第二條 卽時終身年金ニ在リテハ年金契約ノ效力發生シタル日ヨリ年金受取人ノ死亡ニ至ル迄年金ノ支拂ヲ爲スモノトス
第三條 据置終身年金ニ在リテハ年金受取人カ一定ノ年齡ニ達シタル日ヨリ其ノ死亡ニ至ル迄年金ノ支拂ヲ爲スモノトス
第五條 新ニ年金受取人タルコトヲ得ル者ノ年齡ハ卽時終身年金ニ在リテハ四十歲以上八十歲以下、据置終身年金ニ在リテハ十二歲以上六十歲以下トス
第六條 年金契約ヲ爲シタル後年金受取人ノ年齡ニ付錯誤アルコトヲ發見シタル場合ニ於テ郵便年金法第五條ノ掛金拂込ノ日ノ年齡カ前條ノ範圍內ナルトキハ當初ヨリ其ノ年齡ニ基キテ年金契約ヲ爲シタルモノト看做シ年金額ヲ更正ス其ノ年齡カ卽時終身年金ニ付四十歲未滿ナルトキハ四十歲ニ達シタル日ニ於テ、据置終身年金ニ付十二歲未滿ナルトキハ十二歲ニ達シタル日ニ於テ年金契約ノ效力發生シタルモノト看做シ年金額ヲ更正ス
前項ノ規定ニ依リ年金額ヲ更正スル場合ニ於テ其ノ金額カ郵便年金法第三條ニ規定スル制限ヲ超ユルトキハ當初ヨリ最高ノ年金額ニ基キテ年金契約ヲ爲シタルモノト看做ス
第七條 掛金ノ算定ニ關シテハ年金受取人ノ年齡ハ出生ノ月ヨリ年金契約申込ノ月迄月ヲ以テ計算シ一年未滿ノ端數ヲ生シタルトキハ其ノ端數カ七月以上ナルトキハ之ヲ一年ニ切上ケ六月以下ナルトキハ之ヲ切捨ツ
第四條ノ年金支拂開始年齡ハ年金受取人カ年金契約申込ノ日ニ於テ前項ノ規定ニ依リ算出シタル年齡ニ達シタルモノト看做シ之ヲ計算ス
第九條 年金契約ノ申込ヲ爲スニハ之ト同時ニ掛金一時拂ノモノニ在リテハ掛金ノ全額ヲ、掛金分割拂ノモノニ在リテハ其ノ第一囘分ヲ拂込ムコトヲ要ス
第十條 掛金ハ左ノ基礎ニ依リ計算ス
一 明治四十五年內閣統計局ノ發表シタル第二表ノ死亡率ヨリ男子ニ在リテハ男子死亡率ノ二割ヲ、女子ニ在リテハ女子死亡率ノ三割ヲ減シテ作成シタル死亡生殘表
二 掛金一時拂ナルトキハ市場ニ於ケル公債ノ時價ニ準シ遞信大臣ノ定ムル豫定利率
年金受取人ノ爲ニ積立ツヘキ金額ハ前項ノ基礎ニ依リ純保險料式ヲ以テ之ヲ計算ス
第十一條 拂込掛金ノ返還ヲ請求スル權利ヲ留保セサル年金契約ニ於テ年金受取人死亡シ又ハ年金契約解除セラレタル場合未タ拂込マサル掛金アルトキハ之ヲ拂込ムコトヲ要セス
第十二條 年金ハ年金支拂ノ事由發生シタル日ヨリ三月每ニ各其ノ經過シタル期間分ヲ支拂フ但シ期間ノ中途ニ於テ年金受取人死亡シタルトキハ其ノ期間ニ付テハ月割ヲ以テ計算シ死亡ノ日ヲ含ム月割分迄ヲ支拂フ
第十三條 郵便年金法第七條ノ規定ニ依リ返還スヘキ拂込掛金ノ額ハ左ノ區別ニ依ル
年金受取人死亡シタル場合
死亡ノ日迄ノ拂込掛金(拂込ムヘキモノヲ含ム)ノ額但シ支拂ヒタル年金(支拂フヘキモノヲ含ム)アルトキハ其ノ金額ヲ差引キタル殘額
年金契約解除セラレタル場合
契約解除ノ日迄ノ拂込掛金(拂込ムヘキモノヲ含ム)ノ額ノ百分ノ九十以上ニシテ遞信大臣ノ定ムル額
年金契約變更セラレタル場合
契約變更ノ日迄ノ拂込掛金(拂込ムヘキモノヲ含ム)ノ額ヨリ變更後ノ契約ニ付當初ヨリ變更ノ日迄ニ拂込ムヘカリシ掛金ノ額ヲ差引キタル殘額ノ百分ノ九十以上ニシテ遞信大臣ノ定ムル額