食糧増産のためには肥料増産と耕地面積拡張が急務だが、化学肥料の増産は原料供給難で困難である。そこで厩肥による自給肥料の確保が重要となり、そのためには家畜、特に牛馬の増産が不可欠である。しかし現在、牛馬等の保有数は著しく低下しており、その復旧・増大のための奨励資源を地方競馬の収益に求める必要がある。また、軍馬から産業用馬への転換に伴い、産業用馬の能力向上のためにも地方競馬の開催が必要である。さらに、競馬は新円吸収によるインフレ対策や国庫収入増加にも貢献する。以上の理由から、地方競馬法の制定は緊要である。
参照した発言:
第90回帝国議会 衆議院 本会議 第37号