現在の経済情勢下で、疾病・戦傷・災害等により中年で失明した約1万8千人は、生活環境の激変により経済的・精神的に深刻な困難に直面している。先天的失明者には文部省による義務教育が実施されているが、中途失明者は同様の対応が困難である。そこで厚生省は、傷痍者保護対策の一環として国立光明寮を設置し、失明者を保護・収容して生活訓練を行うとともに、自立に必要な鍼・按摩・灸等の職業訓練を実施することを目的として、本法案を提案するものである。
参照した発言: 第2回国会 衆議院 厚生委員会 第21号