簡易生命保険及郵便年金特別会計規則
法令番号: 勅令第四百八號
公布年月日: 昭和19年6月17日
法令の形式: 勅令
  • 改正: 昭和20年5月19日 勅令第307号
  • 改正: 昭和21年7月1日 勅令第345号
  • 改正: 昭和24年5月31日 政令第179号
  • 改正: 昭和27年7月2日 政令第251号
  • 改正: 昭和30年3月31日 政令第49号
  • 改正: 昭和37年4月26日 政令第163号
  • 改正: 昭和37年7月31日 政令第314号
  • 改正: 平成3年1月25日 政令第6号
  • 改正: 平成12年6月7日 政令第307号
  • 改正: 平成12年12月27日 政令第553号
  • 廃止: 平成14年12月18日 政令第385号
朕簡易生命保險及郵便年金特別會計規則ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年六月十六日
內閣總理大臣 東條英機
內務大臣 安藤紀三郞
大東亞大臣 靑木一男
大藏大臣 石渡莊太郞
運輸通信大臣 五島慶太
勅令第四百八號
簡易生命保險及郵便年金特別會計規則
第一條 本會計ニ於ケル歲入歲出豫算ハ之ヲ保險及年金ノ二勘定ニ分チ各勘定中ニ於テ之ヲ款項ニ區分スベシ
第二條 歲入歲出ノ豫定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ前年度九月三十日迄ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
第三條 歲入歲出ノ豫算ハ決定ノ後豫備費ヲ除キ所管大臣通信院貯金保險局長ニ命ジテ之ヲ執行セシムベシ但シ他ノ官吏ニ命ジテ其ノ一部ヲ執行セシムルコトヲ得
第四條 本會計ニ於テハ各勘定ニ於ケル當該年度ノ收入濟歲入額ヲ以テ當該勘定ノ支拂元受高トシ各勘定ニ於テ歲出ヲ支出スルハ此ノ支拂元受高ヲ超過スルコトヲ得ズ
第五條 本會計ノ各勘定ニ於テ支拂上現金ニ不足ヲ生ジタルトキハ所管大臣ハ大藏大臣ノ承認ヲ經テ當該勘定ノ積立金ニ屬スル現金ヲ當該勘定ノ支拂元受高ニ繰替使用スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ繰替使用シタル金額ハ當該年度內ニ之ヲ返還スベシ
第六條 每年度出納ノ完結迄ニ收入濟又ハ支出濟ト爲ラザルモノハ現ニ其ノ收支ヲ爲シタル年度ノ歲入又ハ歲出トス
第七條 歲入徵收官ハ每月徵收報吿書ヲ調製シ參照書類ヲ添ヘ之ヲ通信院貯金保險局長ニ送付スベシ
通信院貯金保險局長ハ徵收報吿書ニ依リ每月徵收總報吿書ヲ調製シ參照書類ヲ添ヘ所管大臣ヲ經由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
第八條 支出官ハ每月支出濟額報吿書ヲ調製シ之ヲ通信院貯金保險局長ニ送付スベシ
通信院貯金保險局長ハ支出濟額報吿書ニ依リ每月支出總報吿書ヲ調製シ支出濟額報吿書ヲ添ヘ所管大臣ヲ經由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
第九條 歲入徵收官又ハ支出官一人ナル場合ニ於テハ徵收報吿書又ハ支出濟額報吿書ヲ以テ徵收總報吿書又ハ支出總報吿書ニ充ツルコトヲ得
第十條 每年度ニ於ケル保險勘定又ハ年金勘定ノ歲入ノ收入濟額ヨリ當該勘定ノ歲出ノ支出濟額ヲ控除シタル過剩額ハ之ヲ當該勘定ノ積立金ニ組入ルベシ
前項ノ歲入ノ收入濟額ガ歲出ノ支出濟額ニ對シ不足アルトキハ之ヲ當該勘定ノ積立金ヨリ補足スベシ
第十一條 歲入歲出ノ決定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ翌年度七月三十一日迄ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
所管大臣ハ每年度各勘定ノ當該年度以前旣往五箇年度間積立金增減明細表ヲ調製シ翌年度七月三十一日迄ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
第十二條 通信院貯金保險局ハ日記簿、原簿及補助簿ヲ備ヘ各勘定別ニ其ノ事業ニ關スル一切ノ計算ヲ登記スベシ
第十三條 歲入徵收官ハ徵收簿ヲ備ヘ各勘定別ニ歲入ノ調定濟額、收入濟額、不納缺損額及收入未濟額ヲ登記スベシ
第十四條 通信院貯金保險局ハ歲入簿ヲ備ヘ各勘定別ニ歲入ノ豫算額、調定濟額、收入濟額、不納缺損額及收入未濟額ヲ登記スベシ
第十五條 支出官ハ支出簿及支拂元受高差引簿ヲ備ヘ支出簿ニハ各勘定別ニ歲出ノ支拂豫算額、支出濟額及支拂豫算殘額ヲ登記シ支拂元受高差引簿ニハ各勘定別ニ支拂元受高、支出濟額及殘額ヲ登記スベシ
第十六條 通信院貯金保險局ハ歲出簿及支拂元受高差引簿ヲ備ヘ歲出簿ニハ各勘定別ニ歲出ノ豫算額、豫算決定後增加額、支出濟額、翌年度繰越額及殘額ヲ登記シ支拂元受高差引簿ニハ各勘定別ニ支拂元受高、支出濟額及殘額ヲ登記スベシ但シ支出官一人ナル場合ニ於テハ支拂元受高差引簿ヲ省略スルコトヲ得
第十七條 簡易生命保險及郵便年金特別會計法第六條ノ規定ニ依リ臺灣總督府、關東局及南洋廳ノ各特別會計ノ所屬ト爲スモノ左ノ如シ
一 簡易生命保險及郵便年金ノ現業事務、現業事務ノ管理ニ關スル事務及積立金ノ貸付調査ニ關スル事務ノ取扱ニ要スル費用竝ニ簡易生命保險ノ被保險者保健施設ニ要スル費用
二 前號ノ事務ノ取扱ニ伴ヒ生ズル附屬雜收入及被保險者保健施設ノ運營ニ因リ生ズル收入
第十八條 本令ニ規定セザルモノニ付テハ會計規則ヲ準用ス
附 則
本令ハ昭和十九年度ヨリ之ヲ適用ス
簡易生命保險特別會計規則、郵便年金特別會計規則、昭和十六年勅令第三百二十四號及昭和十八年勅令第四百號ハ之ヲ廢止ス但シ昭和十八年度分ニ付テハ仍其ノ效力ヲ有ス
所管大臣ハ簡易生命保險及郵便年金ノ各特別會計ノ昭和十八年度以前旣往五箇年度間積立金增減明細表ヲ調製シ昭和十九年七月三十一日迄ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
國有財產法施行令中左ノ通改正ス
第二條第二項中「簡易生命保險特別會計」ヲ「簡易生命保險及郵便年金特別會計ノ保險勘定」ニ改ム
朕簡易生命保険及郵便年金特別会計規則ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年六月十六日
内閣総理大臣 東条英機
内務大臣 安藤紀三郎
大東亜大臣 青木一男
大蔵大臣 石渡荘太郎
運輸通信大臣 五島慶太
勅令第四百八号
簡易生命保険及郵便年金特別会計規則
第一条 本会計ニ於ケル歳入歳出予算ハ之ヲ保険及年金ノ二勘定ニ分チ各勘定中ニ於テ之ヲ款項ニ区分スベシ
第二条 歳入歳出ノ予定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ前年度九月三十日迄ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スベシ
第三条 歳入歳出ノ予算ハ決定ノ後予備費ヲ除キ所管大臣通信院貯金保険局長ニ命ジテ之ヲ執行セシムベシ但シ他ノ官吏ニ命ジテ其ノ一部ヲ執行セシムルコトヲ得
第四条 本会計ニ於テハ各勘定ニ於ケル当該年度ノ収入済歳入額ヲ以テ当該勘定ノ支払元受高トシ各勘定ニ於テ歳出ヲ支出スルハ此ノ支払元受高ヲ超過スルコトヲ得ズ
第五条 本会計ノ各勘定ニ於テ支払上現金ニ不足ヲ生ジタルトキハ所管大臣ハ大蔵大臣ノ承認ヲ経テ当該勘定ノ積立金ニ属スル現金ヲ当該勘定ノ支払元受高ニ繰替使用スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ繰替使用シタル金額ハ当該年度内ニ之ヲ返還スベシ
第六条 毎年度出納ノ完結迄ニ収入済又ハ支出済ト為ラザルモノハ現ニ其ノ収支ヲ為シタル年度ノ歳入又ハ歳出トス
第七条 歳入徴収官ハ毎月徴収報告書ヲ調製シ参照書類ヲ添ヘ之ヲ通信院貯金保険局長ニ送付スベシ
通信院貯金保険局長ハ徴収報告書ニ依リ毎月徴収総報告書ヲ調製シ参照書類ヲ添ヘ所管大臣ヲ経由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スベシ
第八条 支出官ハ毎月支出済額報告書ヲ調製シ之ヲ通信院貯金保険局長ニ送付スベシ
通信院貯金保険局長ハ支出済額報告書ニ依リ毎月支出総報告書ヲ調製シ支出済額報告書ヲ添ヘ所管大臣ヲ経由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スベシ
第九条 歳入徴収官又ハ支出官一人ナル場合ニ於テハ徴収報告書又ハ支出済額報告書ヲ以テ徴収総報告書又ハ支出総報告書ニ充ツルコトヲ得
第十条 毎年度ニ於ケル保険勘定又ハ年金勘定ノ歳入ノ収入済額ヨリ当該勘定ノ歳出ノ支出済額ヲ控除シタル過剰額ハ之ヲ当該勘定ノ積立金ニ組入ルベシ
前項ノ歳入ノ収入済額ガ歳出ノ支出済額ニ対シ不足アルトキハ之ヲ当該勘定ノ積立金ヨリ補足スベシ
第十一条 歳入歳出ノ決定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ翌年度七月三十一日迄ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スベシ
所管大臣ハ毎年度各勘定ノ当該年度以前既往五箇年度間積立金増減明細表ヲ調製シ翌年度七月三十一日迄ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スベシ
第十二条 通信院貯金保険局ハ日記簿、原簿及補助簿ヲ備ヘ各勘定別ニ其ノ事業ニ関スル一切ノ計算ヲ登記スベシ
第十三条 歳入徴収官ハ徴収簿ヲ備ヘ各勘定別ニ歳入ノ調定済額、収入済額、不納欠損額及収入未済額ヲ登記スベシ
第十四条 通信院貯金保険局ハ歳入簿ヲ備ヘ各勘定別ニ歳入ノ予算額、調定済額、収入済額、不納欠損額及収入未済額ヲ登記スベシ
第十五条 支出官ハ支出簿及支払元受高差引簿ヲ備ヘ支出簿ニハ各勘定別ニ歳出ノ支払予算額、支出済額及支払予算残額ヲ登記シ支払元受高差引簿ニハ各勘定別ニ支払元受高、支出済額及残額ヲ登記スベシ
第十六条 通信院貯金保険局ハ歳出簿及支払元受高差引簿ヲ備ヘ歳出簿ニハ各勘定別ニ歳出ノ予算額、予算決定後増加額、支出済額、翌年度繰越額及残額ヲ登記シ支払元受高差引簿ニハ各勘定別ニ支払元受高、支出済額及残額ヲ登記スベシ但シ支出官一人ナル場合ニ於テハ支払元受高差引簿ヲ省略スルコトヲ得
第十七条 簡易生命保険及郵便年金特別会計法第六条ノ規定ニ依リ台湾総督府、関東局及南洋庁ノ各特別会計ノ所属ト為スモノ左ノ如シ
一 簡易生命保険及郵便年金ノ現業事務、現業事務ノ管理ニ関スル事務及積立金ノ貸付調査ニ関スル事務ノ取扱ニ要スル費用並ニ簡易生命保険ノ被保険者保健施設ニ要スル費用
二 前号ノ事務ノ取扱ニ伴ヒ生ズル附属雑収入及被保険者保健施設ノ運営ニ因リ生ズル収入
第十八条 本令ニ規定セザルモノニ付テハ会計規則ヲ準用ス
附 則
本令ハ昭和十九年度ヨリ之ヲ適用ス
簡易生命保険特別会計規則、郵便年金特別会計規則、昭和十六年勅令第三百二十四号及昭和十八年勅令第四百号ハ之ヲ廃止ス但シ昭和十八年度分ニ付テハ仍其ノ効力ヲ有ス
所管大臣ハ簡易生命保険及郵便年金ノ各特別会計ノ昭和十八年度以前既往五箇年度間積立金増減明細表ヲ調製シ昭和十九年七月三十一日迄ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スベシ
国有財産法施行令中左ノ通改正ス
第二条第二項中「簡易生命保険特別会計」ヲ「簡易生命保険及郵便年金特別会計ノ保険勘定」ニ改ム