産業組合自治監査法施行令
法令番号: 勅令第百三十六號
公布年月日: 昭和14年3月31日
法令の形式: 勅令
朕產業組合自治監査法施行令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十四年三月三十日
內閣總理大臣 男爵 平沼騏一郞
大藏大臣 石渡莊太郞
農林大臣 櫻內幸雄
勅令第百三十六號
產業組合自治監査法施行令
第一條 產業組合監査聯合會ハ左ノ事業ヲ行フ
一 產業組合及產業組合聯合會ノ監査
二 產業組合及產業組合聯合會ニ於ケル監査事務ノ指導
三 其ノ他產業組合監査聯合會ノ目的ヲ達スルニ必要ナル事業
第二條 產業組合監査聯合會ハ主タル事務所ヲ東京市ニ置ク
產業組合監査聯合會ハ主務大臣ノ認可ヲ受ケ從タル事務所ヲ設置スルコトヲ得
第三條 產業組合監査聯合會ノ設立者ハ定款ヲ作成シ之ヲ主務大臣ニ差出シ設立ノ認可ヲ受クベシ
產業組合監査聯合會ハ設立ノ認可アリタル時成立ス
第四條 產業組合監査聯合會ノ定款ニハ左ノ事項ヲ記載スベシ
一 目的
二 名稱
三 事務所ノ所在地
四 會員ノ加入及脫退ニ關スル事項
五 會員ノ權利義務ニ關スル事項
六 事業及其ノ執行ニ關スル事項
七 役員ニ關スル事項
八 會議ニ關スル事項
九 資產ニ關スル事項
十 公吿ヲ爲ス方法
第五條 本令ニ依リ登記スベキ事項ハ其ノ登記ヲ爲スニ非ザレバ之ヲ以テ第三者ニ對抗スルコトヲ得ズ
第六條 產業組合自治監査法又ハ本令ニ依リ登記スベキ事項ハ第三十二條ノ規定ニ依リ準用スル民法第四十八條ノ場合ヲ除クノ外其ノ事實ノ生ジタル後主タル事務所所在地ニ於テハ二週間以內、其ノ他ノ事務所所在地ニ於テハ三週間以內ニ之ヲ登記スベシ
登記スベキ事項ニシテ主務大臣ノ認可ヲ要スルモノハ其ノ認可書ノ到達シタル時ヨリ登記ノ期間ヲ起算ス
第七條 產業組合監査聯合會ノ設立ノ登記ハ左ノ事項ニ付之ヲ爲スベシ
一 第四條第一號、第二號及第十號ニ揭グル事項
二 事務所
三 成立ノ年月日
四 會長、常務理事、理事及監事ノ氏名及住所
第八條 產業組合監査聯合會ニ役員トシテ會長常務理事各一人及理事監事各二人以上ヲ置ク
第九條 會長、常務理事、理事及監事ハ主務大臣之ヲ任命ス
會長、常務理事及理事ノ任期ハ五年、監事ノ任期ハ三年トス
第十條 會長ハ產業組合監査聯合會ヲ代表シ其ノ業務ヲ總理ス
常務理事ハ會長事故アルトキハ其ノ職務ヲ代理シ會長缺員ノトキハ其ノ職務ヲ行フ
常務理事及理事ハ會長ヲ輔佐シ定款ノ定ムル所ニ依リ產業組合監査聯合會ノ業務ヲ分掌ス
監事ハ產業組合監査聯合會ノ業務ヲ監査ス
第十一條 產業組合監査聯合會ニ評議員二十人以內ヲ置キ主務大臣之ヲ任命ス但シ其ノ半數以上ハ產業組合關係者中ヨリ之ヲ選任スベシ
評議員ハ定款ノ定ムル所ニ依リ業務執行ニ關スル重要ナル事項ニ付會長ノ諮問ニ應ジ必要アルトキハ之ニ對シ意見ヲ述ブルコトヲ得
評議員ハ名譽職トシ其ノ任期ハ三年トス
第十二條 產業組合監査聯合會ニ總代會ヲ設ク
總代ノ員數、任期及選擧ニ關スル事項ハ定款ニ之ヲ規定スベシ
總代ハ道府縣每ニ會員之ヲ互選スベシ
第十三條 左ニ揭グル事項ハ總代會ノ議決ヲ經ベシ
一 經費ノ分賦收入方法及手數料ノ徵收方法
二 事業報吿及收支決算
三 借入金(一時借入金ヲ除ク)
四 定款ノ變更
前項第四號ニ揭グル事項ハ總代ノ半數以上出席シ其ノ議決權ノ三分ノ二以上ヲ以テ之ヲ議決ス
前項ノ規定ニ依ル決議ハ主務大臣ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第十四條 會長ハ少クトモ每事業年度一囘通常總代會ヲ招集スルコトヲ要ス
會長必要アリト認ムルトキハ何時ニテモ臨時總代會ヲ招集スルコトヲ得
第十五條 總代會ヲ招集スルニハ少クトモ一週間前ニ會議ノ目的タル事項、日時及場所ヲ各總代ニ通知スベシ
總代會ニ於テハ前項ノ規定ニ依リ豫メ通知シタル事項ニ付テノミ議決ヲ爲スコトヲ得但シ定款ニ別段ノ定アルトキハ此ノ限ニ在ラズ
第十六條 總代會ノ議決ハ本令又ハ定款ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外出席シタル總代ノ議決權ノ過半數ヲ以テ之ヲ爲ス
第十七條 各總代ノ議決權ハ平等ナルモノトス
總代ハ他ノ總代ニ委任シテ其ノ議決權ヲ行フコトヲ得此ノ場合ニ於テハ其ノ總代ハ之ヲ出席者ト看做ス
前項ノ受任者ハ委任狀ヲ產業組合監査聯合會ニ差出スベシ
第十八條 總代會ノ議決ヲ經ベキ事項ニ關シ臨時急施ヲ要スル場合ニ於テ總代會成立セザルトキ又ハ之ヲ招集スルノ暇ナキトキハ會長主務大臣ノ認可ヲ受ケ之ヲ專決處分スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ專決處分ヲ爲シタルトキハ會長ハ次ノ總代會ニ之ヲ報吿スベシ
第十九條 產業組合監査聯合會ノ事業年度ハ一年トス
第二十條 產業組合監査聯合會ハ定款ノ定ムル所ニ依リ會員ニ對シ經費ヲ分賦シ及過怠金ヲ課スルコトヲ得
產業組合監査聯合會ハ定款ノ定ムル所ニ依リ手數料ヲ徵收スルコトヲ得
第二十一條 產業組合監査聯合會ハ主務大臣之ヲ監督ス
主務大臣ハ產業組合監査聯合會ニ對シ業務及財產ノ狀況ニ關シ報吿ヲ爲サシメ、檢査ヲ爲シ其ノ他監督上必要ナル命令又ハ處分ヲ爲スコトヲ得
第二十二條 主務大臣ハ產業組合監査聯合會ノ決議又ハ役員ノ行爲ガ法令、法令ニ基キテ爲ス處分若ハ定款ニ違反シ又ハ公益ヲ害スト認ムルトキハ決議ヲ取消シ、役員ヲ解任シ、產業組合監査聯合會ノ業務ヲ停止シ又ハ其ノ解散ヲ命ズルコトヲ得
第二十三條 產業組合監査聯合會ハ左ノ事由ニ因リテ解散ス
一 總會員ノ四分ノ三以上ノ同意
二 破產
三 主務大臣ノ解散命令
前項第一號ノ事由ニ因ル解散ハ主務大臣ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第二十四條 產業組合監査聯合會ノ淸算ハ其ノ主タル事務所所在地ノ區裁判所ノ監督ニ屬ス
裁判所ハ何時ニテモ職權ヲ以テ前項ノ監督ニ必要ナル檢査ヲ爲シ又ハ特ニ選任シタル者ヲシテ監督ニ必要ナル檢査ヲ爲サシムルコトヲ得
第二十五條 淸算結了シタルトキハ各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ登記ヲ爲スベシ
第二十六條 產業組合監査聯合會ノ登記ニ付テハ其ノ事務所所在地ノ區裁判所ヲ以テ管轄登記所トス
各登記所ニ產業組合監査聯合會登記簿ヲ備フ
第二十七條 設立ノ登記ハ會長、常務理事、理事及監事ノ全員ノ申請ニ因リテ之ヲ爲スベシ
申請書ニハ定款、設立アリタルコトヲ證スル書面及申請人ノ資格ヲ證スル書面ヲ添附スベシ
第二十八條 事務所ノ新設又ハ事務所ノ移轉其ノ他登記事項ノ變更ノ登記ハ會長又ハ淸算人ノ申請ニ因リテ之ヲ爲スベシ
申請書ニハ申請人ノ資格ヲ證スル書面及事務所ノ新設又ハ登記事項ノ變更ヲ證スル書面ヲ添附スベシ但シ前ニ登記ノ申請ヲ爲シタル申請人ガ同一登記所ニ前項ノ申請ヲ爲ス場合ニ於テハ其ノ資格ヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要セズ
第二十九條 產業組合監査聯合會ガ第二十三條第一項第一號ノ事由ニ因リテ解散シタルトキハ解散ノ登記ハ淸算人ノ申請ニ因リテ之ヲ爲スベシ
申請書ニハ解散ノ事由ヲ證スル書面及會長ガ淸算人タラザル場合ニ於テハ申請人ノ資格ヲ證スル書面ヲ添附スベシ
產業組合監査聯合會ガ第二十三條第一項第三號ノ事由ニ因リテ解散シタルトキハ解散ノ登記ハ主務大臣ノ囑託ニ因リテ之ヲ爲スベシ
第三十條 淸算人ニ關スル登記及淸算結了ノ登記ハ淸算人ノ申請ニ因リテ之ヲ爲スベシ
第三十一條 登記シタル事項ハ裁判所ニ於テ遲滯ナク之ヲ公吿スベシ
第三十二條 民法第四十四條第一項、第四十五條第三項、第四十八條、第五十條、第五十一條、第五十二條第二項、第五十四條、第五十五條、第五十七條、第五十九條、第六十六條、第七十條、第七十二條乃至第八十一條及第八十三條竝ニ非訟事件手續法第三十七條ノ二、第百三十六條乃至第百三十八條、第百四十二條乃至第百五十一條ノ六、第百五十四條、第百五十六條、第百五十七條、第百七十五條及第百七十六條ノ規定ハ產業組合監査聯合會ニ之ヲ準用ス但シ民法中主務官廳トアルハ農林大臣及大藏大臣トス
第三十三條 產業組合自治監査法及本令中主務大臣トアルハ農林大臣及大藏大臣トス但シ同法第二條第三項(產業組合法第一條第四項ノ規定ニ依リ手形ノ割引又ハ貯金ノ取扱ヲ爲ス信用組合ニ關スル場合ヲ除ク)及第四條第二項ニ付テハ農林大臣トス
第三十四條 產業組合自治監査法第五條中行政官廳トアルハ農林大臣及當該命令ニ係ル產業組合又ハ產業組合聯合會ノ主タル事務所所在地ノ地方長官トス但シ全國ヲ區域トスル產業組合聯合會ニ係ル命令ニ付テハ農林大臣トス
前項中農林大臣トアルハ產業組合法第一條第四項ノ規定ニ依リ手形ノ割引又ハ貯金ノ取扱ヲ爲ス信用組合ニ係ル命令ニ付テハ農林大臣及大藏大臣トス
附 則
本令ハ產業組合自治監査法施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕産業組合自治監査法施行令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十四年三月三十日
内閣総理大臣 男爵 平沼騏一郎
大蔵大臣 石渡荘太郎
農林大臣 桜内幸雄
勅令第百三十六号
産業組合自治監査法施行令
第一条 産業組合監査連合会ハ左ノ事業ヲ行フ
一 産業組合及産業組合連合会ノ監査
二 産業組合及産業組合連合会ニ於ケル監査事務ノ指導
三 其ノ他産業組合監査連合会ノ目的ヲ達スルニ必要ナル事業
第二条 産業組合監査連合会ハ主タル事務所ヲ東京市ニ置ク
産業組合監査連合会ハ主務大臣ノ認可ヲ受ケ従タル事務所ヲ設置スルコトヲ得
第三条 産業組合監査連合会ノ設立者ハ定款ヲ作成シ之ヲ主務大臣ニ差出シ設立ノ認可ヲ受クベシ
産業組合監査連合会ハ設立ノ認可アリタル時成立ス
第四条 産業組合監査連合会ノ定款ニハ左ノ事項ヲ記載スベシ
一 目的
二 名称
三 事務所ノ所在地
四 会員ノ加入及脱退ニ関スル事項
五 会員ノ権利義務ニ関スル事項
六 事業及其ノ執行ニ関スル事項
七 役員ニ関スル事項
八 会議ニ関スル事項
九 資産ニ関スル事項
十 公告ヲ為ス方法
第五条 本令ニ依リ登記スベキ事項ハ其ノ登記ヲ為スニ非ザレバ之ヲ以テ第三者ニ対抗スルコトヲ得ズ
第六条 産業組合自治監査法又ハ本令ニ依リ登記スベキ事項ハ第三十二条ノ規定ニ依リ準用スル民法第四十八条ノ場合ヲ除クノ外其ノ事実ノ生ジタル後主タル事務所所在地ニ於テハ二週間以内、其ノ他ノ事務所所在地ニ於テハ三週間以内ニ之ヲ登記スベシ
登記スベキ事項ニシテ主務大臣ノ認可ヲ要スルモノハ其ノ認可書ノ到達シタル時ヨリ登記ノ期間ヲ起算ス
第七条 産業組合監査連合会ノ設立ノ登記ハ左ノ事項ニ付之ヲ為スベシ
一 第四条第一号、第二号及第十号ニ掲グル事項
二 事務所
三 成立ノ年月日
四 会長、常務理事、理事及監事ノ氏名及住所
第八条 産業組合監査連合会ニ役員トシテ会長常務理事各一人及理事監事各二人以上ヲ置ク
第九条 会長、常務理事、理事及監事ハ主務大臣之ヲ任命ス
会長、常務理事及理事ノ任期ハ五年、監事ノ任期ハ三年トス
第十条 会長ハ産業組合監査連合会ヲ代表シ其ノ業務ヲ総理ス
常務理事ハ会長事故アルトキハ其ノ職務ヲ代理シ会長欠員ノトキハ其ノ職務ヲ行フ
常務理事及理事ハ会長ヲ輔佐シ定款ノ定ムル所ニ依リ産業組合監査連合会ノ業務ヲ分掌ス
監事ハ産業組合監査連合会ノ業務ヲ監査ス
第十一条 産業組合監査連合会ニ評議員二十人以内ヲ置キ主務大臣之ヲ任命ス但シ其ノ半数以上ハ産業組合関係者中ヨリ之ヲ選任スベシ
評議員ハ定款ノ定ムル所ニ依リ業務執行ニ関スル重要ナル事項ニ付会長ノ諮問ニ応ジ必要アルトキハ之ニ対シ意見ヲ述ブルコトヲ得
評議員ハ名誉職トシ其ノ任期ハ三年トス
第十二条 産業組合監査連合会ニ総代会ヲ設ク
総代ノ員数、任期及選挙ニ関スル事項ハ定款ニ之ヲ規定スベシ
総代ハ道府県毎ニ会員之ヲ互選スベシ
第十三条 左ニ掲グル事項ハ総代会ノ議決ヲ経ベシ
一 経費ノ分賦収入方法及手数料ノ徴収方法
二 事業報告及収支決算
三 借入金(一時借入金ヲ除ク)
四 定款ノ変更
前項第四号ニ掲グル事項ハ総代ノ半数以上出席シ其ノ議決権ノ三分ノ二以上ヲ以テ之ヲ議決ス
前項ノ規定ニ依ル決議ハ主務大臣ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ
第十四条 会長ハ少クトモ毎事業年度一回通常総代会ヲ招集スルコトヲ要ス
会長必要アリト認ムルトキハ何時ニテモ臨時総代会ヲ招集スルコトヲ得
第十五条 総代会ヲ招集スルニハ少クトモ一週間前ニ会議ノ目的タル事項、日時及場所ヲ各総代ニ通知スベシ
総代会ニ於テハ前項ノ規定ニ依リ予メ通知シタル事項ニ付テノミ議決ヲ為スコトヲ得但シ定款ニ別段ノ定アルトキハ此ノ限ニ在ラズ
第十六条 総代会ノ議決ハ本令又ハ定款ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外出席シタル総代ノ議決権ノ過半数ヲ以テ之ヲ為ス
第十七条 各総代ノ議決権ハ平等ナルモノトス
総代ハ他ノ総代ニ委任シテ其ノ議決権ヲ行フコトヲ得此ノ場合ニ於テハ其ノ総代ハ之ヲ出席者ト看做ス
前項ノ受任者ハ委任状ヲ産業組合監査連合会ニ差出スベシ
第十八条 総代会ノ議決ヲ経ベキ事項ニ関シ臨時急施ヲ要スル場合ニ於テ総代会成立セザルトキ又ハ之ヲ招集スルノ暇ナキトキハ会長主務大臣ノ認可ヲ受ケ之ヲ専決処分スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ専決処分ヲ為シタルトキハ会長ハ次ノ総代会ニ之ヲ報告スベシ
第十九条 産業組合監査連合会ノ事業年度ハ一年トス
第二十条 産業組合監査連合会ハ定款ノ定ムル所ニ依リ会員ニ対シ経費ヲ分賦シ及過怠金ヲ課スルコトヲ得
産業組合監査連合会ハ定款ノ定ムル所ニ依リ手数料ヲ徴収スルコトヲ得
第二十一条 産業組合監査連合会ハ主務大臣之ヲ監督ス
主務大臣ハ産業組合監査連合会ニ対シ業務及財産ノ状況ニ関シ報告ヲ為サシメ、検査ヲ為シ其ノ他監督上必要ナル命令又ハ処分ヲ為スコトヲ得
第二十二条 主務大臣ハ産業組合監査連合会ノ決議又ハ役員ノ行為ガ法令、法令ニ基キテ為ス処分若ハ定款ニ違反シ又ハ公益ヲ害スト認ムルトキハ決議ヲ取消シ、役員ヲ解任シ、産業組合監査連合会ノ業務ヲ停止シ又ハ其ノ解散ヲ命ズルコトヲ得
第二十三条 産業組合監査連合会ハ左ノ事由ニ因リテ解散ス
一 総会員ノ四分ノ三以上ノ同意
二 破産
三 主務大臣ノ解散命令
前項第一号ノ事由ニ因ル解散ハ主務大臣ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ
第二十四条 産業組合監査連合会ノ清算ハ其ノ主タル事務所所在地ノ区裁判所ノ監督ニ属ス
裁判所ハ何時ニテモ職権ヲ以テ前項ノ監督ニ必要ナル検査ヲ為シ又ハ特ニ選任シタル者ヲシテ監督ニ必要ナル検査ヲ為サシムルコトヲ得
第二十五条 清算結了シタルトキハ各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ登記ヲ為スベシ
第二十六条 産業組合監査連合会ノ登記ニ付テハ其ノ事務所所在地ノ区裁判所ヲ以テ管轄登記所トス
各登記所ニ産業組合監査連合会登記簿ヲ備フ
第二十七条 設立ノ登記ハ会長、常務理事、理事及監事ノ全員ノ申請ニ因リテ之ヲ為スベシ
申請書ニハ定款、設立アリタルコトヲ証スル書面及申請人ノ資格ヲ証スル書面ヲ添附スベシ
第二十八条 事務所ノ新設又ハ事務所ノ移転其ノ他登記事項ノ変更ノ登記ハ会長又ハ清算人ノ申請ニ因リテ之ヲ為スベシ
申請書ニハ申請人ノ資格ヲ証スル書面及事務所ノ新設又ハ登記事項ノ変更ヲ証スル書面ヲ添附スベシ但シ前ニ登記ノ申請ヲ為シタル申請人ガ同一登記所ニ前項ノ申請ヲ為ス場合ニ於テハ其ノ資格ヲ証スル書面ヲ添附スルコトヲ要セズ
第二十九条 産業組合監査連合会ガ第二十三条第一項第一号ノ事由ニ因リテ解散シタルトキハ解散ノ登記ハ清算人ノ申請ニ因リテ之ヲ為スベシ
申請書ニハ解散ノ事由ヲ証スル書面及会長ガ清算人タラザル場合ニ於テハ申請人ノ資格ヲ証スル書面ヲ添附スベシ
産業組合監査連合会ガ第二十三条第一項第三号ノ事由ニ因リテ解散シタルトキハ解散ノ登記ハ主務大臣ノ嘱託ニ因リテ之ヲ為スベシ
第三十条 清算人ニ関スル登記及清算結了ノ登記ハ清算人ノ申請ニ因リテ之ヲ為スベシ
第三十一条 登記シタル事項ハ裁判所ニ於テ遅滞ナク之ヲ公告スベシ
第三十二条 民法第四十四条第一項、第四十五条第三項、第四十八条、第五十条、第五十一条、第五十二条第二項、第五十四条、第五十五条、第五十七条、第五十九条、第六十六条、第七十条、第七十二条乃至第八十一条及第八十三条並ニ非訟事件手続法第三十七条ノ二、第百三十六条乃至第百三十八条、第百四十二条乃至第百五十一条ノ六、第百五十四条、第百五十六条、第百五十七条、第百七十五条及第百七十六条ノ規定ハ産業組合監査連合会ニ之ヲ準用ス但シ民法中主務官庁トアルハ農林大臣及大蔵大臣トス
第三十三条 産業組合自治監査法及本令中主務大臣トアルハ農林大臣及大蔵大臣トス但シ同法第二条第三項(産業組合法第一条第四項ノ規定ニ依リ手形ノ割引又ハ貯金ノ取扱ヲ為ス信用組合ニ関スル場合ヲ除ク)及第四条第二項ニ付テハ農林大臣トス
第三十四条 産業組合自治監査法第五条中行政官庁トアルハ農林大臣及当該命令ニ係ル産業組合又ハ産業組合連合会ノ主タル事務所所在地ノ地方長官トス但シ全国ヲ区域トスル産業組合連合会ニ係ル命令ニ付テハ農林大臣トス
前項中農林大臣トアルハ産業組合法第一条第四項ノ規定ニ依リ手形ノ割引又ハ貯金ノ取扱ヲ為ス信用組合ニ係ル命令ニ付テハ農林大臣及大蔵大臣トス
附 則
本令ハ産業組合自治監査法施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス