(警視庁官制外四勅令中改正ノ件)

法令番号: 勅令第九十八號

公布年月日: 昭和19年3月1日

法令の形式: 勅令

朕警視廳官制外四勅令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム

御名御璽

昭和十九年二月二十九日

內閣總理大臣　東條英機

內務大臣　安藤紀三郞

勅令第九十八號

第一條　警視廳官制中左ノ通改正ス

第十二條中保安部ノ部ニ左ノ一號ヲ加フ

二十四　前三號ニ揭グルモノノ外國民勤勞動員ニ關スル事項

第十七條ノ二及第二十二條ノ二中「國民職業指導所」ヲ「國民勤勞動員署」ニ改ム

第三十五條　警視廳管內ニ國民勤勞動員署ヲ置ク其ノ位置、名稱、管轄區域、事務取扱範圍及職員ノ定員ハ內務大臣之ヲ定ム

國民勤勞動員署長ハ職業官又ハ職業官補ヲ以テ之ニ充ツ警視總監ノ指揮監督ヲ承ケ職業紹介ニ關スル事務、國民勞務手帳ニ關スル事務、國民職業能力ニ關スル事務及勞務調整、國民勤勞報國協力、國民徵用其ノ他國民勤勞動員ニ關スル事務ヲ掌理シ部下ノ官吏ヲ指揮監督ス

國民勤勞動員署ニ置クベキ聯絡委員ノ定數ハ警視總監之ヲ定ム

聯絡委員ノ選任及解任ハ警視總監之ヲ行フ

聯絡委員ハ國民勤勞動員署長ノ指揮監督ヲ承ケ國民勤勞動員署ノ業務ヲ補助ス

國民勤勞動員署ハ職業紹介法第四條ノ職業紹介所トス

第二條　北海道廳官制中左ノ通改正ス

第十二條中警察部ノ部ニ左ノ一號ヲ加フ

二十七　前三號ニ揭グルモノノ外國民勤勞動員ニ關スル事項

第二十四條ノ三及第二十九條ノ六中「國民職業指導所」ヲ「國民勤勞動員署」ニ改ム

第三十八條　北海道廳管內ニ國民勤勞動員署ヲ置ク其ノ位置、名稱、管轄區域、事務取扱範圍及職員ノ定員ハ內務大臣之ヲ定ム

國民勤勞動員署長ハ職業官又ハ職業官補ヲ以テ之ニ充ツ長官ノ指揮監督ヲ承ケ職業紹介ニ關スル事務、國民勞務手帳ニ關スル事務、國民職業能力ニ關スル事務及勞務調整、國民勤勞報國協力、國民徵用其ノ他國民勤勞動員ニ關スル事務ヲ掌理シ部下ノ官吏ヲ指揮監督ス

國民勤勞動員署ニ置クベキ聯絡委員ノ定數ハ長官之ヲ定ム

聯絡委員ノ選任及解任ハ長官之ヲ行フ

聯絡委員ハ國民勤勞動員署長ノ指揮監督ヲ承ケ國民勤勞動員署ノ業務ヲ補助ス

國民勤勞動員署ハ職業紹介法第四條ノ職業紹介所トス

第三條　樺太廳官制中左ノ通改正ス

第十三條中第三號ヲ削リ第四號ヲ第三號トシ第五號ヲ第四號トシ第六號ヲ第五號トシ第七號ヲ第六號トシ同號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ

七　國民勞務手帳法施行ニ關スル事項

同條中第十一號ヲ第十二號トシ以下一號宛順次繰下ゲ第十號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ

十一　前三號ニ揭グルモノノ外國民勤勞動員ニ關スル事項

第二十五條中「國民職業指導所」ヲ「國民勤勞動員署」ニ改ム

第四十一條　樺太廳管內ニ國民勤勞動員署ヲ置ク其ノ位置及管轄區域ハ樺太廳支廳ノ位置及管轄區域ニ依リ其ノ名稱、事務取扱範圍及職員ノ定員ハ內務大臣之ヲ定ム

國民勤勞動員署長ハ支廳長タル書記官又ハ事務官ヲ以テ之ニ充ツ長官ノ指揮監督ヲ承ケ職業紹介ニ關スル事務、國民勞務手帳ニ關スル事務、國民職業能力ニ關スル事務及勞務調整、國民勤勞報國協力、國民徵用其ノ他國民勤勞動員ニ關スル事務ヲ掌理シ部下ノ官吏ヲ指揮監督ス

國民勤勞動員署長ハ長官ノ定ムル所ニ依リ警察署長ヲシテ主管事務ノ一部ヲ分掌セシムルコトヲ得

國民勤勞動員署ニ置クベキ聯絡委員ノ定數ハ長官之ヲ定ム

聯絡委員ノ選任及解任ハ長官之ヲ行フ

聯絡委員ハ國民勤勞動員署長ノ指揮監督ヲ承ケ國民勤勞動員署ノ業務ヲ補助ス

國民勤勞動員署ハ職業紹介法第四條ノ職業紹介所トス

第四條　地方官官制中左ノ通改正ス

第十五條ニ左ノ一號ヲ加フ

二十七　前三號ニ揭グルモノノ外國民勤勞動員ニ關スル事項

第十五條ノ二第一項警務部ノ部第五號中「第二十六號」ヲ「第二十七號」ニ改ム

第二十四條ノ二及第二十九條ノ二中「國民職業指導所」ヲ「國民勤勞動員署」ニ改ム

第四十八條ノ三　各府縣管內ニ國民勤勞動員署ヲ置ク其ノ位置、名稱、管轄區域、事務取扱範圍及職員ノ定員ハ內務大臣之ヲ定ム

國民勤勞動員署長ハ地方職業官又ハ職業官補ヲ以テ之ニ充ツ知事ノ指揮監督ヲ承ケ職業紹介ニ關スル事務、國民勞務手帳ニ關スル事務、國民職業能力ニ關スル事務及勞務調整、國民勤勞報國協力、國民徵用其ノ他國民勤勞動員ニ關スル事務ヲ掌理シ部下ノ官吏ヲ指揮監督ス

國民勤勞動員署ニ置クベキ聯絡委員ノ定數ハ知事之ヲ定ム

聯絡委員ノ選任及解任ハ知事之ヲ行フ

聯絡委員ハ國民勤勞動員署長ノ指揮監督ヲ承ケ國民勤勞動員署ノ業務ヲ補助ス

國民勤勞動員署ハ職業紹介法第四條ノ職業紹介所トス

第五條　都廳府縣臨時職員等設置制中左ノ通改正ス

第一條第一項警視廳ノ部中「職業官　專任十三人」ヲ「職業官　專任十四人」ニ、「職業官補　專任五百一人」ヲ「職業官補　專任五百人」ニ、同項北海道廳ノ部中「職業官　專任三人」ヲ「職業官　專任六人」ニ、「職業官補　專任二百人」ヲ「職業官補　專任百九十七人」ニ、同項府縣ノ部中「地方職業官　專任九十九人」ヲ「地方職業官　專任百七十六人」ニ、「職業官補　專任三千五百七十三人」ヲ「職業官補　專任三千四百九十六人」ニ改ム

附　則

本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス

他ノ勅令中職業紹介所官制ニ依ル職業紹介所若ハ從前ノ規定ニ依ル國民職業指導所又ハ其ノ職員ニ關スル規定ハ國民勤勞動員署又ハ其ノ職員ニ關スル規定トス

朕警視庁官制外四勅令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム

御名御璽

昭和十九年二月二十九日

内閣総理大臣　東条英機

内務大臣　安藤紀三郎

勅令第九十八号

第一条　警視庁官制中左ノ通改正ス

第十二条中保安部ノ部ニ左ノ一号ヲ加フ

二十四　前三号ニ掲グルモノノ外国民勤労動員ニ関スル事項

第十七条ノ二及第二十二条ノ二中「国民職業指導所」ヲ「国民勤労動員署」ニ改ム

第三十五条　警視庁管内ニ国民勤労動員署ヲ置ク其ノ位置、名称、管轄区域、事務取扱範囲及職員ノ定員ハ内務大臣之ヲ定ム

国民勤労動員署長ハ職業官又ハ職業官補ヲ以テ之ニ充ツ警視総監ノ指揮監督ヲ承ケ職業紹介ニ関スル事務、国民労務手帳ニ関スル事務、国民職業能力ニ関スル事務及労務調整、国民勤労報国協力、国民徴用其ノ他国民勤労動員ニ関スル事務ヲ掌理シ部下ノ官吏ヲ指揮監督ス

国民勤労動員署ニ置クベキ連絡委員ノ定数ハ警視総監之ヲ定ム

連絡委員ノ選任及解任ハ警視総監之ヲ行フ

連絡委員ハ国民勤労動員署長ノ指揮監督ヲ承ケ国民勤労動員署ノ業務ヲ補助ス

国民勤労動員署ハ職業紹介法第四条ノ職業紹介所トス

第二条　北海道庁官制中左ノ通改正ス

第十二条中警察部ノ部ニ左ノ一号ヲ加フ

二十七　前三号ニ掲グルモノノ外国民勤労動員ニ関スル事項

第二十四条ノ三及第二十九条ノ六中「国民職業指導所」ヲ「国民勤労動員署」ニ改ム

第三十八条　北海道庁管内ニ国民勤労動員署ヲ置ク其ノ位置、名称、管轄区域、事務取扱範囲及職員ノ定員ハ内務大臣之ヲ定ム

国民勤労動員署長ハ職業官又ハ職業官補ヲ以テ之ニ充ツ長官ノ指揮監督ヲ承ケ職業紹介ニ関スル事務、国民労務手帳ニ関スル事務、国民職業能力ニ関スル事務及労務調整、国民勤労報国協力、国民徴用其ノ他国民勤労動員ニ関スル事務ヲ掌理シ部下ノ官吏ヲ指揮監督ス

国民勤労動員署ニ置クベキ連絡委員ノ定数ハ長官之ヲ定ム

連絡委員ノ選任及解任ハ長官之ヲ行フ

連絡委員ハ国民勤労動員署長ノ指揮監督ヲ承ケ国民勤労動員署ノ業務ヲ補助ス

国民勤労動員署ハ職業紹介法第四条ノ職業紹介所トス

第三条　樺太庁官制中左ノ通改正ス

第十三条中第三号ヲ削リ第四号ヲ第三号トシ第五号ヲ第四号トシ第六号ヲ第五号トシ第七号ヲ第六号トシ同号ノ次ニ左ノ一号ヲ加フ

七　国民労務手帳法施行ニ関スル事項

同条中第十一号ヲ第十二号トシ以下一号宛順次繰下ゲ第十号ノ次ニ左ノ一号ヲ加フ

十一　前三号ニ掲グルモノノ外国民勤労動員ニ関スル事項

第二十五条中「国民職業指導所」ヲ「国民勤労動員署」ニ改ム

第四十一条　樺太庁管内ニ国民勤労動員署ヲ置ク其ノ位置及管轄区域ハ樺太庁支庁ノ位置及管轄区域ニ依リ其ノ名称、事務取扱範囲及職員ノ定員ハ内務大臣之ヲ定ム

国民勤労動員署長ハ支庁長タル書記官又ハ事務官ヲ以テ之ニ充ツ長官ノ指揮監督ヲ承ケ職業紹介ニ関スル事務、国民労務手帳ニ関スル事務、国民職業能力ニ関スル事務及労務調整、国民勤労報国協力、国民徴用其ノ他国民勤労動員ニ関スル事務ヲ掌理シ部下ノ官吏ヲ指揮監督ス

国民勤労動員署長ハ長官ノ定ムル所ニ依リ警察署長ヲシテ主管事務ノ一部ヲ分掌セシムルコトヲ得

国民勤労動員署ニ置クベキ連絡委員ノ定数ハ長官之ヲ定ム

連絡委員ノ選任及解任ハ長官之ヲ行フ

連絡委員ハ国民勤労動員署長ノ指揮監督ヲ承ケ国民勤労動員署ノ業務ヲ補助ス

国民勤労動員署ハ職業紹介法第四条ノ職業紹介所トス

第四条　地方官官制中左ノ通改正ス

第十五条ニ左ノ一号ヲ加フ

二十七　前三号ニ掲グルモノノ外国民勤労動員ニ関スル事項

第十五条ノ二第一項警務部ノ部第五号中「第二十六号」ヲ「第二十七号」ニ改ム

第二十四条ノ二及第二十九条ノ二中「国民職業指導所」ヲ「国民勤労動員署」ニ改ム

第四十八条ノ三　各府県管内ニ国民勤労動員署ヲ置ク其ノ位置、名称、管轄区域、事務取扱範囲及職員ノ定員ハ内務大臣之ヲ定ム

国民勤労動員署長ハ地方職業官又ハ職業官補ヲ以テ之ニ充ツ知事ノ指揮監督ヲ承ケ職業紹介ニ関スル事務、国民労務手帳ニ関スル事務、国民職業能力ニ関スル事務及労務調整、国民勤労報国協力、国民徴用其ノ他国民勤労動員ニ関スル事務ヲ掌理シ部下ノ官吏ヲ指揮監督ス

国民勤労動員署ニ置クベキ連絡委員ノ定数ハ知事之ヲ定ム

連絡委員ノ選任及解任ハ知事之ヲ行フ

連絡委員ハ国民勤労動員署長ノ指揮監督ヲ承ケ国民勤労動員署ノ業務ヲ補助ス

国民勤労動員署ハ職業紹介法第四条ノ職業紹介所トス

第五条　都庁府県臨時職員等設置制中左ノ通改正ス

第一条第一項警視庁ノ部中「職業官　専任十三人」ヲ「職業官　専任十四人」ニ、「職業官補　専任五百一人」ヲ「職業官補　専任五百人」ニ、同項北海道庁ノ部中「職業官　専任三人」ヲ「職業官　専任六人」ニ、「職業官補　専任二百人」ヲ「職業官補　専任百九十七人」ニ、同項府県ノ部中「地方職業官　専任九十九人」ヲ「地方職業官　専任百七十六人」ニ、「職業官補　専任三千五百七十三人」ヲ「職業官補　専任三千四百九十六人」ニ改ム

附　則

本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス

他ノ勅令中職業紹介所官制ニ依ル職業紹介所若ハ従前ノ規定ニ依ル国民職業指導所又ハ其ノ職員ニ関スル規定ハ国民勤労動員署又ハ其ノ職員ニ関スル規定トス