内航海運は国内輸送の重要機関だが、船腹量の過剰と老朽不経済船の多さ、小規模企業の乱立という課題を抱えている。これまで船腹量の最高限度制度により増加抑制を図ってきたが、国民経済の進展に対応するには、老朽船の整理と近代的経済船の建造促進、企業規模の拡大が必要である。そこで、内航海運業を登録制から許可制に改め、特に内航運送業については一定の支配船腹規模を許可基準として設定する。これにより、零細企業が大半を占める現状から、企業規模の適正化を促進し、過当競争を防止することを目指す。
参照した発言:
第51回国会 衆議院 運輸委員会 第38号