馬の伝染性貧血は難治性の慢性疾患で、従来は放牧地での流行が中心だったが、近年は全国の主要馬産地に拡大し、深刻な被害をもたらしている。病原や診断、治療、予防法が不明確で、既存の法定伝染病の取締規定では対応できない。昭和2年度から予防施設への補助金として約7、8万円を投じてきたが、病馬の除去による根本的な駆除には不十分であった。そこで、感染馬の殺処分を行い、その評価額の3分の1を補助金として交付することで、本病の徹底的な駆除を目指すものである。
参照した発言:
第56回帝国議会 衆議院 本会議 第17号