第一條 造石稅納付濟ノ酒精ヲ命令ノ定ムル所ニ依リ命令ヲ以テ定メタル工業ノ用ニ供スル者ハ政府ノ承認ヲ得テ每囘一石以上ノ酒精ヲ使用スルトキニ限リ其ノ造石稅ニ相當スル金額ノ下付ヲ政府ニ請求スルコトヲ得
第二條 造石稅又ハ沖繩縣酒類出港稅納付濟ノ酒精、酒類其ノ他酒精含有飮料ヲ命令ノ定ムル所ニ依リ命令ヲ以テ定メタル政府ノ工業用ニ供給スル者ハ每囘一石以上ノ供給ヲ爲ストキニ限リ其ノ造石稅又ハ出港稅ニ相當スル金額ノ下付ヲ政府ニ請求スルコトヲ得
第三條 前二條ノ請求ハ酒精、酒類其ノ他酒精含有飮料ノ使用又ハ供給後一年ヲ經過シタルトキハ之ヲ爲スコトヲ得ス
第四條 第一條ノ酒精ニ對シ政府ハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ變性ヲ命スルコトヲ得
第五條 第一條ノ請求ヲ爲サムトスル者ハ申請書ニ造石稅ヲ納付シタルコトヲ證スヘキ書類ヲ添附スルコトヲ要ス
第二條ノ請求ヲ爲サムトスル者ハ申請書ニ造石稅又ハ出港稅ヲ納付シタルコトヲ證スヘキ書類及酒精、酒類其ノ他酒精含有飮料ヲ政府ニ供給シタルコトヲ證スヘキ書類ヲ添附スルコトヲ要ス
第六條 詐僞其ノ他不正ノ所爲ヲ以テ造石稅又ハ出港稅ニ相當スル金額ノ下付ヲ政府ニ請求シタル者ハ其ノ造石稅又ハ出港稅ノ五倍ニ相當スル罰金ニ處ス但シ三十圓ヲ下ルコトヲ得ス
第七條 間接國稅犯則者處分法及明治三十三年法律第五十二號ハ本法又ハ本法ニ基キテ發スル命令ノ規定ニ違反シタル者ニ之ヲ準用ス