現在、米穀統制法による米穀政策で価格と数量を調節し国民生活の安定を図っているが、今後の事変進展に伴い軍用米の需要増加が予想される。従来のように民間市場からの買入れは市場を刺激し、軍用米調達の秘密性と迅速性の面で支障がある。そこで米穀需給調節特別会計の米穀を軍需に充てる道を開く必要がある。また事変に関連して、主食である米穀の需給円滑化と価格安定のため、特別会計に属する米穀の充実が必要である。このため、事変に関連して必要な数量の米穀を保有する場合に限り、米穀の買入れを可能とする法律案を提出する。
参照した発言:
第72回帝国議会 衆議院 本会議 第2号