第一條 恩賜財團濟生會ハ醫療保護法第三條ノ事業者トス
第三條 醫療保護法ニ依リ受ケシムベキ醫療ノ範圍左ノ如シ
第四條 醫療保護法ニ依リ受ケシムベキ助產ノ範圍左ノ如シ
第五條 前二條ノ看護又ハ移送ハ事業者ガ患者又ハ姙產婦ノ爲必要アリト認ムル場合ニ限リ之ヲ受ケシムルコトヲ得
第六條 醫療及助產(居宅ニ於ケル助產ヲ除ク)ノ爲支出スル費用(看護及移送ノ費用ヲ除ク)ノ限度ハ厚生大臣ノ認可ヲ受ケ地方長官之ヲ定ム
居宅ニ於ケル助產ノ爲支出スル費用(看護及移送ノ費用ヲ除ク)ノ限度ハ十圓以內ニ於テ地方長官之ヲ定ム但シ特別ノ必要アル場合ニ於テハ地方長官ハ厚生大臣ノ認可ヲ受ケ其ノ制限ヲ超過シテ之ヲ定ムルコトヲ得
第七條 看護ノ爲支出スル費用ノ限度ハ厚生大臣ノ認可ヲ受ケ地方長官之ヲ定ム
移送ヲ爲シタル場合ニ於テハ其ノ實費ヲ支出スルコトヲ得
第八條 醫療又ハ助產ハ看護又ハ移送ノ場合ヲ除クノ外事業者ノ施設又ハ地方長官ノ指定スル醫師、齒科醫師若ハ產婆ニ就キ醫療券ヲ提示シテ之ヲ受ケシム
急迫ノ事情アル場合ニ於テハ前項ノ規定ニ拘ラズ地方長官ノ指定セザル醫師、齒科醫師若ハ產婆ニ就キ又ハ醫療券ヲ提示セズシテ醫療又ハ助產ヲ受クルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ地方長官ノ指定セザル醫師、齒科醫師又ハ產婆ニ就キ醫療又ハ助產ヲ受ケタルトキハ第六條ノ規定ニ拘ラズ其ノ實費ヲ支出スルコトヲ得
第九條 醫師又ハ齒科醫師處方箋ヲ交付シタルトキハ地方長官ノ指定シタル藥劑師ニ就キ藥劑ヲ受ケシム
第十條 醫療保護法第二十條又ハ第二十一條ノ規定ニ依リ事業者又ハ市町村ノ負擔シタル費用ニ對スル國庫補助ハ各年度ニ於テ事業者ノ醫療及助產ニ要シタル費用竝ニ市町村ノ方面委員ニ關シ支出シタル費用ヨリ其ノ年度ニ於テ其ノ費用ニ充ツベキ寄附金其ノ他ノ收入及同法第二十三條ノ規定ニ依リ徵收シ又ハ償還セシメタル金額ヲ控除シタル精算額ニ對シ之ヲ爲ス
前項ノ規定ニ依リ控除スベキ金額ガ其ノ年度ニ於ケル醫療及助產ニ要シタル費用竝ニ方面委員ニ關シ支出シタル費用ノ額ヲ超過スル場合ニ於テハ其ノ超過額ハ後年度ニ於ケル支出額ヨリ之ヲ控除ス
第十一條 事業者ノ經營スル施設ノ費用ニ對スル國庫補助ハ左ニ揭グル費用ヨリ其ノ費用ニ充ツベキ寄附金其ノ他ノ收入ヲ控除シタル精算額ニ對シ之ヲ爲ス
一 施設ノ創設費、改良費、擴張費及之ニ件フ初度調辨費
施設ニシテ他ノ目的ニ利用シ得ベキモノニ付テハ前項ノ精算額ハ醫療保護法ニ依ル醫療又ハ助產ノ爲利用セラルベキ程度ヲ標準トシテ之ヲ定ム
第十二條 前二條ノ規定ハ道府縣ノ爲ス補助ニ之ヲ準用ス
第十三條 醫療保護法第二十二條ノ規定ニ依ル國庫及道府縣ノ補助金ハ前三條ノ場合ニ於ケル控除額ニ之ヲ算入セズ
第十四條 町村制ヲ施行セザル地ニ於テハ本令中町村ニ關スル規定ハ之ヲ町村ニ準ズベキモノニ適用ス