鉱区税法
法令番号: 法律第三十一號
公布年月日: 昭和15年3月29日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル鑛區稅法ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年三月二十九日
內閣總理大臣 米內光政
大藏大臣 櫻內幸雄
商工大臣 藤原銀次郞
法律第三十一號
鑛區稅法
第一條 本法施行地ニ在ル鑛區及砂鑛區ニハ本法ニ依リ鑛區稅ヲ課ス
第二條 鑛區稅ハ左ノ稅率ニ依リ之ヲ賦課ス
一 試掘鑛區 面積千坪每ニ 三十錢
二 採掘鑛區 面積千坪每ニ 六十錢
三 砂鑛區
河床 延長一町每ニ 三十錢
河床ニ非ザルモノ 面積千坪每ニ 三十錢
前項ノ場合ニ於テ千坪未滿又ハ一町未滿ノ端數ハ之ヲ千坪又ハ一町トシテ計算ス
第三條 鑛區稅ハ每年十二月中ニ翌年分ヲ徵收ス
鑛區又ハ砂鑛區ノ合併又ハ分割ニ因リ設定セラレタル場合ヲ除クノ外鑛業權(砂鑛權ヲ含ム以下同ジ)ノ設定又ハ變更ノ登錄ニ依リ新ニ負擔シ又ハ不足セル鑛區稅ニシテ其ノ登錄ノ年ニ係ルモノハ直ニ之ヲ徵收ス
試掘權ノ存續期間滿了ノ年ニ係ル鑛區稅及前項ノ規定ニ依リ徵收スベキ鑛區稅ハ月割ヲ以テ之ヲ計算ス
第四條 鑛區稅ハ納期開始ノ時ニ於ケル鑛業權者(砂鑛權者ヲ含ム以下同ジ)ヨリ之ヲ徵收ス
共同鑛業權者ハ連帶シテ納稅ノ義務ヲ負フ
公賣及競賣以外ノ原因ニ因リ鑛業權ノ移轉アリタル場合ニ於テ未納ニ係ル鑛區稅アルトキハ新鑛業權者ハ當該鑛區稅ニ付舊鑛業權者ト連帶シテ納稅ノ義務ヲ負フ
第五條 鑛業權者鑛業代理人(砂鑛業代理人ヲ含ム以下同ジ)ヲ選任シタルトキハ其ノ鑛業代理人ハ鑛區稅ニ關スル事項ノ處理ヲ委任セラレタルモノト看做ス
納稅義務者及鑛業代理人鑛區又ハ砂鑛區ノ所在地ヲ管轄スル稅務署ノ管轄區域內ニ現住セザルトキハ鑛區稅ニ關スル事項ヲ處理セシムル爲其ノ地ニ於テ納稅管理人ヲ定メ政府ニ申吿スベシ
附 則
第六條 本法ハ昭和十五年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第七條 砂鑛區稅法ハ之ヲ廢止ス但シ昭和十五年分以前ノ砂鑛區稅及同附加稅ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第八條 鑛業法中左ノ通改正ス
第十三條 削除
第四十一條中「鑛業稅」ヲ「鑛區稅」ニ改ム
第七章 削除
第八十一條乃至第八十八條 削除
第百一條 削除
第九條 昭和十五年三月三十一日以前ニ產出シタル鑛產物ニ對スル鑛產稅及同附加稅竝ニ昭和十五年分以前ノ鑛區稅及同附加稅ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル但シ昭和十五年一月一日以後昭和十五年三月三十一日迄ニ產出シタル鑛產物ニ對スル鑛產稅ハ昭和十五年六月中ニ之ヲ徵收ス
第十條 北海道、府縣、市町村其ノ他ノ公共團體ハ昭和十六年度分迄直接鑛業又ハ砂鑛業ノ用ニ供スル家屋ニ對シ地方稅ヲ課スルコトヲ得ズ
第十一條 
砂鑛法第二十三條中「第八十七條乃至第八十九條」ヲ「第八十九條」ニ改ム
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル鉱区税法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年三月二十九日
内閣総理大臣 米内光政
大蔵大臣 桜内幸雄
商工大臣 藤原銀次郎
法律第三十一号
鉱区税法
第一条 本法施行地ニ在ル鉱区及砂鉱区ニハ本法ニ依リ鉱区税ヲ課ス
第二条 鉱区税ハ左ノ税率ニ依リ之ヲ賦課ス
一 試掘鉱区 面積千坪毎ニ 三十銭
二 採掘鉱区 面積千坪毎ニ 六十銭
三 砂鉱区
河床 延長一町毎ニ 三十銭
河床ニ非ザルモノ 面積千坪毎ニ 三十銭
前項ノ場合ニ於テ千坪未満又ハ一町未満ノ端数ハ之ヲ千坪又ハ一町トシテ計算ス
第三条 鉱区税ハ毎年十二月中ニ翌年分ヲ徴収ス
鉱区又ハ砂鉱区ノ合併又ハ分割ニ因リ設定セラレタル場合ヲ除クノ外鉱業権(砂鉱権ヲ含ム以下同ジ)ノ設定又ハ変更ノ登録ニ依リ新ニ負担シ又ハ不足セル鉱区税ニシテ其ノ登録ノ年ニ係ルモノハ直ニ之ヲ徴収ス
試掘権ノ存続期間満了ノ年ニ係ル鉱区税及前項ノ規定ニ依リ徴収スベキ鉱区税ハ月割ヲ以テ之ヲ計算ス
第四条 鉱区税ハ納期開始ノ時ニ於ケル鉱業権者(砂鉱権者ヲ含ム以下同ジ)ヨリ之ヲ徴収ス
共同鉱業権者ハ連帯シテ納税ノ義務ヲ負フ
公売及競売以外ノ原因ニ因リ鉱業権ノ移転アリタル場合ニ於テ未納ニ係ル鉱区税アルトキハ新鉱業権者ハ当該鉱区税ニ付旧鉱業権者ト連帯シテ納税ノ義務ヲ負フ
第五条 鉱業権者鉱業代理人(砂鉱業代理人ヲ含ム以下同ジ)ヲ選任シタルトキハ其ノ鉱業代理人ハ鉱区税ニ関スル事項ノ処理ヲ委任セラレタルモノト看做ス
納税義務者及鉱業代理人鉱区又ハ砂鉱区ノ所在地ヲ管轄スル税務署ノ管轄区域内ニ現住セザルトキハ鉱区税ニ関スル事項ヲ処理セシムル為其ノ地ニ於テ納税管理人ヲ定メ政府ニ申告スベシ
附 則
第六条 本法ハ昭和十五年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第七条 砂鉱区税法ハ之ヲ廃止ス但シ昭和十五年分以前ノ砂鉱区税及同附加税ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第八条 鉱業法中左ノ通改正ス
第十三条 削除
第四十一条中「鉱業税」ヲ「鉱区税」ニ改ム
第七章 削除
第八十一条乃至第八十八条 削除
第百一条 削除
第九条 昭和十五年三月三十一日以前ニ産出シタル鉱産物ニ対スル鉱産税及同附加税並ニ昭和十五年分以前ノ鉱区税及同附加税ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル但シ昭和十五年一月一日以後昭和十五年三月三十一日迄ニ産出シタル鉱産物ニ対スル鉱産税ハ昭和十五年六月中ニ之ヲ徴収ス
第十条 北海道、府県、市町村其ノ他ノ公共団体ハ昭和十六年度分迄直接鉱業又ハ砂鉱業ノ用ニ供スル家屋ニ対シ地方税ヲ課スルコトヲ得ズ
第十一条 
砂鉱法第二十三条中「第八十七条乃至第八十九条」ヲ「第八十九条」ニ改ム