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本データベースについて
(神宮神職優遇等ノ為ニスル神宮司庁官制外七勅令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百八十三號
公布年月日: 昭和18年3月26日
法令の形式: 勅令
被改正法
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改正:
(府県社以下神社職制)
改正:
神宮司庁官制
改正:
官国幣社職制
改正:
(府県社以下神社神饌幣帛料供進ニ関スル件)
改正:
文武判任官等級令
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神宮神部署官制
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神宮司庁職員官等俸給令
改正:
朝鮮神宮職員令
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕神宮神職優遇等ノ爲ニスル神宮司廳官制外七勅令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月二十五日
內閣總理大臣兼陸軍大臣 東條英機
海軍大臣 嶋田繁太郞
內務大臣 湯澤三千男
大東亞大臣 靑木一男
勅令第百八十三號
第一條
神宮司廳官制中左ノ通改正ス
第一條中「宮掌 四十人 判任」ノ次ニ「伶人 九人 判任」ヲ加フ
第九條ノ二
伶人ハ上官ノ指揮ヲ承ケ奏樂ニ從事ス
第十二條中「伶人、」ヲ削ル
第十三條
削除
第二條
神宮神部署官制中左ノ通改正ス
第十條中「神部ハ內務大臣ノ奏請ニ依リ內閣ニ於テ之ヲ命シ」ヲ削ル
第三條
神宮司廳職員官等俸給令中左ノ通改正ス
第二條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ三年以上高等官二等ニ在職シ功績顯著ナル者ハ特ニ之ヲ高等官一等ニ陞敍スルコトヲ得
第三條ノ二
前條但書ノ規定ノ適用ヲ受ケ高等官三等ニ陞敍セラレタル禰宜ニシテ引續キ五年以上高等官三等ニ在職シ功績顯著ナルモノハ一人ヲ限リ特ニ之ヲ勅任官ノ待遇ト爲スコトヲ得
第三條ノ三
權禰宜ニシテ二十年以上判任官又ハ判任官待遇以上ノ神官神職又ハ神社ニ關スル事務ヲ所掌トスル官ノ職ニ在リ功績顯著ナルモノハ二人ヲ限リ特ニ之ヲ奏任官ノ待遇ト爲スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ奏任官ノ待遇ヲ受クル者ノ待遇相當官等ハ高等官六等以下トス
第六條中「宮掌」ノ下ニ「、伶人」ヲ加フ
第七條中「伶人、」ヲ削ル
別表乙號神宮司廳判任官俸給表中宮掌ノ項ノ次ニ左ノ如ク加フ
【表】
第四條
文武判任官等級令中左ノ通改正ス
別表中神宮宮掌ノ項及神宮衞士副長ノ項ヲ左ノ如ク改ム
【表】
第五條
官國幣社職制中左ノ通改正ス
第六條ニ左ノ一項ヲ加フ
權宮司ヲ置ク神社ニ在リテ宮司及權宮司共ニ事故アルトキハ禰宜宮司ノ職務ヲ代理シ其ノ他ノ神社ニ在リテ宮司及禰宜共ニ事故アルトキハ上席主典宮司ノ職務ヲ代理ス
第七條
宮司及權宮司ハ奏任待遇トス
禰宜、主典、宮掌、衞士長及衞士ハ判任待遇トシ地方長官之ヲ命ス
第七條ノ二第一項中「十五年以上奏任又ハ奏任待遇以上ノ神官神職」ヲ「五年以上高等官三等又ハ高等官三等待遇以上ノ神官神職又ハ神社ニ關スル事務ヲ所掌トスル官」ニ、同條第三項中「十三人」ヲ「十六人」ニ改ム
第七條ノ三中「神官神職」ノ下ニ「又ハ神社ニ關スル事務ヲ所掌トスル官」ヲ加ヘ「十人」ヲ「十五人」ニ改ム
第六條
朝鮮神宮職員令中左ノ通改正ス
第六條第一項及第二項ヲ左ノ如ク改ム
宮司ハ勅任官ノ待遇トス
權宮司ハ奏任官ノ待遇トス
第七條
明治二十七年勅令第二十二號中左ノ通改正ス
同令ニ左ノ題名ヲ附ス
府縣社以下神社職制
第一條第一項中「府社縣社及鄕社竝ニ內務大臣ノ指定スル護國神社」ヲ「府縣社、鄕社、村社及護國神社竝ニ昭和十一年勅令第二百五十三號第一條第二項ノ神社」ニ改メ「樺太廳長官」ノ下ニ「南洋廳長官」ヲ加ヘ同條第二項ヲ削ル
第二條中「村社以下神社及前條ノ護國神社以外ノ護國神社」ヲ「前條ノ神社以外ノ神社」ニ改メ「樺太廳長官」ノ下ニ「南洋廳長官」ヲ加フ
第四條中「府社縣社及鄕社竝ニ第一條ノ護國神社」ヲ「第一條ノ神社」ニ改ム
第五條中「村社以下神社及第二條ノ護國神社」ヲ「第二條ノ神社」ニ改ム
第六條第一項中「樺太廳長官」ノ下ニ「南洋廳長官」ヲ、同條第二項中「樺太廳長官」ノ下ニ「、南洋群島ニ在リテハ南洋廳長官」ヲ加フ
第六條ノ二
神社事務ノ掌理ニ付テハ府縣社及明治三十九年勅令第九十六號第一條第一項ノ護國神社ノ社司ハ北海道廳長官府縣知事ノ指揮監督ヲ承ケ鄕社、村社及明治三十九年勅令第九十六號第一條第二項ノ護國神社ノ社司竝ニ第二條ノ神社ノ社掌ハ北海道廳長官府縣知事北海道廳支廳長府縣支廳長ノ指揮監督ヲ承クルモノトス
朝鮮臺灣樺太及南洋群島ニ於ケル神社ノ社司及社掌ハ朝鮮總督臺灣總督樺太廳長官南洋廳長官朝鮮總督府道知事臺灣總督府州知事臺灣總督府廳長ノ指揮監督ヲ承クルモノトス
第七條ノ二中「神官神職」ノ下ニ「又ハ神社ニ關スル事務ヲ所掌トスル官」ヲ加ヘ「又ハ村社以下神社ノ上席社掌」及「百七十人ヲ限リ」ヲ削リ同條ニ左ノ二項ヲ加フ
明治三十九年勅令第九十六號第一條第一項ノ護國神社及朝鮮總督臺灣總督樺太廳長官南洋廳長官ノ指定スル護國神社ノ社司ニシテ官國幣社及神宮神部署神職任用令第八條各號ノ一ニ該當スル者ハ前項ノ規定ニ拘ラス特ニ之ヲ奏任官ノ待遇ト爲スコトヲ得
前二項ノ規定ニ依リ奏任官ノ待遇ト爲スコトヲ得ル者ノ員數ハ通シテ三百人ヲ超ユルコトヲ得ス
第八條中「及懲戒」ヲ削リ「樺太廳長官」ノ下ニ「、南洋群島ニ在リテハ南洋廳長官」ヲ加フ
第八條
明治三十九年勅令第九十六號中左ノ通改正ス
第一條第一項中「明治二十七年勅令第二十二號第一條ノ護國神社」ヲ「內務大臣ノ指定スル護國神社」ニ改ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際現ニ宮司タル者ニシテ十五年以上奏任官又ハ奏任官待遇以上ノ神官神職ノ職ニ在リタルモノハ官國幣社職制第七條ノ二第一項ノ改正規定ノ適用ニ付テハ五年以上高等官三等又ハ高等官三等待遇以上ノ神官神職ノ職ニ在リタルモノト看做ス
本令施行ノ際現ニ村社、護國神社又ハ昭和十一年勅令第二百五十三號第一條第二項ノ神社ノ上席社掌タル者別ニ辭令ヲ發セラレザルトキハ各社司ニ補セラレタルモノトス
明治二十七年勅令第二十二號第二條ノ改正規定ノ神社ノ上席社掌ニシテ本令施行ノ際現ニ奏任官ノ待遇ヲ受クルモノハ同令第七條ノ二第一項ノ改正規定ニ拘ラズ仍奏任官ノ待遇ヲ受クルモノトス
前項ノ神社ノ上席社掌ニシテ本令施行ノ際現ニ二十年以上判任官又ハ判任官待遇以上ノ神官神職ノ職ニ在リ功績顯著ナルモノハ明治二十七年勅令第二十二號第七條ノ二第一項ノ改正規定ニ拘ラズ之ヲ奏任官ノ待遇ト爲スコトヲ得
前二項ノ規定ニ依リ奏任官ノ待遇ヲ受クル者ノ員數ハ明治二十七年勅令第二十二號第七條ノ二第一項及第二項ノ改正規定ニ依リ奏任官ノ待遇ヲ受クル者ノ員數ト通ジテ同條第三項ノ改正規定ニ揭グル員數ヲ超ユルコトヲ得ズ
從前ノ明治二十七年勅令第二十二號第一條第一項ノ護國神社ハ明治三十九年勅令第九十六號第一條第一項ノ改正規定ニ依リ內務大臣ノ指定シタルモノト看做ス
朕神宮神職優遇等ノ為ニスル神宮司庁官制外七勅令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月二十五日
内閣総理大臣兼陸軍大臣 東条英機
海軍大臣 嶋田繁太郎
内務大臣 湯沢三千男
大東亜大臣 青木一男
勅令第百八十三号
第一条
神宮司庁官制中左ノ通改正ス
第一条中「宮掌 四十人 判任」ノ次ニ「伶人 九人 判任」ヲ加フ
第九条ノ二
伶人ハ上官ノ指揮ヲ承ケ奏楽ニ従事ス
第十二条中「伶人、」ヲ削ル
第十三条
削除
第二条
神宮神部署官制中左ノ通改正ス
第十条中「神部ハ内務大臣ノ奏請ニ依リ内閣ニ於テ之ヲ命シ」ヲ削ル
第三条
神宮司庁職員官等俸給令中左ノ通改正ス
第二条ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ三年以上高等官二等ニ在職シ功績顕著ナル者ハ特ニ之ヲ高等官一等ニ陞叙スルコトヲ得
第三条ノ二
前条但書ノ規定ノ適用ヲ受ケ高等官三等ニ陞叙セラレタル祢宜ニシテ引続キ五年以上高等官三等ニ在職シ功績顕著ナルモノハ一人ヲ限リ特ニ之ヲ勅任官ノ待遇ト為スコトヲ得
第三条ノ三
権祢宜ニシテ二十年以上判任官又ハ判任官待遇以上ノ神官神職又ハ神社ニ関スル事務ヲ所掌トスル官ノ職ニ在リ功績顕著ナルモノハ二人ヲ限リ特ニ之ヲ奏任官ノ待遇ト為スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ奏任官ノ待遇ヲ受クル者ノ待遇相当官等ハ高等官六等以下トス
第六条中「宮掌」ノ下ニ「、伶人」ヲ加フ
第七条中「伶人、」ヲ削ル
別表乙号神宮司庁判任官俸給表中宮掌ノ項ノ次ニ左ノ如ク加フ
【表】
第四条
文武判任官等級令中左ノ通改正ス
別表中神宮宮掌ノ項及神宮衛士副長ノ項ヲ左ノ如ク改ム
【表】
第五条
官国幣社職制中左ノ通改正ス
第六条ニ左ノ一項ヲ加フ
権宮司ヲ置ク神社ニ在リテ宮司及権宮司共ニ事故アルトキハ祢宜宮司ノ職務ヲ代理シ其ノ他ノ神社ニ在リテ宮司及祢宜共ニ事故アルトキハ上席主典宮司ノ職務ヲ代理ス
第七条
宮司及権宮司ハ奏任待遇トス
祢宜、主典、宮掌、衛士長及衛士ハ判任待遇トシ地方長官之ヲ命ス
第七条ノ二第一項中「十五年以上奏任又ハ奏任待遇以上ノ神官神職」ヲ「五年以上高等官三等又ハ高等官三等待遇以上ノ神官神職又ハ神社ニ関スル事務ヲ所掌トスル官」ニ、同条第三項中「十三人」ヲ「十六人」ニ改ム
第七条ノ三中「神官神職」ノ下ニ「又ハ神社ニ関スル事務ヲ所掌トスル官」ヲ加ヘ「十人」ヲ「十五人」ニ改ム
第六条
朝鮮神宮職員令中左ノ通改正ス
第六条第一項及第二項ヲ左ノ如ク改ム
宮司ハ勅任官ノ待遇トス
権宮司ハ奏任官ノ待遇トス
第七条
明治二十七年勅令第二十二号中左ノ通改正ス
同令ニ左ノ題名ヲ附ス
府県社以下神社職制
第一条第一項中「府社県社及郷社並ニ内務大臣ノ指定スル護国神社」ヲ「府県社、郷社、村社及護国神社並ニ昭和十一年勅令第二百五十三号第一条第二項ノ神社」ニ改メ「樺太庁長官」ノ下ニ「南洋庁長官」ヲ加ヘ同条第二項ヲ削ル
第二条中「村社以下神社及前条ノ護国神社以外ノ護国神社」ヲ「前条ノ神社以外ノ神社」ニ改メ「樺太庁長官」ノ下ニ「南洋庁長官」ヲ加フ
第四条中「府社県社及郷社並ニ第一条ノ護国神社」ヲ「第一条ノ神社」ニ改ム
第五条中「村社以下神社及第二条ノ護国神社」ヲ「第二条ノ神社」ニ改ム
第六条第一項中「樺太庁長官」ノ下ニ「南洋庁長官」ヲ、同条第二項中「樺太庁長官」ノ下ニ「、南洋群島ニ在リテハ南洋庁長官」ヲ加フ
第六条ノ二
神社事務ノ掌理ニ付テハ府県社及明治三十九年勅令第九十六号第一条第一項ノ護国神社ノ社司ハ北海道庁長官府県知事ノ指揮監督ヲ承ケ郷社、村社及明治三十九年勅令第九十六号第一条第二項ノ護国神社ノ社司並ニ第二条ノ神社ノ社掌ハ北海道庁長官府県知事北海道庁支庁長府県支庁長ノ指揮監督ヲ承クルモノトス
朝鮮台湾樺太及南洋群島ニ於ケル神社ノ社司及社掌ハ朝鮮総督台湾総督樺太庁長官南洋庁長官朝鮮総督府道知事台湾総督府州知事台湾総督府庁長ノ指揮監督ヲ承クルモノトス
第七条ノ二中「神官神職」ノ下ニ「又ハ神社ニ関スル事務ヲ所掌トスル官」ヲ加ヘ「又ハ村社以下神社ノ上席社掌」及「百七十人ヲ限リ」ヲ削リ同条ニ左ノ二項ヲ加フ
明治三十九年勅令第九十六号第一条第一項ノ護国神社及朝鮮総督台湾総督樺太庁長官南洋庁長官ノ指定スル護国神社ノ社司ニシテ官国幣社及神宮神部署神職任用令第八条各号ノ一ニ該当スル者ハ前項ノ規定ニ拘ラス特ニ之ヲ奏任官ノ待遇ト為スコトヲ得
前二項ノ規定ニ依リ奏任官ノ待遇ト為スコトヲ得ル者ノ員数ハ通シテ三百人ヲ超ユルコトヲ得ス
第八条中「及懲戒」ヲ削リ「樺太庁長官」ノ下ニ「、南洋群島ニ在リテハ南洋庁長官」ヲ加フ
第八条
明治三十九年勅令第九十六号中左ノ通改正ス
第一条第一項中「明治二十七年勅令第二十二号第一条ノ護国神社」ヲ「内務大臣ノ指定スル護国神社」ニ改ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際現ニ宮司タル者ニシテ十五年以上奏任官又ハ奏任官待遇以上ノ神官神職ノ職ニ在リタルモノハ官国幣社職制第七条ノ二第一項ノ改正規定ノ適用ニ付テハ五年以上高等官三等又ハ高等官三等待遇以上ノ神官神職ノ職ニ在リタルモノト看做ス
本令施行ノ際現ニ村社、護国神社又ハ昭和十一年勅令第二百五十三号第一条第二項ノ神社ノ上席社掌タル者別ニ辞令ヲ発セラレザルトキハ各社司ニ補セラレタルモノトス
明治二十七年勅令第二十二号第二条ノ改正規定ノ神社ノ上席社掌ニシテ本令施行ノ際現ニ奏任官ノ待遇ヲ受クルモノハ同令第七条ノ二第一項ノ改正規定ニ拘ラズ仍奏任官ノ待遇ヲ受クルモノトス
前項ノ神社ノ上席社掌ニシテ本令施行ノ際現ニ二十年以上判任官又ハ判任官待遇以上ノ神官神職ノ職ニ在リ功績顕著ナルモノハ明治二十七年勅令第二十二号第七条ノ二第一項ノ改正規定ニ拘ラズ之ヲ奏任官ノ待遇ト為スコトヲ得
前二項ノ規定ニ依リ奏任官ノ待遇ヲ受クル者ノ員数ハ明治二十七年勅令第二十二号第七条ノ二第一項及第二項ノ改正規定ニ依リ奏任官ノ待遇ヲ受クル者ノ員数ト通ジテ同条第三項ノ改正規定ニ掲グル員数ヲ超ユルコトヲ得ズ
従前ノ明治二十七年勅令第二十二号第一条第一項ノ護国神社ハ明治三十九年勅令第九十六号第一条第一項ノ改正規定ニ依リ内務大臣ノ指定シタルモノト看做ス
本文
詳細・沿革