馬の伝染性貧血に罹患した馬の殺処分に関する手当金の交付率を、現行の評価額差額の三分の一から二分の一に引き上げることを提案する。支那事変以降、馬の移動が激しくなり本病の発生が増加傾向にあり、軍事上・産業上の影響が大きいため、防遏の徹底が急務である。現状では殺処分対象馬の多くが外見上健康で使役能力も残存しており、所有者の経済的損失が大きく、代替馬の入手も困難なため、法の厳正な施行に支障をきたしている。手当金の引き上げにより、本病の防遏を確実に進めることを目的とする。
参照した発言:
第81回帝国議会 貴族院 飼料配給統制法中改正法律案特別委員会 第1号