関東州及南満洲鉄道附属地金融組合令
法令番号: 勅令第八十九號
公布年月日: 昭和3年5月26日
法令の形式: 勅令
朕關東州及南滿洲鐵道附屬地金融組合令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和三年五月二十五日
內閣總理大臣 男爵 田中義一
勅令第八十九號
關東州及南滿洲鐵道附屬地金融組合令
第一章 總則
第一條 金融組合ハ組合員ノ金融ヲ緩和シ其ノ經濟ノ發達ヲ企圖スル社團法人トス
第二條 金融組合ノ組合員ハ組合ノ區域內ニ於テ住所ヲ有スル者ニ限ル但シ特別ノ事由アル場合ハ此ノ限ニ在ラズ
第三條 金融組合ノ住所ハ主タル事務所ノ所在地ニ在ルモノトス
第四條 金融組合ノ名稱中ニハ金融組合ナル文字ヲ用フルコトヲ要ス
金融組合ニ非ズシテ其ノ名稱中ニ金融組合タルコトヲ示スベキ文字ヲ用フルコトヲ得ズ
第五條 金融組合ハ左ノ業務ヲ營ムモノトス
一 組合員ニ對シ其ノ經濟ノ發達ニ必要ナル資金ヲ貸付スルコト
二 組合員ノ爲ニ預リ金ヲ爲スコト
市又ハ關東長官ノ指定スル市街地ガ組合ノ區域ニ屬スル金融組合ハ組合員ニ對シ其ノ經濟ノ發達ニ必要ナル資金ノ爲手形ノ割引ヲ爲スコトヲ得
第六條 金融組合ハ關東長官ノ認可ヲ受ケ組合員ニ非ザル者ヨリ預リ金ヲ爲スコトヲ得
第七條 金融組合ハ關東長官ノ認可ヲ受ケ銀行又ハ關東長官ノ指定シタル金融業務ヲ營ム法人ノ業務ヲ代理シ又ハ其ノ業務ノ媒介ヲ爲スコトヲ得
第八條 業務上ノ餘裕金ハ一時關東長官ノ指定シタル有價證券ヲ買入レ、金融組合聯合會若ハ關東長官ノ指定シタル銀行ニ預入レ又ハ郵便貯金ト爲スノ外之ヲ使用スルコトヲ得ズ
第九條 金融組合ハ業務ノ爲必要ナル物件ヲ取得シ又ハ債務辨濟ノ爲物件ヲ引受クル場合ヲ除クノ外動產又ハ不動產ヲ所有スルコトヲ得ズ
第十條 關東長官ハ必要ト認ムルトキハ金融組合ノ業務ヲ制限スルコトヲ得
第十一條 金融組合ニハ本令ニ別段ノ規定アルモノヲ除クノ外商法及商法施行法中商人ニ關スル規定ヲ準用ス
第十二條 金融組合ニハ所得稅ヲ課セズ
第十三條 本令ニ定ムルモノノ外金融組合ニ關シ必要ナル事項ハ關東長官之ヲ定ム
第二章 設立
第十四條 金融組合ヲ設立セントスルトキハ定款ヲ作リ關東長官ノ許可ヲ受クベシ
第十五條 定款ニハ別ニ規定スルモノノ外左ノ事項ヲ記載シ設立者之ニ署名捺印スベシ
一 目的
二 名稱
三 區域
四 事務所
五 出資一口ノ金額及其ノ拂込ノ方法
六 第一囘拂込ノ金額
七 準備金積立ノ方法
八 組合員タル資格ニ關スル規定
九 組合員ノ加入及脫退ニ關スル規定
十 存立時期又ハ解散ノ事由ヲ定メタルトキハ其ノ時期又ハ事由
十一 業務ノ執行ニ關スル規定
第十六條 金融組合ハ組合員ノ數ヲ限定スルコトヲ得ズ
第十七條 出資一口ノ金額ハ十圓以上五十圓以下トシ均一ニ之ヲ定ムベシ但シ特別ノ事由アル金融組合ニ在リテハ關東州及南滿洲鐵道附屬地ニ流通スル銀貨幣ヲ以テ出資ノ額ヲ定ムルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ出資一口ノ金額ハ十元以上五十元以下トシ均一ニ之ヲ定ムベシ
第十八條 金融組合ガ其ノ設立ノ許可ヲ受ケタルトキハ遲滯ナク各組合員ヲシテ第一囘ノ拂込ヲ爲サシムベシ
第十九條 前條ノ拂込アリタルトキハ二週間內ニ各事務所ノ所在地ニ於テ左ノ事項ヲ登記スベシ
一 第十五條第一號乃至第五號及第十號ニ揭ゲタル事項
二 出資ノ總口數及拂込ミタル出資ノ總額
三 設立許可ノ年月日
四 組合長、理事及監事ノ氏名及住所
金融組合ノ設立ハ其ノ主タル事務所ノ所在地ニ於テ登記ヲ爲スニ非ザレバ之ヲ以テ他人ニ對抗スルコトヲ得ズ
第二十條 前條ノ登記事項ニ變更ヲ生ジタルトキハ二週間內ニ其ノ登記ヲ爲スベシ但シ前條第一項第二號ノ事項ニ付テハ每事業年度末日ノ現在ニ依リ年度終了後一月內ニ登記ヲ爲スコトヲ得
前項ノ登記前ニ在リテハ其ノ變更ヲ以テ他人ニ對抗スルコトヲ得ズ
主タル事務所以外ノ事務所ノ所在地ニ於テ登記スベキ事項ヲ登記セザリシトキハ前項ノ規定ハ其ノ事務所ニ於テ爲シタル行爲ニ付テノミ之ヲ適用ス
第二十一條 行政區劃又ハ土地ノ名稱ノ變更アリタルトキハ登記簿ノ記載ハ變更セラレタルモノト看做ス但シ其ノ記載ヲ更正スルコトヲ妨ゲズ
行政區劃又ハ土地ノ名稱ノ變更アリタルトキハ金融組合ハ遲滯ナク之ヲ登記所ニ通知スベシ
第二十二條 民法第四十五條第三項、第四十七條及第四十八條ノ規定ハ金融組合ニ之ヲ準用ス但シ期間ニ付一週間トアルハ二週間トス
第三章 組合員ノ權利義務
第二十三條 組合員ハ出資一口以上ヲ有スベシ
第二十四條 組合員ノ責任ハ其ノ出資額ヲ限度トス
第二十五條 組合員ハ拂込ムベキ出資ニ付相殺ヲ以テ組合ニ對抗スルコトヲ得ズ
第二十六條 組合員ハ組合ノ承諾アルニ非ザレバ其ノ持分ヲ讓渡スルコトヲ得ズ
組合員ニ非ザル者ニシテ持分ヲ讓受ケントスルトキハ第六十五條第一項ノ例ニ依ルベシ
組合員ノ持分ハ質權ノ目的ト爲スコトヲ得ズ
第二十七條 組合員ハ持分ヲ共有スルコトヲ得ズ
第二十八條 持分ノ讓受人ハ其ノ持分ニ付讓渡人ノ權利義務ヲ承繼ス
第二十九條 組合員ハ總組合員五分ノ一以上ノ同意ヲ得總會ノ目的及其ノ招集ノ理由ヲ記載シタル書面ヲ提出シ總會ノ招集ヲ組合長ニ請求スルコトヲ得
前項ノ請求アリタルトキハ組合長ハ二週間內ニ總會ヲ招集スベシ
第三十條 總會ノ招集手續又ハ其ノ決議ノ方法ガ法令又ハ定款ニ違反シタルトキハ組合員ハ決議ノ日ヨリ一月內ニ其ノ決議ノ取消ヲ關東長官ニ請求スルコトヲ得
第四章 管理
第三十一條 金融組合ニ組合長一人、理事一人、監事二人以上及評議員七人以上ヲ置ク
組合長、理事、監事及評議員ハ總會ニ於テ組合員中ヨリ之ヲ選任ス但シ關東長官ノ指定スル組合ノ理事ハ關東長官之ヲ任免ス
組合長及理事ノ選任ハ關東長官ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
組合設立當時ノ組合長、理事及監事ハ定款ヲ以テ之ヲ定ムベシ但シ第二項但書ノ理事ハ此ノ限ニ在ラズ
第三十二條 監事ハ組合長、理事其ノ他組合ノ職員ト相兼ヌルコトヲ得ズ
第三十三條 組合長及總會ニ於テ選任スル理事ノ任期ハ三年トシ監事及評議員ノ任期ハ二年トス但シ任期中ノ最終ノ決算期ニ關スル定時總會ノ終結ニ至ル迄其ノ任期ヲ伸長スルコトヲ得
第三十四條 組合長、理事及監事ノ選任ハ總組合員ノ半數以上出席シ其ノ議決權ノ過半數ヲ以テ之ヲ決ス
第三十五條 組合長ハ理事ト共同シテ金融組合ヲ代表ス但シ組合ノ常務ニ付テハ定款ヲ以テ別段ノ定ヲ爲スコトヲ得
組合長又ハ理事ニ對シテ爲シタル意思表示ハ組合ニ對シテ其ノ效力ヲ生ズ
組合長ハ總會及評議員會ノ議長ト爲ル
組合長事故アルトキハ理事之ヲ代理シ缺員ノ場合ハ其ノ職務ヲ行フ
第三十六條 組合長又ハ理事ノ代理權ニ加ヘタル制限ハ之ヲ以テ善意ノ第三者ニ對抗スルコトヲ得ズ
第三十七條 組合長及理事ハ定款ノ定ムル所ニ依リ金融組合ノ業務ヲ執行ス
第三十八條 金融組合ガ組合長又ハ理事ト契約ヲ爲ス場合ニ於テハ監事組合ヲ代表ス組合ト組合長又ハ理事トノ間ノ訴訟ニ付亦同ジ
第三十九條 組合長及理事ハ定款又ハ總會ノ決議ニ依リテ禁止セラレザルトキニ限リ或種類又ハ特定ノ事項ニ付他人ヲシテ代理セシムルコトヲ得
第四十條 監事ハ金融組合ノ財產及業務執行ノ狀況ヲ監查ス
監事ハ組合ノ財產ノ狀況又ハ業務ノ執行ニ付不整ノ廉アルコトヲ發見シタルトキハ之ヲ關東長官ニ具申スベシ
第四十一條 評議員ハ評議員會ヲ組織ス
評議員會ハ組合長之ヲ招集ス
評議員會ハ本令又ハ定款ニ定メタル事項ヲ決議ス其ノ決議ノ方法ハ定款ノ定ムル所ニ依ル
評議員ハ金融組合ノ業務ニ關シ組合長ニ對シ意見ヲ述ブルコトヲ得
第四十二條 定時總會ハ每年一囘定款ニ定メタル時期ニ於テ組合長之ヲ招集ス
第四十三條 臨時總會ハ必要アルトキ組合長之ヲ招集ス
第四十四條 組合長及理事缺ケタルトキハ總會ノ招集ハ監事之ヲ行フ
組合長及理事ガ第二十九條ノ規定ニ依ル請求アリタル日ヨリ二週間內ニ正當ノ事由ナクシテ總會招集ノ手續ヲ爲サザルトキハ監事ハ其ノ總會ヲ招集スベシ
第四十五條 總會ノ招集ハ少クトモ十日前ニ其ノ會議ノ目的タル事項ヲ示シテ各組合員ニ通知ヲ發スルコトヲ要ス
第四十六條 總會ニ於テハ豫メ通知ヲ爲シタル事項ニ付テノミ決議ヲ爲スモノトス
第四十七條 總會ノ決議ハ本令又ハ定款ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外出席シタル組合員ノ議決權ノ過半數ヲ以テ之ヲ爲ス
第四十八條 組合員ノ議決權ハ平等トス
第四十九條 組合員ハ代理人ヲ以テ議決權ヲ行フコトヲ得此ノ場合ニ於テハ之ヲ出席ト看做ス
代理人ハ組合員又ハ同居ノ家族ナルコトヲ要ス
代理人ハ代理權ヲ證スル書面ヲ組合ニ差出スベシ
第五十條 金融組合ハ關東長官ノ定ムル所ニ依リ定款ヲ以テ總會ニ代ハルベキ總代會ヲ設クルコトヲ得
總會ニ關スル規定ハ前項ノ總代會ニ之ヲ準用ス但シ總代會ニ於テハ解散及合併ノ決議ヲ爲スコトヲ得ズ
第五十一條 金融組合ト或組合員、總代又ハ評議員トノ關係ニ付決議ヲ爲ス場合ニ於テハ其ノ組合員、總代又ハ評議員ハ議決權ヲ有セズ
第五十二條 組合長ハ定時總會ノ會日ヨリ一週間前ニ財產目錄、貸借對照表、事業報告書及剩餘金處分案ヲ監事ニ提出シ且之ヲ主タル事務所ニ備フベシ
組合員及組合ノ債權者ハ前項ニ揭ゲタル書類ノ閱覽ヲ求ムルコトヲ得
第五十三條 組合長及理事ハ前條第一項ニ揭ゲタル書類及監事ノ意見書ヲ定時總會ニ提出シテ其ノ承認ヲ求ムベシ
組合長及理事ハ前項ノ承認ヲ得タルトキハ二週間內ニ其ノ書類ヲ關東長官ニ提出シ且貸借對照表ヲ公告スベシ
第五十四條 定款ハ總會ノ決議ヲ經關東長官ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ之ヲ變更スルコトヲ得ズ
第三十四條ノ規定ハ前項ノ決議ニ之ヲ準用ス
第五十五條 金融組合ハ定款及總會ノ決議錄ヲ各事務所ニ備ヘ置キ且組合員名簿ヲ主タル事務所ニ備ヘ置クベシ
組合員及組合ノ債權者ハ前項ニ揭ゲタル書類ノ閱覽ヲ求ムルコトヲ得
第五十六條 組合員名簿ニハ左ノ事項ヲ記載スベシ
一 組合員ノ氏名及住所
二 各組合員ノ出資口數
三 出資各口ニ付拂込ミタル金額及其ノ拂込ノ年月日
四 出資各口ノ取得ノ年月日
第五十七條 金融組合ガ其ノ組合員ニ對シテ爲ス通知又ハ催告ハ組合員名簿ニ記載シタル組合員ノ住所又ハ其ノ者ガ組合ニ通知シタル住所ニ宛ツルヲ以テ足ル
前項ノ通知又ハ催告ハ通常其ノ到達スベカリシ時ニ到達シタルモノト看做ス
第五十八條 金融組合ガ出資一口ノ金額ノ減少ノ決議ヲ爲シタルトキハ其ノ決議ノ日ヨリ二週間內ニ財產目錄及貸借對照表ヲ作ルベシ
組合ハ前項ノ期間內ニ其ノ債權者ニ對シ異議アルトキハ一定ノ期間內ニ之ヲ述ブベキ旨ヲ定款ノ定ムル方法ニ從ヒテ公告シ且知レタル債權者ニ各別ニ之ヲ催告スベシ但シ其ノ期間ハ二月ヲ下ルコトヲ得ズ
第五十九條 債權者ガ前條第二項ノ期間內ニ出資ノ減少ニ對シ異議ヲ述ベザリシトキハ之ヲ承認シタルモノト看做ス
債權者ガ異議ヲ述ベタルトキハ組合ハ之ニ辨濟ヲ爲シ又ハ相當ノ擔保ヲ供スルニ非ザレバ出資ヲ減少スルコトヲ得ズ
第六十條 金融組合ノ事業年度ハ一年トス
第六十一條 金融組合ハ損失ヲ塡補シタル後ニ非ザレバ剩餘金ノ處分ヲ爲スコトヲ得ズ
第六十二條 金融組合ハ缺損補塡準備金トシテ其ノ出資總額ニ達スル迄每事業年度ノ剩餘金ノ四分ノ一以上ヲ積立ツベシ
剩餘金ハ拂込出資額ニ應ジ年七分以下ノ割合ヲ以テ配當ヲ爲スコトヲ得但シ組合員ガ其ノ出資ノ拂込ヲ終ル迄ハ之ニ配當スベキ剩餘金ハ其ノ拂込ニ充ツルコトヲ要ス
第六十三條 金融組合ハ組合員ノ持分ヲ取得スルコトヲ得ズ
第六十四條 金融組合ハ組合長、理事其ノ他ノ代理人ガ其ノ職務ヲ行フニ付他人ニ加ヘタル損害ヲ賠償スルノ責ニ任ズ
第五章 加入及脫退
第六十五條 組合員ノ加入ハ評議員會ノ決議ヲ經ルコトヲ要ス
新ニ組合員ト爲リタル者ハ定款ノ定ムル所ニ依リ直ニ第一囘ノ出資拂込ヲ爲スベシ
第六十六條 組合員ハ事業年度ノ終ニ於テ脫退ヲ爲スコトヲ得但シ三月前ニ其ノ豫告ヲ爲スコトヲ要ス
第六十七條 組合員ハ左ノ事由ニ因リ脫退ス
一 組合員タル資格ノ喪失
二 死亡
三 破產
四 禁治產
五 除名
第六十八條 除名ノ事由ハ定款ヲ以テ之ヲ定ムベシ
除名ハ評議員會ノ決議ニ依ル但シ除名シタル組合員ニ其ノ旨ヲ通知スルニ非ザレバ之ヲ以テ其ノ組合員ニ對抗スルコトヲ得ズ
第三十四條ノ規定ハ前項ノ決議ニ之ヲ準用ス
第六十九條 脫退シタル組合員ハ定款ノ定ムル所ニ依リ其ノ持分ノ拂戾ヲ請求スルコトヲ得
持分ノ拂戾ハ脫退原因ノ如何ニ拘ラズ其ノ拂込出資額ヲ超ユルコトヲ得ズ
持分ノ拂戾ハ脫退ノ時ヨリ三月內ニ之ヲ爲スベシ
持分拂戾ノ請求權ハ前項ノ期間經過ノ後二年間之ヲ行ハザルニ因リテ消滅ス
第七十條 持分ノ計算ヲ爲スニ當リ組合ノ財產ガ其ノ債務ヲ完濟スルニ足ラザルトキハ脫退シタル組合員ハ出資額ヲ限度トシ其ノ負擔ニ歸スベキ金額ヲ拂込ムベシ
第七十一條 脫退シタル組合員ガ組合ニ對スル債務ヲ完濟スル迄ハ組合ハ其ノ持分ノ拂戾ヲ停止スルコトヲ得
第六章 監督
第七十二條 金融組合ハ關東長官之ヲ監督ス
第七十三條 關東長官ハ何時ニテモ金融組合ヲシテ其ノ業務及財產ノ狀況ヲ報告セシメ又ハ之ヲ檢查スルコトヲ得
第七十四條 關東長官ハ金融組合ノ業務又ハ財產ノ狀況ニ依リ組合ニ對シ財產ノ供託ヲ命ジ其ノ他必要ナル命令ヲ發スルコトヲ得
第七十五條 組合長及理事ノ缺ケタル爲損害ヲ生ズル虞アルトキハ關東長官ハ假ニ理事ヲ選任スルコトヲ得
第七十六條 金融組合ノ行爲ガ定款若ハ法令ニ違反シ其ノ他公益ヲ害スル虞アルトキ又ハ金融組合ノ事業ガ繼續困難ナリト認メラルルトキハ關東長官ハ總會ノ決議ヲ取消シ、組合長、理事若ハ監事ノ改選ヲ命ジ又ハ組合ノ事業ヲ停止スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テ關東長官ハ組合ノ解散ヲ命ズルコトヲ得
第七章 解散
第七十七條 金融組合ハ左ノ事由ニ因リ解散ス
一 定款ニ定メタル存立時期ノ滿了又ハ事由ノ發生
二 總會ノ決議
三 合併
四 組合員ノ缺亡
五 破產
六 前條第二項ノ命令
第三十四條ノ規定ハ解散及合併ノ決議ニ之ヲ準用ス
第七十八條 總會ノ決議ニ因ル解散又ハ合併ハ關東長官ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第七十九條 金融組合ガ第七十七條第一項第一號、第二號又ハ第四號ノ事由ニ因リ解散シタルトキハ二週間內ニ各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ登記ヲ爲スベシ
第二十條第二項及第三項ノ規定ハ解散ノ登記ニ之ヲ準用ス
第八十條 第五十八條及第五十九條ノ規定ハ金融組合ノ合併ノ場合ニ之ヲ準用ス
第八十一條 金融組合ガ合併ヲ爲シタルトキハ二週間內ニ各事務所ノ所在地ニ於テ合併後存續スル組合ニ在リテハ變更ノ登記ヲ爲シ、合併ニ因リテ消滅シタル組合ニ在リテハ解散ノ登記ヲ爲シ、合併ニ因リテ設立シタル組合ニ在リテハ第十九條第一項ノ登記ヲ爲スベシ
第八十二條 合併後存續スル組合又ハ合併ニ因リテ設立シタル組合ハ合併ニ因リテ消滅シタル組合ノ權利義務ヲ承繼ス
第八十三條 金融組合ガ其ノ財產ヲ以テ債務ヲ完濟スルコト能ハザルニ至リタルトキハ法院又ハ領事官ハ組合長及理事若ハ債權者ノ申立ニ因リ又ハ職權ヲ以テ破產ノ宣告ヲ爲ス
金融組合ガ其ノ財產ヲ以テ債務ヲ完濟スルコト能ハザルニ至リタルトキハ組合長及理事ハ直ニ破產宣告ノ申立ヲ爲スコトヲ要ス
第八十四條 解散シタル金融組合ガ債務ヲ完濟シ仍殘餘ノ財產アルトキハ定款ノ定ムル所ニ依リ之ヲ處分スルモノトス
第八章 淸算
第八十五條 金融組合ノ淸算ハ關東長官ノ監督ニ屬ス
關東長官ハ淸算事務及財產ノ狀況ヲ檢查シ財產ノ供託ヲ命ジ其ノ他必要ナル命令ヲ發スルコトヲ得
第八十六條 淸算人ハ關東長官之ヲ任免ス
第八十七條 淸算人ハ其ノ職務ノ範圍內ニ於テ組合長及理事ト同一ノ權利義務ヲ有ス
第八十八條 淸算人ハ就職後二週間內ニ各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ氏名及住所ノ登記ヲ爲スベシ
前項ノ登記事項ニ變更アリタルトキハ淸算人ハ二週間內ニ各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ登記ヲ爲スベシ
第二十條第二項及第三項ノ規定ハ淸算人ニ關スル登記ニ之ヲ準用ス
第八十九條 淸算人ハ就職後遲滯ナク組合財產ノ狀況ヲ調查シ財產目錄及貸借對照表ヲ作リ總會ヲ招集シ之ニ提出シテ其ノ承認ヲ求ムベシ
第九十條 淸算人ハ組合ノ債務ヲ完濟シ又ハ完濟ニ必要ナル金額ヲ供託スルニ非ザレバ殘餘財產ヲ處分スルコトヲ得ズ
第九十一條 淸算事務ガ終リタルトキハ淸算人ハ遲滯ナク決算報告書ヲ作リ總會ヲ招集シ之ニ提出シテ其ノ承認ヲ求ムベシ
第九十二條 淸算ガ結了シタルトキハ淸算人ハ遲滯ナク各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ登記ヲ爲スベシ
淸算人ハ淸算ノ顚末ヲ關東長官ニ報告スベシ
第九十三條 民法第七十三條及第七十八條乃至第八十一條ノ規定ハ金融組合ノ淸算ニ之ヲ準用ス
第九章 登記
第九十四條 金融組合ノ登記ニ付テハ其ノ事務所所在地ヲ管轄スル民政署若ハ民政支署又ハ領事館ヲ以テ管轄登記所トス
第九十五條 登記所ニ金融組合登記簿ヲ備フ
第九十六條 第十九條第一項ノ登記ノ申請書ニハ定款ヲ添附スベシ
第九十七條 各事務所ノ移轉其ノ他登記事項變更ノ登記ノ申請書ニハ其ノ移轉其ノ他變更ヲ證スル書面ヲ添附スベシ
第九十八條 出資一口ノ金額減少ノ登記ノ申請書ニハ其ノ事實ヲ證スル書面ノ外第五十八條第二項ノ規定ニ依リ催告ヲ爲シタルコト若異議ヲ述ベタル債權者アルトキハ之ニ對シ辨濟ヲ爲シ又ハ擔保ヲ供シタルコトヲ證スル書面ヲ添附スベシ
第九十九條 組合解散ノ登記ノ申請書ニハ解散ノ事由ヲ記載シ且總會ノ決議又ハ合併ニ因リテ解散シタルトキハ總會ノ決議錄ヲ添附スベシ
前條ノ規定ハ合併ニ因ル解散ノ登記ノ申請ニ之ヲ準用ス
第百條 金融組合ガ關東長官ノ命令ニ因リテ解散シタルトキハ登記所ハ其ノ囑託ニ因リテ登記ヲ爲スベシ
第百一條 金融組合ニ關シ登記シタル事項ハ登記所遲滯ナク之ヲ公告スベシ
第百二條 非訟事件手續法第百四十一條乃至第百四十三條、第百四十七條乃至第百四十九條、第百五十條ノ二乃至第百五十一條ノ六、第百五十四條乃至第百五十七條及第百七十五條乃至第百七十八條ノ規定ハ金融組合ノ登記ニ之ヲ準用ス但シ司法大臣トアルハ關東州ニ在リテハ關東長官、南滿洲鐵道附屬地ニ在リテハ外務大臣トシ地方裁判所長トアルハ關東州ニ在リテハ高等法院長、南滿洲鐵道附屬地ニ在リテハ領事官トス
第十章 金融組合聯合會
第百三條 金融組合ハ左ノ目的ヲ以テ金融組合聯合會ヲ設立スルコトヲ得
一 所屬組合ニ必要ナル資金ヲ貸付スルコト
二 所屬組合ヨリ預リ金ヲ爲スコト
三 所屬組合ニ對シ業務上ノ指導ヲ爲スコト
四 所屬組合相互ノ聯絡及業務上ノ便宜ヲ圖ルコト
第百四條 金融組合聯合會ハ社團法人トス
第百五條 出資一口ノ金額ハ五百圓トス
第百六條 金融組合聯合會ニ理事長一人、理事一人及監事二人以上ヲ置ク
理事長及理事ハ關東長官之ヲ任免ス
監事ハ所屬ノ金融組合ノ役員中ヨリ總會ニ於テ之ヲ選任ス
監事ノ任期ハ二年トス但シ任期中ノ最終ノ決算期ニ關スル定時總會ノ終結ニ至ル迄其ノ任期ヲ伸長スルコトヲ得
第百七條 理事長ハ金融組合聯合會ヲ代表シ其ノ業務ヲ執行ス
理事長ハ總會ノ議長ト爲ル
理事ハ理事長ヲ補佐シ理事長事故アルトキハ其ノ職務ヲ代理ス
第百八條 金融組合ガ金融組合聯合會ニ加入シ又ハ脫退セントスルトキハ金融組合聯合會總會ノ決議ヲ經ルコトヲ要ス
第百九條 金融組合聯合會ハ所屬ノ金融組合ノ業務及財產ノ實況ヲ調查スルコトヲ得
第百十條 登記所ニ金融組合聯合會登記簿ヲ備フ
第百十一條 第三條、第四條、第八條乃至第十六條、第十八條乃至第三十條、第三十二條、第三十四條、第三十八條乃至第四十條、第四十二條乃至第四十九條、第五十一條乃至第五十七條、第六十條乃至第六十四條、第六十五條第二項、第六十六條、第六十七條、第六十九條乃至第七十四條、第七十六條乃至第七十九條、第八十三條乃至第九十四條、第九十六條、第九十七條、第九十九條第一項及第百條乃至第百二條ノ規定ハ金融組合聯合會ニ之ヲ準用ス但シ第三十八條、第三十九條、第四十四條、第五十三條、第六十四條、第八十三條及第八十七條中組合長及理事トアルハ理事長トス
附 則
本令施行ノ期日ハ關東長官之ヲ定ム
朕関東州及南満洲鉄道附属地金融組合令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和三年五月二十五日
内閣総理大臣 男爵 田中義一
勅令第八十九号
関東州及南満洲鉄道附属地金融組合令
第一章 総則
第一条 金融組合ハ組合員ノ金融ヲ緩和シ其ノ経済ノ発達ヲ企図スル社団法人トス
第二条 金融組合ノ組合員ハ組合ノ区域内ニ於テ住所ヲ有スル者ニ限ル但シ特別ノ事由アル場合ハ此ノ限ニ在ラズ
第三条 金融組合ノ住所ハ主タル事務所ノ所在地ニ在ルモノトス
第四条 金融組合ノ名称中ニハ金融組合ナル文字ヲ用フルコトヲ要ス
金融組合ニ非ズシテ其ノ名称中ニ金融組合タルコトヲ示スベキ文字ヲ用フルコトヲ得ズ
第五条 金融組合ハ左ノ業務ヲ営ムモノトス
一 組合員ニ対シ其ノ経済ノ発達ニ必要ナル資金ヲ貸付スルコト
二 組合員ノ為ニ預リ金ヲ為スコト
市又ハ関東長官ノ指定スル市街地ガ組合ノ区域ニ属スル金融組合ハ組合員ニ対シ其ノ経済ノ発達ニ必要ナル資金ノ為手形ノ割引ヲ為スコトヲ得
第六条 金融組合ハ関東長官ノ認可ヲ受ケ組合員ニ非ザル者ヨリ預リ金ヲ為スコトヲ得
第七条 金融組合ハ関東長官ノ認可ヲ受ケ銀行又ハ関東長官ノ指定シタル金融業務ヲ営ム法人ノ業務ヲ代理シ又ハ其ノ業務ノ媒介ヲ為スコトヲ得
第八条 業務上ノ余裕金ハ一時関東長官ノ指定シタル有価証券ヲ買入レ、金融組合連合会若ハ関東長官ノ指定シタル銀行ニ預入レ又ハ郵便貯金ト為スノ外之ヲ使用スルコトヲ得ズ
第九条 金融組合ハ業務ノ為必要ナル物件ヲ取得シ又ハ債務弁済ノ為物件ヲ引受クル場合ヲ除クノ外動産又ハ不動産ヲ所有スルコトヲ得ズ
第十条 関東長官ハ必要ト認ムルトキハ金融組合ノ業務ヲ制限スルコトヲ得
第十一条 金融組合ニハ本令ニ別段ノ規定アルモノヲ除クノ外商法及商法施行法中商人ニ関スル規定ヲ準用ス
第十二条 金融組合ニハ所得税ヲ課セズ
第十三条 本令ニ定ムルモノノ外金融組合ニ関シ必要ナル事項ハ関東長官之ヲ定ム
第二章 設立
第十四条 金融組合ヲ設立セントスルトキハ定款ヲ作リ関東長官ノ許可ヲ受クベシ
第十五条 定款ニハ別ニ規定スルモノノ外左ノ事項ヲ記載シ設立者之ニ署名捺印スベシ
一 目的
二 名称
三 区域
四 事務所
五 出資一口ノ金額及其ノ払込ノ方法
六 第一回払込ノ金額
七 準備金積立ノ方法
八 組合員タル資格ニ関スル規定
九 組合員ノ加入及脱退ニ関スル規定
十 存立時期又ハ解散ノ事由ヲ定メタルトキハ其ノ時期又ハ事由
十一 業務ノ執行ニ関スル規定
第十六条 金融組合ハ組合員ノ数ヲ限定スルコトヲ得ズ
第十七条 出資一口ノ金額ハ十円以上五十円以下トシ均一ニ之ヲ定ムベシ但シ特別ノ事由アル金融組合ニ在リテハ関東州及南満洲鉄道附属地ニ流通スル銀貨幣ヲ以テ出資ノ額ヲ定ムルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ出資一口ノ金額ハ十元以上五十元以下トシ均一ニ之ヲ定ムベシ
第十八条 金融組合ガ其ノ設立ノ許可ヲ受ケタルトキハ遅滞ナク各組合員ヲシテ第一回ノ払込ヲ為サシムベシ
第十九条 前条ノ払込アリタルトキハ二週間内ニ各事務所ノ所在地ニ於テ左ノ事項ヲ登記スベシ
一 第十五条第一号乃至第五号及第十号ニ掲ゲタル事項
二 出資ノ総口数及払込ミタル出資ノ総額
三 設立許可ノ年月日
四 組合長、理事及監事ノ氏名及住所
金融組合ノ設立ハ其ノ主タル事務所ノ所在地ニ於テ登記ヲ為スニ非ザレバ之ヲ以テ他人ニ対抗スルコトヲ得ズ
第二十条 前条ノ登記事項ニ変更ヲ生ジタルトキハ二週間内ニ其ノ登記ヲ為スベシ但シ前条第一項第二号ノ事項ニ付テハ毎事業年度末日ノ現在ニ依リ年度終了後一月内ニ登記ヲ為スコトヲ得
前項ノ登記前ニ在リテハ其ノ変更ヲ以テ他人ニ対抗スルコトヲ得ズ
主タル事務所以外ノ事務所ノ所在地ニ於テ登記スベキ事項ヲ登記セザリシトキハ前項ノ規定ハ其ノ事務所ニ於テ為シタル行為ニ付テノミ之ヲ適用ス
第二十一条 行政区画又ハ土地ノ名称ノ変更アリタルトキハ登記簿ノ記載ハ変更セラレタルモノト看做ス但シ其ノ記載ヲ更正スルコトヲ妨ゲズ
行政区画又ハ土地ノ名称ノ変更アリタルトキハ金融組合ハ遅滞ナク之ヲ登記所ニ通知スベシ
第二十二条 民法第四十五条第三項、第四十七条及第四十八条ノ規定ハ金融組合ニ之ヲ準用ス但シ期間ニ付一週間トアルハ二週間トス
第三章 組合員ノ権利義務
第二十三条 組合員ハ出資一口以上ヲ有スベシ
第二十四条 組合員ノ責任ハ其ノ出資額ヲ限度トス
第二十五条 組合員ハ払込ムベキ出資ニ付相殺ヲ以テ組合ニ対抗スルコトヲ得ズ
第二十六条 組合員ハ組合ノ承諾アルニ非ザレバ其ノ持分ヲ譲渡スルコトヲ得ズ
組合員ニ非ザル者ニシテ持分ヲ譲受ケントスルトキハ第六十五条第一項ノ例ニ依ルベシ
組合員ノ持分ハ質権ノ目的ト為スコトヲ得ズ
第二十七条 組合員ハ持分ヲ共有スルコトヲ得ズ
第二十八条 持分ノ譲受人ハ其ノ持分ニ付譲渡人ノ権利義務ヲ承継ス
第二十九条 組合員ハ総組合員五分ノ一以上ノ同意ヲ得総会ノ目的及其ノ招集ノ理由ヲ記載シタル書面ヲ提出シ総会ノ招集ヲ組合長ニ請求スルコトヲ得
前項ノ請求アリタルトキハ組合長ハ二週間内ニ総会ヲ招集スベシ
第三十条 総会ノ招集手続又ハ其ノ決議ノ方法ガ法令又ハ定款ニ違反シタルトキハ組合員ハ決議ノ日ヨリ一月内ニ其ノ決議ノ取消ヲ関東長官ニ請求スルコトヲ得
第四章 管理
第三十一条 金融組合ニ組合長一人、理事一人、監事二人以上及評議員七人以上ヲ置ク
組合長、理事、監事及評議員ハ総会ニ於テ組合員中ヨリ之ヲ選任ス但シ関東長官ノ指定スル組合ノ理事ハ関東長官之ヲ任免ス
組合長及理事ノ選任ハ関東長官ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ
組合設立当時ノ組合長、理事及監事ハ定款ヲ以テ之ヲ定ムベシ但シ第二項但書ノ理事ハ此ノ限ニ在ラズ
第三十二条 監事ハ組合長、理事其ノ他組合ノ職員ト相兼ヌルコトヲ得ズ
第三十三条 組合長及総会ニ於テ選任スル理事ノ任期ハ三年トシ監事及評議員ノ任期ハ二年トス但シ任期中ノ最終ノ決算期ニ関スル定時総会ノ終結ニ至ル迄其ノ任期ヲ伸長スルコトヲ得
第三十四条 組合長、理事及監事ノ選任ハ総組合員ノ半数以上出席シ其ノ議決権ノ過半数ヲ以テ之ヲ決ス
第三十五条 組合長ハ理事ト共同シテ金融組合ヲ代表ス但シ組合ノ常務ニ付テハ定款ヲ以テ別段ノ定ヲ為スコトヲ得
組合長又ハ理事ニ対シテ為シタル意思表示ハ組合ニ対シテ其ノ効力ヲ生ズ
組合長ハ総会及評議員会ノ議長ト為ル
組合長事故アルトキハ理事之ヲ代理シ欠員ノ場合ハ其ノ職務ヲ行フ
第三十六条 組合長又ハ理事ノ代理権ニ加ヘタル制限ハ之ヲ以テ善意ノ第三者ニ対抗スルコトヲ得ズ
第三十七条 組合長及理事ハ定款ノ定ムル所ニ依リ金融組合ノ業務ヲ執行ス
第三十八条 金融組合ガ組合長又ハ理事ト契約ヲ為ス場合ニ於テハ監事組合ヲ代表ス組合ト組合長又ハ理事トノ間ノ訴訟ニ付亦同ジ
第三十九条 組合長及理事ハ定款又ハ総会ノ決議ニ依リテ禁止セラレザルトキニ限リ或種類又ハ特定ノ事項ニ付他人ヲシテ代理セシムルコトヲ得
第四十条 監事ハ金融組合ノ財産及業務執行ノ状況ヲ監査ス
監事ハ組合ノ財産ノ状況又ハ業務ノ執行ニ付不整ノ廉アルコトヲ発見シタルトキハ之ヲ関東長官ニ具申スベシ
第四十一条 評議員ハ評議員会ヲ組織ス
評議員会ハ組合長之ヲ招集ス
評議員会ハ本令又ハ定款ニ定メタル事項ヲ決議ス其ノ決議ノ方法ハ定款ノ定ムル所ニ依ル
評議員ハ金融組合ノ業務ニ関シ組合長ニ対シ意見ヲ述ブルコトヲ得
第四十二条 定時総会ハ毎年一回定款ニ定メタル時期ニ於テ組合長之ヲ招集ス
第四十三条 臨時総会ハ必要アルトキ組合長之ヲ招集ス
第四十四条 組合長及理事欠ケタルトキハ総会ノ招集ハ監事之ヲ行フ
組合長及理事ガ第二十九条ノ規定ニ依ル請求アリタル日ヨリ二週間内ニ正当ノ事由ナクシテ総会招集ノ手続ヲ為サザルトキハ監事ハ其ノ総会ヲ招集スベシ
第四十五条 総会ノ招集ハ少クトモ十日前ニ其ノ会議ノ目的タル事項ヲ示シテ各組合員ニ通知ヲ発スルコトヲ要ス
第四十六条 総会ニ於テハ予メ通知ヲ為シタル事項ニ付テノミ決議ヲ為スモノトス
第四十七条 総会ノ決議ハ本令又ハ定款ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外出席シタル組合員ノ議決権ノ過半数ヲ以テ之ヲ為ス
第四十八条 組合員ノ議決権ハ平等トス
第四十九条 組合員ハ代理人ヲ以テ議決権ヲ行フコトヲ得此ノ場合ニ於テハ之ヲ出席ト看做ス
代理人ハ組合員又ハ同居ノ家族ナルコトヲ要ス
代理人ハ代理権ヲ証スル書面ヲ組合ニ差出スベシ
第五十条 金融組合ハ関東長官ノ定ムル所ニ依リ定款ヲ以テ総会ニ代ハルベキ総代会ヲ設クルコトヲ得
総会ニ関スル規定ハ前項ノ総代会ニ之ヲ準用ス但シ総代会ニ於テハ解散及合併ノ決議ヲ為スコトヲ得ズ
第五十一条 金融組合ト或組合員、総代又ハ評議員トノ関係ニ付決議ヲ為ス場合ニ於テハ其ノ組合員、総代又ハ評議員ハ議決権ヲ有セズ
第五十二条 組合長ハ定時総会ノ会日ヨリ一週間前ニ財産目録、貸借対照表、事業報告書及剰余金処分案ヲ監事ニ提出シ且之ヲ主タル事務所ニ備フベシ
組合員及組合ノ債権者ハ前項ニ掲ゲタル書類ノ閲覧ヲ求ムルコトヲ得
第五十三条 組合長及理事ハ前条第一項ニ掲ゲタル書類及監事ノ意見書ヲ定時総会ニ提出シテ其ノ承認ヲ求ムベシ
組合長及理事ハ前項ノ承認ヲ得タルトキハ二週間内ニ其ノ書類ヲ関東長官ニ提出シ且貸借対照表ヲ公告スベシ
第五十四条 定款ハ総会ノ決議ヲ経関東長官ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ之ヲ変更スルコトヲ得ズ
第三十四条ノ規定ハ前項ノ決議ニ之ヲ準用ス
第五十五条 金融組合ハ定款及総会ノ決議録ヲ各事務所ニ備ヘ置キ且組合員名簿ヲ主タル事務所ニ備ヘ置クベシ
組合員及組合ノ債権者ハ前項ニ掲ゲタル書類ノ閲覧ヲ求ムルコトヲ得
第五十六条 組合員名簿ニハ左ノ事項ヲ記載スベシ
一 組合員ノ氏名及住所
二 各組合員ノ出資口数
三 出資各口ニ付払込ミタル金額及其ノ払込ノ年月日
四 出資各口ノ取得ノ年月日
第五十七条 金融組合ガ其ノ組合員ニ対シテ為ス通知又ハ催告ハ組合員名簿ニ記載シタル組合員ノ住所又ハ其ノ者ガ組合ニ通知シタル住所ニ宛ツルヲ以テ足ル
前項ノ通知又ハ催告ハ通常其ノ到達スベカリシ時ニ到達シタルモノト看做ス
第五十八条 金融組合ガ出資一口ノ金額ノ減少ノ決議ヲ為シタルトキハ其ノ決議ノ日ヨリ二週間内ニ財産目録及貸借対照表ヲ作ルベシ
組合ハ前項ノ期間内ニ其ノ債権者ニ対シ異議アルトキハ一定ノ期間内ニ之ヲ述ブベキ旨ヲ定款ノ定ムル方法ニ従ヒテ公告シ且知レタル債権者ニ各別ニ之ヲ催告スベシ但シ其ノ期間ハ二月ヲ下ルコトヲ得ズ
第五十九条 債権者ガ前条第二項ノ期間内ニ出資ノ減少ニ対シ異議ヲ述ベザリシトキハ之ヲ承認シタルモノト看做ス
債権者ガ異議ヲ述ベタルトキハ組合ハ之ニ弁済ヲ為シ又ハ相当ノ担保ヲ供スルニ非ザレバ出資ヲ減少スルコトヲ得ズ
第六十条 金融組合ノ事業年度ハ一年トス
第六十一条 金融組合ハ損失ヲ填補シタル後ニ非ザレバ剰余金ノ処分ヲ為スコトヲ得ズ
第六十二条 金融組合ハ欠損補填準備金トシテ其ノ出資総額ニ達スル迄毎事業年度ノ剰余金ノ四分ノ一以上ヲ積立ツベシ
剰余金ハ払込出資額ニ応ジ年七分以下ノ割合ヲ以テ配当ヲ為スコトヲ得但シ組合員ガ其ノ出資ノ払込ヲ終ル迄ハ之ニ配当スベキ剰余金ハ其ノ払込ニ充ツルコトヲ要ス
第六十三条 金融組合ハ組合員ノ持分ヲ取得スルコトヲ得ズ
第六十四条 金融組合ハ組合長、理事其ノ他ノ代理人ガ其ノ職務ヲ行フニ付他人ニ加ヘタル損害ヲ賠償スルノ責ニ任ズ
第五章 加入及脱退
第六十五条 組合員ノ加入ハ評議員会ノ決議ヲ経ルコトヲ要ス
新ニ組合員ト為リタル者ハ定款ノ定ムル所ニ依リ直ニ第一回ノ出資払込ヲ為スベシ
第六十六条 組合員ハ事業年度ノ終ニ於テ脱退ヲ為スコトヲ得但シ三月前ニ其ノ予告ヲ為スコトヲ要ス
第六十七条 組合員ハ左ノ事由ニ因リ脱退ス
一 組合員タル資格ノ喪失
二 死亡
三 破産
四 禁治産
五 除名
第六十八条 除名ノ事由ハ定款ヲ以テ之ヲ定ムベシ
除名ハ評議員会ノ決議ニ依ル但シ除名シタル組合員ニ其ノ旨ヲ通知スルニ非ザレバ之ヲ以テ其ノ組合員ニ対抗スルコトヲ得ズ
第三十四条ノ規定ハ前項ノ決議ニ之ヲ準用ス
第六十九条 脱退シタル組合員ハ定款ノ定ムル所ニ依リ其ノ持分ノ払戻ヲ請求スルコトヲ得
持分ノ払戻ハ脱退原因ノ如何ニ拘ラズ其ノ払込出資額ヲ超ユルコトヲ得ズ
持分ノ払戻ハ脱退ノ時ヨリ三月内ニ之ヲ為スベシ
持分払戻ノ請求権ハ前項ノ期間経過ノ後二年間之ヲ行ハザルニ因リテ消滅ス
第七十条 持分ノ計算ヲ為スニ当リ組合ノ財産ガ其ノ債務ヲ完済スルニ足ラザルトキハ脱退シタル組合員ハ出資額ヲ限度トシ其ノ負担ニ帰スベキ金額ヲ払込ムベシ
第七十一条 脱退シタル組合員ガ組合ニ対スル債務ヲ完済スル迄ハ組合ハ其ノ持分ノ払戻ヲ停止スルコトヲ得
第六章 監督
第七十二条 金融組合ハ関東長官之ヲ監督ス
第七十三条 関東長官ハ何時ニテモ金融組合ヲシテ其ノ業務及財産ノ状況ヲ報告セシメ又ハ之ヲ検査スルコトヲ得
第七十四条 関東長官ハ金融組合ノ業務又ハ財産ノ状況ニ依リ組合ニ対シ財産ノ供託ヲ命ジ其ノ他必要ナル命令ヲ発スルコトヲ得
第七十五条 組合長及理事ノ欠ケタル為損害ヲ生ズル虞アルトキハ関東長官ハ仮ニ理事ヲ選任スルコトヲ得
第七十六条 金融組合ノ行為ガ定款若ハ法令ニ違反シ其ノ他公益ヲ害スル虞アルトキ又ハ金融組合ノ事業ガ継続困難ナリト認メラルルトキハ関東長官ハ総会ノ決議ヲ取消シ、組合長、理事若ハ監事ノ改選ヲ命ジ又ハ組合ノ事業ヲ停止スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テ関東長官ハ組合ノ解散ヲ命ズルコトヲ得
第七章 解散
第七十七条 金融組合ハ左ノ事由ニ因リ解散ス
一 定款ニ定メタル存立時期ノ満了又ハ事由ノ発生
二 総会ノ決議
三 合併
四 組合員ノ欠亡
五 破産
六 前条第二項ノ命令
第三十四条ノ規定ハ解散及合併ノ決議ニ之ヲ準用ス
第七十八条 総会ノ決議ニ因ル解散又ハ合併ハ関東長官ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ
第七十九条 金融組合ガ第七十七条第一項第一号、第二号又ハ第四号ノ事由ニ因リ解散シタルトキハ二週間内ニ各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ登記ヲ為スベシ
第二十条第二項及第三項ノ規定ハ解散ノ登記ニ之ヲ準用ス
第八十条 第五十八条及第五十九条ノ規定ハ金融組合ノ合併ノ場合ニ之ヲ準用ス
第八十一条 金融組合ガ合併ヲ為シタルトキハ二週間内ニ各事務所ノ所在地ニ於テ合併後存続スル組合ニ在リテハ変更ノ登記ヲ為シ、合併ニ因リテ消滅シタル組合ニ在リテハ解散ノ登記ヲ為シ、合併ニ因リテ設立シタル組合ニ在リテハ第十九条第一項ノ登記ヲ為スベシ
第八十二条 合併後存続スル組合又ハ合併ニ因リテ設立シタル組合ハ合併ニ因リテ消滅シタル組合ノ権利義務ヲ承継ス
第八十三条 金融組合ガ其ノ財産ヲ以テ債務ヲ完済スルコト能ハザルニ至リタルトキハ法院又ハ領事官ハ組合長及理事若ハ債権者ノ申立ニ因リ又ハ職権ヲ以テ破産ノ宣告ヲ為ス
金融組合ガ其ノ財産ヲ以テ債務ヲ完済スルコト能ハザルニ至リタルトキハ組合長及理事ハ直ニ破産宣告ノ申立ヲ為スコトヲ要ス
第八十四条 解散シタル金融組合ガ債務ヲ完済シ仍残余ノ財産アルトキハ定款ノ定ムル所ニ依リ之ヲ処分スルモノトス
第八章 清算
第八十五条 金融組合ノ清算ハ関東長官ノ監督ニ属ス
関東長官ハ清算事務及財産ノ状況ヲ検査シ財産ノ供託ヲ命ジ其ノ他必要ナル命令ヲ発スルコトヲ得
第八十六条 清算人ハ関東長官之ヲ任免ス
第八十七条 清算人ハ其ノ職務ノ範囲内ニ於テ組合長及理事ト同一ノ権利義務ヲ有ス
第八十八条 清算人ハ就職後二週間内ニ各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ氏名及住所ノ登記ヲ為スベシ
前項ノ登記事項ニ変更アリタルトキハ清算人ハ二週間内ニ各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ登記ヲ為スベシ
第二十条第二項及第三項ノ規定ハ清算人ニ関スル登記ニ之ヲ準用ス
第八十九条 清算人ハ就職後遅滞ナク組合財産ノ状況ヲ調査シ財産目録及貸借対照表ヲ作リ総会ヲ招集シ之ニ提出シテ其ノ承認ヲ求ムベシ
第九十条 清算人ハ組合ノ債務ヲ完済シ又ハ完済ニ必要ナル金額ヲ供託スルニ非ザレバ残余財産ヲ処分スルコトヲ得ズ
第九十一条 清算事務ガ終リタルトキハ清算人ハ遅滞ナク決算報告書ヲ作リ総会ヲ招集シ之ニ提出シテ其ノ承認ヲ求ムベシ
第九十二条 清算ガ結了シタルトキハ清算人ハ遅滞ナク各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ登記ヲ為スベシ
清算人ハ清算ノ顛末ヲ関東長官ニ報告スベシ
第九十三条 民法第七十三条及第七十八条乃至第八十一条ノ規定ハ金融組合ノ清算ニ之ヲ準用ス
第九章 登記
第九十四条 金融組合ノ登記ニ付テハ其ノ事務所所在地ヲ管轄スル民政署若ハ民政支署又ハ領事館ヲ以テ管轄登記所トス
第九十五条 登記所ニ金融組合登記簿ヲ備フ
第九十六条 第十九条第一項ノ登記ノ申請書ニハ定款ヲ添附スベシ
第九十七条 各事務所ノ移転其ノ他登記事項変更ノ登記ノ申請書ニハ其ノ移転其ノ他変更ヲ証スル書面ヲ添附スベシ
第九十八条 出資一口ノ金額減少ノ登記ノ申請書ニハ其ノ事実ヲ証スル書面ノ外第五十八条第二項ノ規定ニ依リ催告ヲ為シタルコト若異議ヲ述ベタル債権者アルトキハ之ニ対シ弁済ヲ為シ又ハ担保ヲ供シタルコトヲ証スル書面ヲ添附スベシ
第九十九条 組合解散ノ登記ノ申請書ニハ解散ノ事由ヲ記載シ且総会ノ決議又ハ合併ニ因リテ解散シタルトキハ総会ノ決議録ヲ添附スベシ
前条ノ規定ハ合併ニ因ル解散ノ登記ノ申請ニ之ヲ準用ス
第百条 金融組合ガ関東長官ノ命令ニ因リテ解散シタルトキハ登記所ハ其ノ嘱託ニ因リテ登記ヲ為スベシ
第百一条 金融組合ニ関シ登記シタル事項ハ登記所遅滞ナク之ヲ公告スベシ
第百二条 非訟事件手続法第百四十一条乃至第百四十三条、第百四十七条乃至第百四十九条、第百五十条ノ二乃至第百五十一条ノ六、第百五十四条乃至第百五十七条及第百七十五条乃至第百七十八条ノ規定ハ金融組合ノ登記ニ之ヲ準用ス但シ司法大臣トアルハ関東州ニ在リテハ関東長官、南満洲鉄道附属地ニ在リテハ外務大臣トシ地方裁判所長トアルハ関東州ニ在リテハ高等法院長、南満洲鉄道附属地ニ在リテハ領事官トス
第十章 金融組合連合会
第百三条 金融組合ハ左ノ目的ヲ以テ金融組合連合会ヲ設立スルコトヲ得
一 所属組合ニ必要ナル資金ヲ貸付スルコト
二 所属組合ヨリ預リ金ヲ為スコト
三 所属組合ニ対シ業務上ノ指導ヲ為スコト
四 所属組合相互ノ連絡及業務上ノ便宜ヲ図ルコト
第百四条 金融組合連合会ハ社団法人トス
第百五条 出資一口ノ金額ハ五百円トス
第百六条 金融組合連合会ニ理事長一人、理事一人及監事二人以上ヲ置ク
理事長及理事ハ関東長官之ヲ任免ス
監事ハ所属ノ金融組合ノ役員中ヨリ総会ニ於テ之ヲ選任ス
監事ノ任期ハ二年トス但シ任期中ノ最終ノ決算期ニ関スル定時総会ノ終結ニ至ル迄其ノ任期ヲ伸長スルコトヲ得
第百七条 理事長ハ金融組合連合会ヲ代表シ其ノ業務ヲ執行ス
理事長ハ総会ノ議長ト為ル
理事ハ理事長ヲ補佐シ理事長事故アルトキハ其ノ職務ヲ代理ス
第百八条 金融組合ガ金融組合連合会ニ加入シ又ハ脱退セントスルトキハ金融組合連合会総会ノ決議ヲ経ルコトヲ要ス
第百九条 金融組合連合会ハ所属ノ金融組合ノ業務及財産ノ実況ヲ調査スルコトヲ得
第百十条 登記所ニ金融組合連合会登記簿ヲ備フ
第百十一条 第三条、第四条、第八条乃至第十六条、第十八条乃至第三十条、第三十二条、第三十四条、第三十八条乃至第四十条、第四十二条乃至第四十九条、第五十一条乃至第五十七条、第六十条乃至第六十四条、第六十五条第二項、第六十六条、第六十七条、第六十九条乃至第七十四条、第七十六条乃至第七十九条、第八十三条乃至第九十四条、第九十六条、第九十七条、第九十九条第一項及第百条乃至第百二条ノ規定ハ金融組合連合会ニ之ヲ準用ス但シ第三十八条、第三十九条、第四十四条、第五十三条、第六十四条、第八十三条及第八十七条中組合長及理事トアルハ理事長トス
附 則
本令施行ノ期日ハ関東長官之ヲ定ム