損害保険審査会官制
法令番号: 勅令第三百七十一號
公布年月日: 昭和20年6月16日
法令の形式: 勅令
朕損害保險審查會官制ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十年六月十五日
內閣總理大臣 男爵 鈴木貫太郞
大藏大臣 廣瀨豐作
勅令第三百七十一號
損害保險審查會官制
第一條 損害保險審查會ハ大藏大臣ノ監督ニ屬シ損害保險中央會法第二十九條ノ剩餘、損失及此等ノ額ヲ決定シ竝ニ戰時特殊損害保險法第十條、第十一條第四項及附則第四項ノ規定ニ依リ其ノ權限ニ屬セシメタル事項ヲ審查ス
審查會ハ前項ノ外大藏大臣ノ諮問ニ應ジテ損害保險制度ノ運營ニ關スル重要事項ヲ調查審議ス
審查會ハ前二項ノ外損害保險中央會又ハ保險會社ノ請求ニ應ジテ戰時特殊損害保險法ニ依ル戰爭保險若ハ地震保險、同法第五條ノ損害保險又ハ同法附則第四項ノ規定ヲ適用スル場合ニ於ケル戰爭保險臨時措置法ニ依ル戰爭保險ノ損害ノ原因又ハ額ニ關シ審查ス
第二條 審查會ハ會長一人及委員四十人以內ヲ以テ之ヲ組織ス
特別ノ事項ヲ調查審議スル爲必要アルトキハ臨時委員ヲ置クコトヲ得
第三條 會長ハ大藏次官ヲ以テ之ニ充ツ
委員及臨時委員ハ大藏大臣ノ奏請ニ依リ關係各廳高等官及學識經驗アル者ノ中ヨリ內閣ニ於テ之ヲ命ズ
學識經驗アル者ノ中ヨリ命ゼラレタル委員ノ任期ハ三年トス但シ特別ノ事由アル場合ニ於テハ任期中之ヲ解任スルコトヲ妨ゲズ
臨時委員ハ當該特別ノ事項ニ關スル調查審議終了シタルトキハ退任ス
第四條 會長ハ會務ヲ總理ス
會長事故アルトキハ大藏大臣ノ指名スル委員其ノ職務ヲ代理ス
第五條 大藏大臣ハ必要ニ依リ審查會ニ部會ヲ置キ其ノ所掌事項ヲ分掌セシムルコトヲ得
部會ニ部會長ヲ置ク會長又ハ會長ノ指名スル委員之ニ當ル
部會ニ屬スベキ委員及臨時委員ハ會長之ヲ指名ス
審查會ハ其ノ定ムル所ニ依リ部會ノ決議ヲ以テ審查會ノ決議ト爲スコトヲ得
第六條 審查會ニ幹事ヲ置ク大藏大臣ノ奏請ニ依リ內閣ニ於テ之ヲ命ズ
幹事ハ會長ノ指揮ヲ承ケ庶務ヲ整理ス
第七條 審查會ニ書記ヲ置ク大藏大臣之ヲ命ズ
書記ハ上司ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ從事ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
戰時損害保險審查會規程ハ之ヲ廢止ス
戰時特殊損害保險法施行令第二條第二項中「戰時損害保險審查會」ヲ「損害保險審查會」ニ改ム
朕損害保険審査会官制ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十年六月十五日
内閣総理大臣 男爵 鈴木貫太郎
大蔵大臣 広瀬豊作
勅令第三百七十一号
損害保険審査会官制
第一条 損害保険審査会ハ大蔵大臣ノ監督ニ属シ損害保険中央会法第二十九条ノ剰余、損失及此等ノ額ヲ決定シ並ニ戦時特殊損害保険法第十条、第十一条第四項及附則第四項ノ規定ニ依リ其ノ権限ニ属セシメタル事項ヲ審査ス
審査会ハ前項ノ外大蔵大臣ノ諮問ニ応ジテ損害保険制度ノ運営ニ関スル重要事項ヲ調査審議ス
審査会ハ前二項ノ外損害保険中央会又ハ保険会社ノ請求ニ応ジテ戦時特殊損害保険法ニ依ル戦争保険若ハ地震保険、同法第五条ノ損害保険又ハ同法附則第四項ノ規定ヲ適用スル場合ニ於ケル戦争保険臨時措置法ニ依ル戦争保険ノ損害ノ原因又ハ額ニ関シ審査ス
第二条 審査会ハ会長一人及委員四十人以内ヲ以テ之ヲ組織ス
特別ノ事項ヲ調査審議スル為必要アルトキハ臨時委員ヲ置クコトヲ得
第三条 会長ハ大蔵次官ヲ以テ之ニ充ツ
委員及臨時委員ハ大蔵大臣ノ奏請ニ依リ関係各庁高等官及学識経験アル者ノ中ヨリ内閣ニ於テ之ヲ命ズ
学識経験アル者ノ中ヨリ命ゼラレタル委員ノ任期ハ三年トス但シ特別ノ事由アル場合ニ於テハ任期中之ヲ解任スルコトヲ妨ゲズ
臨時委員ハ当該特別ノ事項ニ関スル調査審議終了シタルトキハ退任ス
第四条 会長ハ会務ヲ総理ス
会長事故アルトキハ大蔵大臣ノ指名スル委員其ノ職務ヲ代理ス
第五条 大蔵大臣ハ必要ニ依リ審査会ニ部会ヲ置キ其ノ所掌事項ヲ分掌セシムルコトヲ得
部会ニ部会長ヲ置ク会長又ハ会長ノ指名スル委員之ニ当ル
部会ニ属スベキ委員及臨時委員ハ会長之ヲ指名ス
審査会ハ其ノ定ムル所ニ依リ部会ノ決議ヲ以テ審査会ノ決議ト為スコトヲ得
第六条 審査会ニ幹事ヲ置ク大蔵大臣ノ奏請ニ依リ内閣ニ於テ之ヲ命ズ
幹事ハ会長ノ指揮ヲ承ケ庶務ヲ整理ス
第七条 審査会ニ書記ヲ置ク大蔵大臣之ヲ命ズ
書記ハ上司ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ従事ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
戦時損害保険審査会規程ハ之ヲ廃止ス
戦時特殊損害保険法施行令第二条第二項中「戦時損害保険審査会」ヲ「損害保険審査会」ニ改ム