鉄道会議官制
法令番号: 勅令第百二十九號
公布年月日: 昭和5年7月3日
法令の形式: 勅令
朕鐵道會議官制ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和五年七月二日
內閣總理大臣 濱口雄幸
鐵道大臣 江木翼
勅令第百二十九號
鐵道會議官制
第一條 鐵道會議ハ鐵道大臣ノ監督ニ屬シ關係各大臣ノ諮詢ニ應ジ鐵道及之ニ關聯スル事項ヲ調查審議ス
鐵道會議ハ鐵道及之ニ關聯スル事項ニ付關係各大臣ニ建議スルコトヲ得
第二條 鐵道敷設法第四條ニ規定スル事項ノ外鐵道大臣ハ左ニ揭グル事項ヲ爲スニ付テハ鐵道會議ノ諮詢ヲ經ルコトヲ要ス
一 地方鐵道又ハ軌道ノ買收及地方鐵道法第三十六條又ハ軌道法第二十六條ノ規定ニ依ル補償
二 地方鐵道ニシテ鐵道敷設法別表ニ揭グル豫定鐵道線路ニ該當スルモノ及他ノ鐵道又ハ軌道(未ダ運輸開始ニ至ラザルモノヲ含ム)ニ接近シ又ハ竝行シテ敷設スル爲之ニ重大ナル影響ヲ及ボス虞アルモノノ免許
三 地方鐵道ノ借入及營業管理ノ受託
第三條 鐵道會議ハ議長一人及議員三十人以內ヲ以テ之ヲ組織ス
第四條 議長ハ鐵道大臣ヲ以テ之ニ充ツ
第五條 議員ハ左ニ揭グル者ヲ以テ之ニ充ツ
一 鐵道政務次官、鐵道次官、內務次官、大藏次官及陸軍次官竝ニ會計檢查院部長一人
二 貴族院及衆議院ノ議員各六人以內
三 鐵道事業ニ十五年以上經驗アル者六人以內
四 學識經驗アル者六人以內
會計檢查院部長タル議員及前項第二號乃至第四號ニ揭グル議員ハ鐵道大臣ノ奏請ニ依リ內閣ニ於テ之ヲ命ズ
第一項第二號乃至第四號ニ揭グル議員ノ任期ハ三年トス但シ再任スルコトヲ妨ゲズ
第六條 議長ハ議事ヲ整理シ會務ヲ總理ス
議長事故アルトキハ鐵道大臣ノ指名シタル議員其ノ職務ヲ代理ス
第七條 鐵道會議ニ幹事長一人及幹事若干人ヲ置ク鐵道大臣ノ奏請ニ依リ內閣ニ於テ之ヲ命ズ
幹事長ハ議長ノ命ヲ承ケ庶務ヲ掌理ス
幹事ハ議長及幹事長ノ指揮ヲ承ケ庶務ヲ整理ス
第八條 鐵道會議ニ書記ヲ置ク鐵道大臣之ヲ命ズ
書記ハ上司ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ從事ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
大正十一年勅令第三百四十四號鐵道會議官制ハ之ヲ廢止ス
朕鉄道会議官制ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和五年七月二日
内閣総理大臣 浜口雄幸
鉄道大臣 江木翼
勅令第百二十九号
鉄道会議官制
第一条 鉄道会議ハ鉄道大臣ノ監督ニ属シ関係各大臣ノ諮詢ニ応ジ鉄道及之ニ関連スル事項ヲ調査審議ス
鉄道会議ハ鉄道及之ニ関連スル事項ニ付関係各大臣ニ建議スルコトヲ得
第二条 鉄道敷設法第四条ニ規定スル事項ノ外鉄道大臣ハ左ニ掲グル事項ヲ為スニ付テハ鉄道会議ノ諮詢ヲ経ルコトヲ要ス
一 地方鉄道又ハ軌道ノ買収及地方鉄道法第三十六条又ハ軌道法第二十六条ノ規定ニ依ル補償
二 地方鉄道ニシテ鉄道敷設法別表ニ掲グル予定鉄道線路ニ該当スルモノ及他ノ鉄道又ハ軌道(未ダ運輸開始ニ至ラザルモノヲ含ム)ニ接近シ又ハ並行シテ敷設スル為之ニ重大ナル影響ヲ及ボス虞アルモノノ免許
三 地方鉄道ノ借入及営業管理ノ受託
第三条 鉄道会議ハ議長一人及議員三十人以内ヲ以テ之ヲ組織ス
第四条 議長ハ鉄道大臣ヲ以テ之ニ充ツ
第五条 議員ハ左ニ掲グル者ヲ以テ之ニ充ツ
一 鉄道政務次官、鉄道次官、内務次官、大蔵次官及陸軍次官並ニ会計検査院部長一人
二 貴族院及衆議院ノ議員各六人以内
三 鉄道事業ニ十五年以上経験アル者六人以内
四 学識経験アル者六人以内
会計検査院部長タル議員及前項第二号乃至第四号ニ掲グル議員ハ鉄道大臣ノ奏請ニ依リ内閣ニ於テ之ヲ命ズ
第一項第二号乃至第四号ニ掲グル議員ノ任期ハ三年トス但シ再任スルコトヲ妨ゲズ
第六条 議長ハ議事ヲ整理シ会務ヲ総理ス
議長事故アルトキハ鉄道大臣ノ指名シタル議員其ノ職務ヲ代理ス
第七条 鉄道会議ニ幹事長一人及幹事若干人ヲ置ク鉄道大臣ノ奏請ニ依リ内閣ニ於テ之ヲ命ズ
幹事長ハ議長ノ命ヲ承ケ庶務ヲ掌理ス
幹事ハ議長及幹事長ノ指揮ヲ承ケ庶務ヲ整理ス
第八条 鉄道会議ニ書記ヲ置ク鉄道大臣之ヲ命ズ
書記ハ上司ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ従事ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
大正十一年勅令第三百四十四号鉄道会議官制ハ之ヲ廃止ス