戦時下における食糧供給確保のため、政府は食糧農産物の増産に努めてきたが、昨年の米作は内地・朝鮮・台湾いずれも平年作に達せず、特に内地は著しい減収となった。このため、政府所有米の増強に加え、混食や代用食として必要な麦類その他の食糧農産物及び加工品についても、米穀と同様に買入・売渡しができるよう法改正を行う。また、米穀需給調節特別会計の負担に属する証券及び借入金の最高額を、必要に応じて勅令により五億五千万円の範囲内で増額できるようにする。
参照した発言:
第76回帝国議会 衆議院 本会議 第12号