第一條 裝蹄師タラントスル者ハ主務大臣ノ免許ヲ受ケ裝蹄師名簿ニ登錄ヲ受クベシ裝蹄師ノ免許ヲ受クルニハ左ノ各號ノ一ニ該當スル資格ヲ有スルコトヲ要ス
二 獸醫師タル者又ハ獸醫師ノ免許ヲ受クル資格ヲ有スル者
三 陸軍部隊ニ於テ削蹄及裝蹄ニ關スル學理及技術ヲ修メ其ノ卒業證書ヲ有スル者
四 實業學校又ハ實業專門學校ニ於テ命令ノ定ムル所ニ依リ削蹄及裝蹄ニ關スル學理及技術ヲ修メ之ヲ卒業シタル者
五 外國ニ於テ削蹄及裝蹄ニ關スル學理及技術ヲ修メタル者ニシテ命令ヲ以テ定ムルモノ
第一項ノ登錄及前項第一號ノ裝蹄師試驗ニ關スル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第二條 主務大臣ハ左ノ各號ノ一ニ該當スル者ニ對シテハ裝蹄師ノ免許ヲ爲スコトヲ得ズ
第三條 主務大臣ハ左ノ各號ノ一ニ該當スル者ニ對シテハ裝蹄師ノ免許ヲ爲サザルコトヲ得
二 削蹄又ハ裝蹄ニ關シ罰金ノ刑ニ處セラレ又ハ不正ノ行爲アリタル者
第四條 裝蹄師ニ非ザレバ馬ノ削蹄若ハ裝蹄又ハ牛ノ裝蹄ヲ業務ト爲スコトヲ得ズ
第五條 開業ノ裝蹄師ハ馬ノ削蹄若ハ裝蹄又ハ牛ノ裝蹄ノ需アル場合ニ於テ正當ノ事由ナクシテ之ヲ拒ムコトヲ得ズ
第六條 裝蹄師ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ道府縣裝蹄師會ヲ設立スベシ
道府縣裝蹄師會及日本裝蹄師會ハ法人トシ勅令ノ定ムル所ニ依リ削蹄及裝蹄ニ關スル技術ノ改良發達ヲ圖ルヲ以テ目的トス
道府縣裝蹄師會ハ道府縣ヲ、日本裝蹄師會ハ內地ヲ區域トス
特別ノ事情アルトキハ道府縣裝蹄師會ハ二以上ノ道府縣ヲ區域トスルコトヲ得
第七條 道府縣裝蹄師會及日本裝蹄師會ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ會員ヨリ徵收スベキ收入ニ關シ民事訴訟ヲ提起スルコトヲ得
第八條 本法ニ規定スルモノノ外道府縣裝蹄師會及日本裝蹄師會ニ關シ必要ナル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第九條 裝蹄師第二條各號ノ一ニ該當スルトキハ主務大臣ハ其ノ免許ヲ取消スベシ
裝蹄師第三條各號ノ一ニ該當スルトキハ主務大臣ハ其ノ免許ヲ取消シ又ハ期間ヲ定メテ其ノ業務ヲ停止スルコトヲ得
前二項ノ取消處分ヲ受ケタル者ト雖モ第二條第二號若ハ第三號ノ原因止ミタルトキ又ハ改悛ノ情顯著ナルトキハ再免許ヲ爲スコトヲ得
第十條 左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ三百圓以下ノ罰金又ハ科料ニ處ス
二 業務停止中ノ裝蹄師ニシテ其ノ業務ヲ爲シタルモノ
第十一條 第五條ノ規定ニ違反シタル者ハ百圓以下ノ罰金又ハ科料ニ處ス