医療局官制
法令番号: 勅令第六百九十一號
公布年月日: 昭和20年12月1日
法令の形式: 勅令
朕醫療局官制ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十年十一月三十日
內閣總理大臣 男爵 幣原喜重郞
厚生大臣 芦田均
勅令第六百九十一號
醫療局官制
第一條 醫療局ハ厚生大臣ノ管理ニ屬シ其ノ國ニ於テ醫療及保育ヲ爲スヲ要スル患者及乳幼兒ノ醫療及保育ニ關スル事務ヲ掌ル
第二條 醫療局ニ左ノ職員ヲ置ク
長官 勅任
次長 一人 勅任
書記官 專任一人 奏任
事務官 專任二十人 奏任
理事官 專任三十二人 奏任
技師 專任三十九人 奏任內七人ヲ勅任ト爲スコトヲ得
醫官 專任四百六十人 奏任內四人ヲ勅任ト爲スコトヲ得
調劑官 專任三十二人 奏任
技手
專任三百二十五人 判任
醫官補 專任八十八人 判任
調劑官補 專任七十五人 判任
看護婦長 專任七十二人 判任
第三條 醫療局ニ專門委員ヲ置キ專門ノ事項ヲ調查セシム
專門委員ハ厚生大臣ノ奏請ニ依リ學識經驗アル者ノ中ヨリ內閣ニ於テ之ヲ命ズ
專門委員ノ任期ハ二年トス但シ特別ノ事由アル場合ニ於テハ任期中之ヲ解任スルコトヲ妨ゲズ
第四條 厚生大臣ハ局務ノ一部ヲ分掌セシムル爲病院、療養所又ハ保育所ヲ設クルコトヲ得其ノ名稱及位置ハ厚生大臣之ヲ定ム
病院、療養所又ハ保育所ノ長ハ醫官ヲ以テ之ニ充ツ
第五條 長官ハ厚生大臣ノ指揮監督ヲ承ケ局務ヲ統理シ部下ノ職員ヲ指揮監督ス
第六條 次長ハ長官ヲ輔佐シ長官事故アルトキハ其ノ職務ヲ代理ス
第七條 書記官、事務官及理事官ハ上官ノ命ヲ承ケ局務ヲ掌ル
第八條 技師ハ上官ノ命ヲ承ケ技術ヲ掌ル
第九條 醫官ハ上官ノ命ヲ承ケ醫療ヲ掌ル
第十條 調劑官ハ上官ノ命ヲ承ケ調劑ヲ掌ル
第十一條 屬ハ上官ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ從事ス
第十二條 技手ハ上官ノ指揮ヲ承ケ技術ニ從事ス
第十三條 醫官補ハ上官ノ指揮ヲ承ケ醫療ニ從事ス
第十四條 調劑官補ハ上官ノ指揮ヲ承ケ調劑ニ從事ス
第十五條 看護婦長ハ上官ノ指揮ヲ承ケ看護ニ從事ス
第十六條 第一條ノ患者及乳幼兒ノ範圍ニ關シ必要ナル事項ハ厚生大臣之ヲ定ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
國立結核療養所官制ハ之ヲ廢止ス
本令施行ノ際現ニ軍事保護院職員ノ職ニ在リテ療養所若ハ保育所ニ屬スル者又ハ國立結核療養所ノ職員ノ職ニ在ル者別ニ辭令ヲ發セラレザルトキハ軍事保護院事務官ハ醫療局事務官ニ、軍事保護院理事官又ハ國立結核療養所事務官ハ醫療局理事官ニ、軍事保護院技師ハ醫療局技師ニ、軍事保護院醫官又ハ國立結核療養所醫官ハ醫療局醫官ニ、軍事保護院調劑官又ハ國立結核療養所調劑官ハ醫療局調劑官ニ、軍事保護院屬又ハ國立結核療養所書記ハ醫療局屬ニ、軍事保護院技手又ハ國立結核療養所技手ハ醫療局技手ニ、軍事保護院醫官補又ハ國立結核療養所醫官補ハ醫療局醫官補ニ、軍事保護院調劑官補又ハ國立結核療養所調劑官補ハ醫療局調劑官補ニ、軍事保護院看護婦長又ハ國立結核療養所看護婦長ハ醫療局看護婦長ニ同官等俸給ヲ以テ任ゼラレタルモノトス
本令施行ノ際現ニ休職中ノ軍事保護院職員ニシテ休職ト爲リタル際療養所若ハ保育所ニ屬シタルモノ又ハ休職中ノ國立結核療養所ノ職員タル者別ニ辭令ヲ發セラレザルトキハ休職ノ儘前項ノ例ニ依リ醫療局職員ニ同官等俸給ヲ以テ任ゼラレタルモノトス
前二項ノ規定ハ文官任用ノ資格ニ關スル規定ノ適用ヲ妨ゲズ
朕医療局官制ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十年十一月三十日
内閣総理大臣 男爵 幣原喜重郎
厚生大臣 芦田均
勅令第六百九十一号
医療局官制
第一条 医療局ハ厚生大臣ノ管理ニ属シ其ノ国ニ於テ医療及保育ヲ為スヲ要スル患者及乳幼児ノ医療及保育ニ関スル事務ヲ掌ル
第二条 医療局ニ左ノ職員ヲ置ク
長官 勅任
次長 一人 勅任
書記官 専任一人 奏任
事務官 専任二十人 奏任
理事官 専任三十二人 奏任
技師 専任三十九人 奏任内七人ヲ勅任ト為スコトヲ得
医官 専任四百六十人 奏任内四人ヲ勅任ト為スコトヲ得
調剤官 専任三十二人 奏任
技手
専任三百二十五人 判任
医官補 専任八十八人 判任
調剤官補 専任七十五人 判任
看護婦長 専任七十二人 判任
第三条 医療局ニ専門委員ヲ置キ専門ノ事項ヲ調査セシム
専門委員ハ厚生大臣ノ奏請ニ依リ学識経験アル者ノ中ヨリ内閣ニ於テ之ヲ命ズ
専門委員ノ任期ハ二年トス但シ特別ノ事由アル場合ニ於テハ任期中之ヲ解任スルコトヲ妨ゲズ
第四条 厚生大臣ハ局務ノ一部ヲ分掌セシムル為病院、療養所又ハ保育所ヲ設クルコトヲ得其ノ名称及位置ハ厚生大臣之ヲ定ム
病院、療養所又ハ保育所ノ長ハ医官ヲ以テ之ニ充ツ
第五条 長官ハ厚生大臣ノ指揮監督ヲ承ケ局務ヲ統理シ部下ノ職員ヲ指揮監督ス
第六条 次長ハ長官ヲ輔佐シ長官事故アルトキハ其ノ職務ヲ代理ス
第七条 書記官、事務官及理事官ハ上官ノ命ヲ承ケ局務ヲ掌ル
第八条 技師ハ上官ノ命ヲ承ケ技術ヲ掌ル
第九条 医官ハ上官ノ命ヲ承ケ医療ヲ掌ル
第十条 調剤官ハ上官ノ命ヲ承ケ調剤ヲ掌ル
第十一条 属ハ上官ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ従事ス
第十二条 技手ハ上官ノ指揮ヲ承ケ技術ニ従事ス
第十三条 医官補ハ上官ノ指揮ヲ承ケ医療ニ従事ス
第十四条 調剤官補ハ上官ノ指揮ヲ承ケ調剤ニ従事ス
第十五条 看護婦長ハ上官ノ指揮ヲ承ケ看護ニ従事ス
第十六条 第一条ノ患者及乳幼児ノ範囲ニ関シ必要ナル事項ハ厚生大臣之ヲ定ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
国立結核療養所官制ハ之ヲ廃止ス
本令施行ノ際現ニ軍事保護院職員ノ職ニ在リテ療養所若ハ保育所ニ属スル者又ハ国立結核療養所ノ職員ノ職ニ在ル者別ニ辞令ヲ発セラレザルトキハ軍事保護院事務官ハ医療局事務官ニ、軍事保護院理事官又ハ国立結核療養所事務官ハ医療局理事官ニ、軍事保護院技師ハ医療局技師ニ、軍事保護院医官又ハ国立結核療養所医官ハ医療局医官ニ、軍事保護院調剤官又ハ国立結核療養所調剤官ハ医療局調剤官ニ、軍事保護院属又ハ国立結核療養所書記ハ医療局属ニ、軍事保護院技手又ハ国立結核療養所技手ハ医療局技手ニ、軍事保護院医官補又ハ国立結核療養所医官補ハ医療局医官補ニ、軍事保護院調剤官補又ハ国立結核療養所調剤官補ハ医療局調剤官補ニ、軍事保護院看護婦長又ハ国立結核療養所看護婦長ハ医療局看護婦長ニ同官等俸給ヲ以テ任ゼラレタルモノトス
本令施行ノ際現ニ休職中ノ軍事保護院職員ニシテ休職ト為リタル際療養所若ハ保育所ニ属シタルモノ又ハ休職中ノ国立結核療養所ノ職員タル者別ニ辞令ヲ発セラレザルトキハ休職ノ儘前項ノ例ニ依リ医療局職員ニ同官等俸給ヲ以テ任ゼラレタルモノトス
前二項ノ規定ハ文官任用ノ資格ニ関スル規定ノ適用ヲ妨ゲズ