第一條 競馬法ニ依ル競馬又ハ軍馬資源保護法ニ依ル鍛鍊馬競走ヲ開催スル者ニハ本法ニ依リ馬券稅ヲ課ス
第二條 馬券稅ハ競馬法ニ依ル勝馬投票券又ハ軍馬資源保護法ニ依ル優等馬票ノ發行ニ依リ得タル金額及其ノ勝馬投票券又ハ優等馬票ノ購買者ニ拂戾スベキ金額ヨリ命令ヲ以テ定ムル金額ヲ控除シタル金額ニ付之ヲ課ス
第四條 競馬法ニ依ル競馬又ハ軍馬資源保護法ニ依ル鍛鍊馬競走ヲ開催スル者ハ競馬又ハ鍛鍊馬競走終了後直ニ第二條ノ金額ヲ記載シタル申吿書ヲ政府ニ提出スベシ
申吿書ノ提出ナキトキ又ハ政府ニ於テ申吿ヲ不相當ト認メタルトキハ政府ハ其ノ課稅標準額ヲ決定ス
第五條 馬券稅ハ競馬又ハ鍛鍊馬競走終了後二十日以內ニ納付スベシ
第六條 競馬法ニ依ル競馬又ハ軍馬資源保護法ニ依ル鍛鍊馬競走ヲ開催スル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ業務ニ關スル事項ヲ帳簿ニ記載シ又ハ必要ナル事項ヲ政府ニ申吿スベシ
第七條 收稅官吏ハ競馬法ニ依ル競馬又ハ軍馬資源保護法ニ依ル鍛鍊馬競走ヲ開催スル者ニ對シ業務ニ關シ質問ヲ爲シ又ハ帳簿書類ヲ檢査スルコトヲ得
第八條 詐僞其ノ他不正ノ行爲ニ依リ馬券稅ヲ逋脫シ又ハ逋脫セントシタル者ハ其ノ逋脫シ又ハ逋脫セントシタル稅金ノ五倍ニ相當スル罰金ニ處シ直ニ其ノ稅金ヲ徵收ス但シ罰金額ガ二十圓ニ滿タザルトキハ之ヲ二十圓トス
第九條 第四條第一項ノ規定ニ依ル申吿ヲ怠リ又ハ詐リタル者ハ三百圓以下ノ罰金又ハ科料ニ處ス
第十條 左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ百圓以下ノ罰金又ハ科料ニ處ス
一 第六條ノ規定ニ依ル帳簿ノ記載ヲ怠リ若ハ詐リ又ハ帳簿ヲ隱匿シタル者
三 第七條ノ規定ニ依ル收稅官吏ノ質問ニ對シ答辯ヲ爲サズ若ハ虛僞ノ陳述ヲ爲シ又ハ其ノ職務ノ執行ヲ拒ミ、妨ゲ若ハ忌避シタル者
第十一條 第八條ノ罪ヲ犯シタル者ニハ刑法第三十八條第三項但書、第三十九條第二項、第四十條、第四十一條、第四十八條第二項、第六十三條及第六十六條ノ規定ヲ適用セズ