第一條 農業動產信用法ノ農業用動產ノ範圍左ノ如シ但シ第五號ニ揭グルモノハ同法第三章ノ農業用動產ノ範圍ヨリ之ヲ除ク
一 石油發動機(揮發油發動機、燈油發動機、輕油發動機及重油發動機ニ限ル)、電動機、水力原動機(「タービン」水車及螺旋水車ニ限ル)、畜力原動機、「トラクター」、貨物自動車、汽罐、木炭瓦斯發生機、「カルチヴェーター」、揚水機(渦卷喞筒及縱型喞筒ニ限ル)、穀物火力乾燥機、製茶機械(鶺鴒釜、蒸葉機、粗揉機、揉捻機、精揉機及乾燥機ニ限ル)、肥料飼料又ハ餌料ノ調製加工機(粉碎機、粉末機及配合機ニ限ル)、牛乳殺菌機、牛乳冷却機、牛乳分離機、「チャーン」、孵卵器、乾繭機、繰絲機、生絲水分檢查機及臺秤
二 噴霧機、脫穀機、麥摺機、籾摺機、精米機、精麥機、製粉機及製繩仕上機ニシテ原動機ニ依リ運轉セラルルモノ
四 總噸數二十噸未滿又ハ積石數二百石未滿ノ漁船但シ總噸數五噸未滿又ハ積石數五十石未滿ノ漁船ニ在リテハ發動機ノ備附アルモノ又ハ長サ七メートル以上ノモノ
第二條 農業動產信用法ノ先取特權及農業用動產ノ抵當權ヲ取得スルコトヲ得ル法人左ノ如シ
二 漁業法第四十三條ノ二第一項第四號ノ事業ヲ行フ漁業組合
第三條 農業動產信用法第四條第一項第六號ノ水產養殖用ノ種苗又ハ餌料ハ一定ノ區域內ニ於テ垂下用懸垂柵若ハ篊ヲ建設シテ爲ス養殖業又ハ土、石、竹、木等ノ圍障ニ依リ限界セラレタル一定ノ區域內ニ於テ爲ス養殖業ニ用フル種苗又ハ餌料ニシテ左ニ揭グルモノトス
一 種苗ニ在リテハかき、のり、うなぎ、こひ、ます(陸封性ノモノ)、ぼら、わかさぎ、あゆ、はまち及えび
二 餌料ニ在リテハ蠶ノさなぎ、いさざ(別名こませ)、小麥粉及いわし
第四條 農業動產信用法第四條第二項ニ規定スル貸付ヲ受クルコトヲ得ル法人又ハ同法第十二條ニ規定スル抵當權ニ依リ擔保セラルル債務ヲ負擔スルコトヲ得ル法人左ノ如シ
第五條 抵當權ノ目的タル農業用動產ノ所有者之ヲ讓渡セントスルトキハ其ノ讓受人ニ對シ左ニ揭グル事項ヲ吿知スルコトヲ要ス
三 債務ノ金額、利率、償還方法、發生ノ時期及辨濟期
四 農業用動產ノ所有者ガ債務者ニ非ザルトキハ債務者ノ氏名又ハ名稱及住所又ハ事務所
前項ノ規定ハ抵當權ノ目的タル農業用動產ヲ他ノ債務ノ擔保ニ供セントスル場合ニ於ケル其ノ債權者ニ對スル吿知ニ之ヲ準用ス