朕臺灣總督府法院職員官等俸給及定員令改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十二年八月十二日
內閣總理大臣 侯爵 山縣有朋
內務大臣 侯爵 西鄕從道
勅令第三百七十號
臺灣總督府法院職員官等俸給及定員令
第一條 判官檢察官ノ官等ハ高等官一等乃至八等トシ其ノ年俸ハ別表ニ依ル
第二條 判官檢察官ノ各職ニ付其ノ專任定員及俸給ヲ定ムルコト左ノ如シ
覆審法院長一人 上級俸乃至下級俸
覆審法院部長一人 一級俸乃至七級俸
覆審法院判官六人 七級俸乃至十級俸
覆審法院檢察官長一人 中級俸乃至一級俸
覆審法院檢察官二人 七級俸乃至十級俸
地方法院長三人 一級俸乃至七級俸
地方法院判官二十一人 八級俸以下
地方法院檢察官長三人 二級俸乃至八級俸
地方法院檢察官八人 八級俸以下
第三條 書記ハ各院ヲ通シテ百人トス
第四條 通譯ハ各院ヲ通シテ五十人トス
奏任通譯ノ官等俸給ハ別ニ定ムル所ニ依ル
第五條 覆審法院判官ノ內二人ハ四級俸迄ヲ給スルコトヲ得
第六條 覆審法院檢察官ノ中一人ハ二級俸迄ヲ給スルコトヲ得
第七條 地方法院判官ノ中七人ハ七級俸ヲ給スルコトヲ得
第八條 地方法院檢察官ノ中三人ハ七級俸ヲ給スルコトヲ得
第九條 覆審法院長タル判官ノ官等ハ當分ノ內高等官三等ト爲スコトヲ得此ノ場合ノ俸給ハ下級俸トス
第十條 本令ニ規定セサルモノハ臺灣總督府職員官等俸給令ニ依ル
附 則
第十一條 本令施行ノ際別ニ辭令ヲ交付セサル者ハ現ニ受クル俸給額相當ノ俸給ヲ給セラルルモノトス
(別表)
勅任
奏任
上級
中級
下級
一級
二級
三級
四級
五級
六級
七級
八級
九級
十級
十一級
十二級
十三級
年俸
四千圓
三千五百圓
三千圓
二千八百圓
二千六百圓
二千四百圓
二千二百圓
二千圓
千八百圓
千六百圓
千四百圓
千二百圓
千圓
九百圓
八百圓
七百圓
朕台湾総督府法院職員官等俸給及定員令改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十二年八月十二日
内閣総理大臣 侯爵 山県有朋
内務大臣 侯爵 西郷従道
勅令第三百七十号
台湾総督府法院職員官等俸給及定員令
第一条 判官検察官ノ官等ハ高等官一等乃至八等トシ其ノ年俸ハ別表ニ依ル
第二条 判官検察官ノ各職ニ付其ノ専任定員及俸給ヲ定ムルコト左ノ如シ
覆審法院長一人 上級俸乃至下級俸
覆審法院部長一人 一級俸乃至七級俸
覆審法院判官六人 七級俸乃至十級俸
覆審法院検察官長一人 中級俸乃至一級俸
覆審法院検察官二人 七級俸乃至十級俸
地方法院長三人 一級俸乃至七級俸
地方法院判官二十一人 八級俸以下
地方法院検察官長三人 二級俸乃至八級俸
地方法院検察官八人 八級俸以下
第三条 書記ハ各院ヲ通シテ百人トス
第四条 通訳ハ各院ヲ通シテ五十人トス
奏任通訳ノ官等俸給ハ別ニ定ムル所ニ依ル
第五条 覆審法院判官ノ内二人ハ四級俸迄ヲ給スルコトヲ得
第六条 覆審法院検察官ノ中一人ハ二級俸迄ヲ給スルコトヲ得
第七条 地方法院判官ノ中七人ハ七級俸ヲ給スルコトヲ得
第八条 地方法院検察官ノ中三人ハ七級俸ヲ給スルコトヲ得
第九条 覆審法院長タル判官ノ官等ハ当分ノ内高等官三等ト為スコトヲ得此ノ場合ノ俸給ハ下級俸トス
第十条 本令ニ規定セサルモノハ台湾総督府職員官等俸給令ニ依ル
附 則
第十一条 本令施行ノ際別ニ辞令ヲ交付セサル者ハ現ニ受クル俸給額相当ノ俸給ヲ給セラルルモノトス
(別表)
勅任
奏任
上級
中級
下級
一級
二級
三級
四級
五級
六級
七級
八級
九級
十級
十一級
十二級
十三級
年俸
四千円
三千五百円
三千円
二千八百円
二千六百円
二千四百円
二千二百円
二千円
千八百円
千六百円
千四百円
千二百円
千円
九百円
八百円
七百円