人ノ氏名ヲ記載シタルモノ
四 被選挙人ノ何人タルカヲ確認シ難キモノ
五 被選挙人ノ氏名ノ外他事ヲ記載シタルモノ但シ官位、職業、身分、住所又ハ敬称ノ類ヲ記入シタルモノハ此ノ限ニ在ラズ
六 被選挙人ノ氏名ヲ自書セザルモノ
第四十六条 当選人決定シタルトキハ地方長官ハ当選ノ旨ヲ本人ニ告知シ農林大臣ニ報告スルト共ニ之ヲ公示スベシ
第四十七条 地方長官ハ選挙録ヲ作リ選挙ニ関スル顛末ヲ記載シ選挙立会人一人以上ト共ニ之ニ署名スベシ
選挙録ハ関係書類ト共ニ委員ノ任期間地方長官ニ於テ之ヲ保存スベシ
第四十八条 互選人選挙又ハ当選ノ効力ニ関シ異議アルトキハ選挙ニ関シテハ選挙ノ期日ヨリ、当選ニ関シテハ第四十六条ノ公示ノ日ヨリ七日内ニ之ヲ地方長官ニ申立ツルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ地方長官ハ其ノ申立ヲ受ケタル日ヨリ十四日内ニ之ヲ決定スベシ
前項ノ決定ニ不服アル者ハ農林大臣ニ訴願スルコトヲ得
第二十六条第三項乃至第五項ノ規定ハ前二項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第四十九条 農地調整法第十五条ノ六第一項、第二項、第三項本文及第五項並ニ第十五条ノ七並ニ本令第二十条、第三十条、第三十二条及第三十四条乃至第三十八条ノ規定ハ都道府県農地委員会ニ之ヲ準用ス
第五十条 農地調整法第十五条ノ二第三項各号ノ区分ノ何レカニ付被選挙権者ノ数同条第四項ニ規定スル定数ニ満タザル市町村ニハ市町村農地委員会ヲ置カズ地方長官特別ノ事情アル市町村トシテ農林大臣ノ承認ヲ受ケ指定スルモノニ付亦同ジ
地方長官ハ前項ノ規定ニ依リ市町村農地委員会ヲ置カザル市町村ノ名称ヲ公示スベシ
第五十一条 農地調整法及同法ニ基ク命令ニ依ル地方長官ノ公示ハ東京都令、北海道庁令又ハ府県令ノ公布ト同一ノ方法ニ依リ之ヲ為スベシ
第五十二条 農地調整法第十五条ノ五、本令第二十条、第二十一条乃至第二十三条(第二十四条ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)及第二十五条乃至第二十七条並ニ第二十九条ニ於テ準用スル町村制第十八条ノ四第五項、第十九条、第二十条、第二十二条第八項、第二十四条、第二十四条ノ二、第二十八条及第二十九条第一項並ニ市制町村制施行令第八条、第十二条、第十三条及第十九条並ニ第二十条ニ於テ準用スル町村制第二十四条ノ二ノ規定中町村長ニ関スル規定ハ町村組合ニシテ町村ノ事務ノ全部又ハ役場事務ヲ共同処理スルモノニ在リテハ組合管理者ニ之ヲ適用ス
第五十三条 本令中町村又ハ町村長ニ関スル規定ハ町村制ヲ施行セザル地ニ在リテハ之ニ準ズルモノニ、市又ハ市長ニ関スル規定ハ東京都ノ区ノ存スル区域、京都市、大阪市、横浜市、名古屋市及神戸市ニ在リテハ地方長官ノ指定スル区又ハ区長ニ之ヲ適用ス
附 則
本令中第十五条ノ規定ハ昭和二十一年四月一日ヨリ、其ノ他ノ部分ハ同年二月一日ヨリ之ヲ施行ス
農地調整法ノ改正規定ニ依リ行フ市町村農地委員会ノ委員ノ最初ノ選挙ハ昭和二十一年三月ニ、都道府県農地委員会ノ委員ノ最初ノ互選ハ当該都道府県ノ区域内ノ市町村ニ設置セラルベキ各市町村農地委員会ニ付会長ノ互選アリタル後遅滞ナク之ヲ行フベシ
前項ノ選挙ニ関シテハ名簿ノ調製、縦覧、確定及異議ノ決定ニ関スル期日及期間ハ地方長官ノ定ムル所ニ依ル
第二項ノ規定ニ依リ選挙又ハ互選セラレタル市町村農地委員会又ハ都道府県農地委員会ノ委員ノ任期ハ農地調整法第十五条ノ九第一項ノ改正規定ニ拘ラズ十月トス
農地調整法第十九条ノ自作農創設維持ノ事業ニ関シテハ従前ノ農地調整法施行令第三十五条ノ例ニ依ル
別表
都道府県
面積
北海道
一九・〇
青森県
七・五
岩手県
七・二
宮城県
六・五
秋田県
六・七
山形県
六・二
福島県
六・一
茨城県
六・〇
栃木県
五・八
群馬県
四・九
埼玉県
五・二
千葉県
五・五
東京都
三・八
神奈川県
四・三
新潟県
五・二
富山県
五・〇
石川県
五・〇
福井県
四・五
山梨県
三・七
長野県
四・六
岐阜県
四・二
静岡県
四・二
愛知県
四・一
三重県
四・二
滋賀県
四・二
京都府
三・七
大阪府
三・六
兵庫県
三・六
奈良県
三・六
和歌山県
三・六
鳥取県
四・四
島根県
四・五
岡山県
四・〇
広島県
三・七
山口県
四・二
徳島県
三・六
香川県
三・六
愛媛県
三・八
高知県
四・五
福岡県
四・四
佐賀県
四・四
長崎県
四・二
熊本県
四・七
大分県
四・二
宮崎県
五・三
鹿児島県
四・八
備考
一 地方長官ハ農林大臣ノ認可ヲ受ケ当該都道府県ノ区域ヲ二以上ノ区域ニ分チ各区域ニ付本表ニ定ムル面積ニ代ルベキ面積ヲ定ムルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テ同項ノ規定ニ依リ都道府県ノ各区域毎ニ定ムル面積ハ之ヲ平均シタルモノガ当該都道府県ニ付本表ニ定ムル面積ニ等シキコトヲ要ス
二 本表ニ定ムル面積又ハ前号第一項ノ規定ニ依リ定メラレタル面積ガ農地ノ所有者ノ住所又ハ居所ノ存スル市町村ノ区域ト隣接市町村ノ区域トニ付異ナルトキハ其ノ者ノ住所又ハ居所ノ存スル区域ニ付定メラレタル面積ヲ以テ農地調整法第四条ノ四第二号又ハ第三号ノ面積トス