朕臺灣地方待遇職員令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正十年九月十日
內閣總理大臣 原敬
勅令第四百六號
臺灣地方待遇職員令
第一條 地方產業ニ關スル事務又ハ技術ニ從事セシムル爲州費又ハ廳地方費ヲ以テ各州又ハ廳ニ通シテ左ノ職員ヲ置クコトヲ得
事務職員
產業主事 專任五人以內 奏任官待遇
產業書記 專任十五人以內 判任官待遇
技術職員
產業技師 專任二十人以內 奏任官待遇
產業技手 專任百人以內 判任官待遇
第二條 地方土木ニ關スル事務又ハ技術ニ從事セシムル爲州費又ハ廳地方費ヲ以テ各州又ハ廳ニ通シテ左ノ職員ヲ置クコトヲ得
事務職員
土木書記 專任十五人以內 判任官待遇
技術職員
土木技師 專任十人以內 奏任官待遇
土木技手 專任五十人以內 判任官待遇
第三條 地方衞生ニ關スル事務又ハ技術ニ從事セシムル爲州費又ハ廳地方費ヲ以テ各州又ハ廳ニ通シテ左ノ職員ヲ置クコトヲ得
事務職員
衞生書記 專任十人以內 判任官待遇
技術職員
衞生技師 專任五人以內 奏任官待遇
衞生技手 專任七十人以內 判任官待遇
第四條 地方ニ於ケル物產檢査ニ關スル事務ニ從事セシムル爲州費又ハ廳地方費ヲ以テ各州又ハ廳ニ通シテ左ノ職員ヲ置クコトヲ得
物產檢査員 專任百五十人以內 判任官待遇
第五條 前四條ノ職員ノ各州及各廳ノ定員ハ臺灣總督之ヲ定ム
第六條 第七條ニ於テ準用スル地方待遇職員令第九條但書ノ規定ニ依リ俸給ヲ受ケス又ハ最低金額ヨリ低キ俸給ヲ受クル第一條乃至第四條ノ職員ニシテ他ノ職務ニ從事スル者ノ員數ハ主トシテ從事スル事務又ハ技術ノ職員ノ定員ノ內トシ其ノ他ノ職員ノ定員ノ外トス
第七條 第一條乃至第四條ノ職員ノ服務ニ關シテハ官吏服務規律ヲ準用シ其ノ任免、待遇、俸給及休職ニ關シテハ本令ニ規定スルモノノ外地方待遇職員令ヲ準用ス
第八條 前條ニ於テ準用スル地方待遇職員令第二條乃至第五條ノ規定ノ適用ニ付テハ臺灣敎育令ニ依ル專門學校ハ之ヲ專門學校又ハ實業專門學校、臺灣敎育令ニ依ル實業學校ハ之ヲ實業學校ト看做ス
第九條 朝鮮臺灣滿洲及樺太在勤文官加俸令ハ第一條乃至第四條ノ職員ニ之ヲ準用ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
大正八年勅令第三百七十號ハ之ヲ廢止ス
朕台湾地方待遇職員令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正十年九月十日
内閣総理大臣 原敬
勅令第四百六号
台湾地方待遇職員令
第一条 地方産業ニ関スル事務又ハ技術ニ従事セシムル為州費又ハ庁地方費ヲ以テ各州又ハ庁ニ通シテ左ノ職員ヲ置クコトヲ得
事務職員
産業主事 専任五人以内 奏任官待遇
産業書記 専任十五人以内 判任官待遇
技術職員
産業技師 専任二十人以内 奏任官待遇
産業技手 専任百人以内 判任官待遇
第二条 地方土木ニ関スル事務又ハ技術ニ従事セシムル為州費又ハ庁地方費ヲ以テ各州又ハ庁ニ通シテ左ノ職員ヲ置クコトヲ得
事務職員
土木書記 専任十五人以内 判任官待遇
技術職員
土木技師 専任十人以内 奏任官待遇
土木技手 専任五十人以内 判任官待遇
第三条 地方衛生ニ関スル事務又ハ技術ニ従事セシムル為州費又ハ庁地方費ヲ以テ各州又ハ庁ニ通シテ左ノ職員ヲ置クコトヲ得
事務職員
衛生書記 専任十人以内 判任官待遇
技術職員
衛生技師 専任五人以内 奏任官待遇
衛生技手 専任七十人以内 判任官待遇
第四条 地方ニ於ケル物産検査ニ関スル事務ニ従事セシムル為州費又ハ庁地方費ヲ以テ各州又ハ庁ニ通シテ左ノ職員ヲ置クコトヲ得
物産検査員 専任百五十人以内 判任官待遇
第五条 前四条ノ職員ノ各州及各庁ノ定員ハ台湾総督之ヲ定ム
第六条 第七条ニ於テ準用スル地方待遇職員令第九条但書ノ規定ニ依リ俸給ヲ受ケス又ハ最低金額ヨリ低キ俸給ヲ受クル第一条乃至第四条ノ職員ニシテ他ノ職務ニ従事スル者ノ員数ハ主トシテ従事スル事務又ハ技術ノ職員ノ定員ノ内トシ其ノ他ノ職員ノ定員ノ外トス
第七条 第一条乃至第四条ノ職員ノ服務ニ関シテハ官吏服務規律ヲ準用シ其ノ任免、待遇、俸給及休職ニ関シテハ本令ニ規定スルモノノ外地方待遇職員令ヲ準用ス
第八条 前条ニ於テ準用スル地方待遇職員令第二条乃至第五条ノ規定ノ適用ニ付テハ台湾教育令ニ依ル専門学校ハ之ヲ専門学校又ハ実業専門学校、台湾教育令ニ依ル実業学校ハ之ヲ実業学校ト看做ス
第九条 朝鮮台湾満洲及樺太在勤文官加俸令ハ第一条乃至第四条ノ職員ニ之ヲ準用ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
大正八年勅令第三百七十号ハ之ヲ廃止ス