戦時下における国民生活の安定確保のため、生命保険制度の適切な運営と戦争危険に対する保険金支払いの万全な体制構築が必要となっている。現在、生命保険会社は戦争死亡に対しても保険金を支払っているが、保険事業の計算に戦争危険が加味されていないため、戦局進展に伴う戦争死亡保険金支払いの増加は保険事業の基盤を弱体化させる恐れがある。そこで、政府出資による生命保険中央会を設立し、生命保険に対する戦争危険の再保険引受事業を行わせることで、戦争による死亡に対する生命保険会社の保険金支払いを確保することを目的とする。
参照した発言:
第86回帝国議会 衆議院 本会議 第4号