救護法施行令
法令番号: 勅令第二百十一號
公布年月日: 昭和6年8月11日
法令の形式: 勅令
朕救護法施行令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和六年八月十日
內閣總理大臣 男爵 若槻禮次郞
內務大臣 安達謙藏
勅令第二百十一號
救護法施行令
第一章 被救護者
第一條 救護法第一條第一項第三號ノ姙產婦ヲ救護スベキ期間ハ分娩ノ日前七日以內、分娩ノ日以後二十一日以內トス
分娩ノ日ガ其ノ豫定日ヨリ後レタルトキハ前項ノ分娩ノ日前ノ期間ヲ七日以內延長スルコトヲ得
第二條 救護法第一條第一項第四號ニ揭グル事由ノ範圍及程度左ノ如シ
一 不具癈疾ニシテ常ニ介護ヲ要スルモノ又ハ自用ヲ辨ズルニ過ギザルモノ
二 疾病又ハ傷痍ニシテ就床ヲ要シ又ハ長キニ亙リ安靜ヲ要スルモノ
三 精神耗弱又ハ身體虛弱ノ著シキモノ
第二章 委員
第三條 救護法第四條ノ委員ヲ設置スル市町村及委員ノ定數ハ地方長官市町村長ノ意見ヲ徵シ之ヲ定ム
第四條 委員ハ地方長官之ヲ選任又ハ解任ス
委員ノ任期ハ四年トス但シ特別ノ事由アルトキハ任期中ト雖モ之ヲ解任スルコトヲ妨ゲズ
第五條 委員ハ救護ニ關シ必要ナル調查ヲ爲スベシ
委員ハ救護ヲ受ケ又ハ受クベキ者ニ付市町村長ニ其ノ狀況ヲ通知シ且必要ナル救護ノ種類、程度若ハ方法又ハ救護ノ廢止、停止若ハ變更ニ關シ意見ヲ具申スベシ
第六條 內務大臣ノ指定スル市ニ在リテハ第三條及第四條第一項ノ規定ニ依リ地方長官ノ職權ニ屬スル事項ハ市長之ヲ行フ
第三章 救護ノ範圍、程度及方法
第七條 生活扶助ハ金錢又ハ物品ノ給與ニ依リ之ヲ行フ
第八條 生活扶助ノ爲給與スル金錢又ハ物品ハ一月分以內ヲ限リ之ヲ前渡スルコトヲ得
救護ノ廢止、停止又ハ變更ノ場合ニ於テ被救護者已ムヲ得ザル事由ニ因リ前渡シタル金錢又ハ物品ヲ費消シ又ハ喪失シ且返還ノ資力ナキトキハ之ヲ返還セシメザルコトヲ得
救護ノ廢止、停止又ハ變更ノ場合ニ於テ前渡シタル金錢又ハ物品中返還セシムベキモノニ付テハ之ニ相當スル額ヲ後ニ給與スベキモノヨリ減ズルコトヲ得
第九條 醫療ハ救護施設又ハ市町村長ノ指定シタル醫師若ハ齒科醫師ニ就キ之ヲ受ケシム醫師又ハ齒科醫師處方箋ヲ交付シタルトキハ市町村長ノ指定シタル藥劑師ニ就キ藥劑ヲ受ケシム
第十條 助產ハ救護施設又ハ市町村長ノ指定シタル醫師若ハ產婆ニ就キ之ヲ受ケシム
第十一條 救護ヲ受ケ又ハ受クベキ者急迫ノ事情アルトキハ市町村長ノ指定セザル醫師、齒科醫師又ハ產婆ニ就キ醫療又ハ助產ヲ受クルコトヲ得
第十二條 生業扶助ハ生業ニ必要ナル資金、器具又ハ資料ノ給與又ハ貸與ニ依リ之ヲ行フ
第十三條 救護法第十一條ノ規定ニ依ル居宅救護ノ場合ニ於テ生活扶助ノ爲支出スル費用ノ限度ハ一人一日二十五錢以內、一世帶一日一圓以內ニ於テ地方長官之ヲ定ム
第十四條 居宅救護ノ場合ニ於テ醫療ノ爲支出スル費用ノ限度ハ內務大臣ノ認可ヲ受ケ地方長官之ヲ定ム
第十五條 居宅救護ノ場合ニ於テ助產ノ爲支出スル費用ノ限度ハ十圓以內ニ於テ地方長官之ヲ定ム
第十六條 救護法第十三條ノ規定ニ依ル收容救護ノ場合ニ於テ生活扶助、醫療又ハ助產ノ爲支出スル費用ノ限度ハ內務大臣ノ認可ヲ受ケ地方長官之ヲ定ム
第十七條 第十一條ノ場合ニ於テハ前三條ノ規定ニ拘ラズ其ノ實費ヲ支出スルコトヲ得
第十八條 生業扶助ノ爲支出スル費用ノ限度ハ一人ニ付三十圓以內ニ於テ地方長官之ヲ定ム
第十九條 救護ノ爲被救護者ノ移送ヲ爲シタル場合ニ於テハ其ノ實費ヲ支出スルコトヲ得
第二十條 埋葬ノ爲支出スル費用ノ限度ハ十圓以內ニ於テ地方長官之ヲ定ム
第二十一條 特別ノ必要アル場合ニ於テハ地方長官ハ內務大臣ノ認可ヲ受ケ第十三條、第十五條、第十八條又ハ前條ニ規定スル制限ヲ超過シ生活扶助、助產、生業扶助又ハ埋葬ノ爲支出スル費用ノ限度ヲ定ムルコトヲ得
第二十二條 救護法第十二條ノ規定ニ依リ母ノ救護ヲ爲スハ其ノ子一歲以下ナル場合ニ限ル
第二十三條 救護法第十六條ノ規定ニ依リ市町村長又ハ其ノ指定シタル者後見人ノ職務ヲ行フ場合ニ於テハ後見監督人及親族會ニ屬スル職務權限ハ其ノ市町村長ニ屬ス
第四章 救護費
第二十四條 救護法第十八條乃至第二十三條ノ規定ニ依リ市町村又ハ道府縣ノ負擔シタル費用ニ對スル國庫補助ハ各年度ニ於テ市町村又ハ道府縣ノ救護及埋葬ニ要シタル費用竝ニ委員ニ關シ支出シタル費用ヨリ其ノ年度ニ於テ救護法第二十六條乃至第二十八條ノ規定ニ依リ徵收シ、償還セシメ又ハ充當シタル金額及其ノ費用ニ充ツベキ寄附金其ノ他ノ收入ヲ控除シタル精算額ニ對シ補助ス
前項ノ規定ニ依リ控除スベキ金額ガ其ノ年度ニ於ケル救護及埋葬ニ要シタル費用竝ニ委員ニ關シ支出シタル費用ノ額ヲ超過シタル場合ニ於テハ其ノ超過額ハ後年度ニ於ケル支出額ヨリ之ヲ控除ス
第二十五條 道府縣ノ設置シタル救護施設及救護法第七條第一項ノ規定ニ依リ市町村ノ設置シタル救護施設ノ費用ニ對スル國庫補助ハ左ニ揭グル費用ヨリ其ノ費用ニ充ツベキ寄附金其ノ他ノ收入ヲ控除シタル精算額ニ對シ補助ス
一 救護施設ノ創設費、擴張費及之ニ伴フ初度調辨費
二 事務費
救護施設ニシテ他ノ目的ニ利用シ得ベキ場合ニ於テハ前項ノ精算額ハ救護ノ爲利用セラルベキ程度ヲ標準トシテ之ヲ定ム
第二十六條 救護法第七條第二項ノ規定ニ依リ私人ノ設置シタル救護施設ノ設備ニ要スル費用ニ對スル國庫補助ハ前條第一項第一號ニ揭グル費用ヨリ其ノ費用ニ充ツベキ寄附金其ノ他ノ收入ヲ控除シタル精算額ニ對シ補助ス
前項ノ精算額ニ付テハ前條第二項ノ規定ヲ準用ス
第二十七條 第二十四條乃至前條ノ規定ハ道府縣ノ補助ニ付之ヲ準用ス
第二十八條 救護法第二十五條ノ規定ニ依ル國庫及道府縣ノ補助金ハ第二十四條乃至前條ノ場合ニ於ケル控除額ニ之ヲ算入セズ
第二十九條 第二十四條乃至前條ノ規定ニ依リ交付シタル國庫及道府縣ノ補助金ハ左ニ揭グル場合ニ於テハ其ノ全部又ハ一部ヲ返還セシムルコトヲ得
一 救護施設ガ救護法若ハ救護法ニ基キテ發スル命令又ハ之ニ基キテ爲ス處分ニ違反シタルトキ
二 救護施設ノ事業ノ全部若ハ一部ヲ廢止シ又ハ當初豫定シタル目的以外ノ用途ニ利用スルニ至リタルトキ
三 補助金交付ノ條件ニ違反シタルトキ
四 詐僞ノ手段ヲ以テ補助金ノ交付ヲ受ケタルトキ
第三十條 被救護者收容救護ヲ受クルニ至リタルトキハ救護法第十八條及第十九條ノ期間計算ニ付テハ收容ノ期間ハ收容ノ際ノ居住地ニ於ケル居住ノ期間トス
第五章 雜則
第三十一條 本令中町村ニ關スル規定ハ町村制ヲ施行セザル地ニ於テハ町村ニ準ズベキモノニ、町村長ニ關スル規定ハ町村長ニ準ズベキ者ニ之ヲ適用ス
第三十二條 救護法施行ノ際國、道府縣又ハ市町村ノ費用ニ依リ收容救護ヲ受クル者ニシテ救護法ニ依リ救護スベキモノニ關スル救護法第十八條及第十九條ノ期間計算ニ付テハ收容ノ期間ハ收容ノ際ノ居住地ニ於ケル居住ノ期間トス
附 則
本令ハ救護法施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕救護法施行令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和六年八月十日
内閣総理大臣 男爵 若槻礼次郎
内務大臣 安達謙蔵
勅令第二百十一号
救護法施行令
第一章 被救護者
第一条 救護法第一条第一項第三号ノ姙産婦ヲ救護スベキ期間ハ分娩ノ日前七日以内、分娩ノ日以後二十一日以内トス
分娩ノ日ガ其ノ予定日ヨリ後レタルトキハ前項ノ分娩ノ日前ノ期間ヲ七日以内延長スルコトヲ得
第二条 救護法第一条第一項第四号ニ掲グル事由ノ範囲及程度左ノ如シ
一 不具廃疾ニシテ常ニ介護ヲ要スルモノ又ハ自用ヲ弁ズルニ過ギザルモノ
二 疾病又ハ傷痍ニシテ就床ヲ要シ又ハ長キニ亘リ安静ヲ要スルモノ
三 精神耗弱又ハ身体虚弱ノ著シキモノ
第二章 委員
第三条 救護法第四条ノ委員ヲ設置スル市町村及委員ノ定数ハ地方長官市町村長ノ意見ヲ徴シ之ヲ定ム
第四条 委員ハ地方長官之ヲ選任又ハ解任ス
委員ノ任期ハ四年トス但シ特別ノ事由アルトキハ任期中ト雖モ之ヲ解任スルコトヲ妨ゲズ
第五条 委員ハ救護ニ関シ必要ナル調査ヲ為スベシ
委員ハ救護ヲ受ケ又ハ受クベキ者ニ付市町村長ニ其ノ状況ヲ通知シ且必要ナル救護ノ種類、程度若ハ方法又ハ救護ノ廃止、停止若ハ変更ニ関シ意見ヲ具申スベシ
第六条 内務大臣ノ指定スル市ニ在リテハ第三条及第四条第一項ノ規定ニ依リ地方長官ノ職権ニ属スル事項ハ市長之ヲ行フ
第三章 救護ノ範囲、程度及方法
第七条 生活扶助ハ金銭又ハ物品ノ給与ニ依リ之ヲ行フ
第八条 生活扶助ノ為給与スル金銭又ハ物品ハ一月分以内ヲ限リ之ヲ前渡スルコトヲ得
救護ノ廃止、停止又ハ変更ノ場合ニ於テ被救護者已ムヲ得ザル事由ニ因リ前渡シタル金銭又ハ物品ヲ費消シ又ハ喪失シ且返還ノ資力ナキトキハ之ヲ返還セシメザルコトヲ得
救護ノ廃止、停止又ハ変更ノ場合ニ於テ前渡シタル金銭又ハ物品中返還セシムベキモノニ付テハ之ニ相当スル額ヲ後ニ給与スベキモノヨリ減ズルコトヲ得
第九条 医療ハ救護施設又ハ市町村長ノ指定シタル医師若ハ歯科医師ニ就キ之ヲ受ケシム医師又ハ歯科医師処方箋ヲ交付シタルトキハ市町村長ノ指定シタル薬剤師ニ就キ薬剤ヲ受ケシム
第十条 助産ハ救護施設又ハ市町村長ノ指定シタル医師若ハ産婆ニ就キ之ヲ受ケシム
第十一条 救護ヲ受ケ又ハ受クベキ者急迫ノ事情アルトキハ市町村長ノ指定セザル医師、歯科医師又ハ産婆ニ就キ医療又ハ助産ヲ受クルコトヲ得
第十二条 生業扶助ハ生業ニ必要ナル資金、器具又ハ資料ノ給与又ハ貸与ニ依リ之ヲ行フ
第十三条 救護法第十一条ノ規定ニ依ル居宅救護ノ場合ニ於テ生活扶助ノ為支出スル費用ノ限度ハ一人一日二十五銭以内、一世帯一日一円以内ニ於テ地方長官之ヲ定ム
第十四条 居宅救護ノ場合ニ於テ医療ノ為支出スル費用ノ限度ハ内務大臣ノ認可ヲ受ケ地方長官之ヲ定ム
第十五条 居宅救護ノ場合ニ於テ助産ノ為支出スル費用ノ限度ハ十円以内ニ於テ地方長官之ヲ定ム
第十六条 救護法第十三条ノ規定ニ依ル収容救護ノ場合ニ於テ生活扶助、医療又ハ助産ノ為支出スル費用ノ限度ハ内務大臣ノ認可ヲ受ケ地方長官之ヲ定ム
第十七条 第十一条ノ場合ニ於テハ前三条ノ規定ニ拘ラズ其ノ実費ヲ支出スルコトヲ得
第十八条 生業扶助ノ為支出スル費用ノ限度ハ一人ニ付三十円以内ニ於テ地方長官之ヲ定ム
第十九条 救護ノ為被救護者ノ移送ヲ為シタル場合ニ於テハ其ノ実費ヲ支出スルコトヲ得
第二十条 埋葬ノ為支出スル費用ノ限度ハ十円以内ニ於テ地方長官之ヲ定ム
第二十一条 特別ノ必要アル場合ニ於テハ地方長官ハ内務大臣ノ認可ヲ受ケ第十三条、第十五条、第十八条又ハ前条ニ規定スル制限ヲ超過シ生活扶助、助産、生業扶助又ハ埋葬ノ為支出スル費用ノ限度ヲ定ムルコトヲ得
第二十二条 救護法第十二条ノ規定ニ依リ母ノ救護ヲ為スハ其ノ子一歳以下ナル場合ニ限ル
第二十三条 救護法第十六条ノ規定ニ依リ市町村長又ハ其ノ指定シタル者後見人ノ職務ヲ行フ場合ニ於テハ後見監督人及親族会ニ属スル職務権限ハ其ノ市町村長ニ属ス
第四章 救護費
第二十四条 救護法第十八条乃至第二十三条ノ規定ニ依リ市町村又ハ道府県ノ負担シタル費用ニ対スル国庫補助ハ各年度ニ於テ市町村又ハ道府県ノ救護及埋葬ニ要シタル費用並ニ委員ニ関シ支出シタル費用ヨリ其ノ年度ニ於テ救護法第二十六条乃至第二十八条ノ規定ニ依リ徴収シ、償還セシメ又ハ充当シタル金額及其ノ費用ニ充ツベキ寄附金其ノ他ノ収入ヲ控除シタル精算額ニ対シ補助ス
前項ノ規定ニ依リ控除スベキ金額ガ其ノ年度ニ於ケル救護及埋葬ニ要シタル費用並ニ委員ニ関シ支出シタル費用ノ額ヲ超過シタル場合ニ於テハ其ノ超過額ハ後年度ニ於ケル支出額ヨリ之ヲ控除ス
第二十五条 道府県ノ設置シタル救護施設及救護法第七条第一項ノ規定ニ依リ市町村ノ設置シタル救護施設ノ費用ニ対スル国庫補助ハ左ニ掲グル費用ヨリ其ノ費用ニ充ツベキ寄附金其ノ他ノ収入ヲ控除シタル精算額ニ対シ補助ス
一 救護施設ノ創設費、拡張費及之ニ伴フ初度調弁費
二 事務費
救護施設ニシテ他ノ目的ニ利用シ得ベキ場合ニ於テハ前項ノ精算額ハ救護ノ為利用セラルベキ程度ヲ標準トシテ之ヲ定ム
第二十六条 救護法第七条第二項ノ規定ニ依リ私人ノ設置シタル救護施設ノ設備ニ要スル費用ニ対スル国庫補助ハ前条第一項第一号ニ掲グル費用ヨリ其ノ費用ニ充ツベキ寄附金其ノ他ノ収入ヲ控除シタル精算額ニ対シ補助ス
前項ノ精算額ニ付テハ前条第二項ノ規定ヲ準用ス
第二十七条 第二十四条乃至前条ノ規定ハ道府県ノ補助ニ付之ヲ準用ス
第二十八条 救護法第二十五条ノ規定ニ依ル国庫及道府県ノ補助金ハ第二十四条乃至前条ノ場合ニ於ケル控除額ニ之ヲ算入セズ
第二十九条 第二十四条乃至前条ノ規定ニ依リ交付シタル国庫及道府県ノ補助金ハ左ニ掲グル場合ニ於テハ其ノ全部又ハ一部ヲ返還セシムルコトヲ得
一 救護施設ガ救護法若ハ救護法ニ基キテ発スル命令又ハ之ニ基キテ為ス処分ニ違反シタルトキ
二 救護施設ノ事業ノ全部若ハ一部ヲ廃止シ又ハ当初予定シタル目的以外ノ用途ニ利用スルニ至リタルトキ
三 補助金交付ノ条件ニ違反シタルトキ
四 詐偽ノ手段ヲ以テ補助金ノ交付ヲ受ケタルトキ
第三十条 被救護者収容救護ヲ受クルニ至リタルトキハ救護法第十八条及第十九条ノ期間計算ニ付テハ収容ノ期間ハ収容ノ際ノ居住地ニ於ケル居住ノ期間トス
第五章 雑則
第三十一条 本令中町村ニ関スル規定ハ町村制ヲ施行セザル地ニ於テハ町村ニ準ズベキモノニ、町村長ニ関スル規定ハ町村長ニ準ズベキ者ニ之ヲ適用ス
第三十二条 救護法施行ノ際国、道府県又ハ市町村ノ費用ニ依リ収容救護ヲ受クル者ニシテ救護法ニ依リ救護スベキモノニ関スル救護法第十八条及第十九条ノ期間計算ニ付テハ収容ノ期間ハ収容ノ際ノ居住地ニ於ケル居住ノ期間トス
附 則
本令ハ救護法施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス