第一條 組合設置ノ認可ヲ申請セムトスルトキハ規約及設計書ヲ北海道廳長官ニ差出スヘシ
第四條 規約又ハ設計書ヲ變更セムトスルトキハ總會ノ議決ヲ經北海道廳長官ノ認可ヲ受クヘシ
北海道廳長官ハ必要ト認ムルトキハ規約又ハ設計書ノ變更ヲ命スルコトヲ得
第五條 組合ノ設置、解散又ハ規約ノ變更ヲ認可シタルトキハ北海道廳長官ハ之ヲ公示スヘシ
前項組合ノ設置ヲ公示スル場合ニ於テハ其ノ規約ヲ揭記スヘシ規約變更ノ場合ニ於テモ亦同シ
第六條 創立總會ニ於テハ特別ノ事情アル場合ニ限リ北海道廳長官ノ認可ヲ得テ書面又ハ代人ヲ以テ議決權ヲ行フコトヲ得
第七條 創立總會ニ於テ決議ヲ爲スニハ組合員タルヘキ者ノ三分ノ二以上ノ同意アルコトヲ要ス
前項ノ役員ノ外他ノ役員ヲ置キ又ハ評議員ヲ置カサルコトヲ得
第九條 役員ハ總會ニ於テ組合員中ヨリ之ヲ選擧シ北海道廳長官ノ認可ヲ受クヘシ
役員ヲ解任セムトスルトキハ總會ノ決議ニ依リ北海道廳長官ノ認可ヲ受クヘシ
第十條 北海道廳長官ハ前條ノ規定ニ拘ラス支廳長又ハ區町村長戶長ノ內一人ヲ指定シ組合長ト爲スコトヲ得此ノ場合ニ於テハ前條第二項ヲ適用セス
第十一條 支廳長組合長タル場合ニ於テハ其ノ支廳ノ會計吏ヲシテ區町村長又ハ戶長組合長タル場合ニ於テハ其ノ區町村收入役又ハ戶長ヲシテ組合ノ會計事務ヲ兼掌セシムヘシ
評議員ハ組合長ノ諮詢ニ應シ業務執行及財產ノ狀況ヲ監査ス
第十三條 通常總會ハ規約ノ定ムル所ニ依リ每年一囘之ヲ招集ス
臨時總會ハ評議員ノ全員若ハ組合員ノ四分ノ一以上カ會議ノ目的タル事項ヲ示シ請求ヲ爲シタルトキ又ハ組合長ニ於テ必要ト認メタルトキ之ヲ招集ス
第十四條 組合長ハ每年度ノ收支豫算ヲ調製シ其ノ年度前ノ通常總會ノ決議ニ付シ北海道廳長官ノ認可ヲ受クヘシ
第十五條 組合長ハ年度後三箇月以內ニ決算書ヲ調製シ評議員ノ審査ニ付シ其ノ意見書ト共ニ次囘ノ通常總會ニ提出シ其ノ承認ヲ受クヘシ
第十六條 組合ノ會計年度ハ四月一日ヨリ翌年三月三十一日迄トス
第十七條 組合ハ規約ノ定ムル所ニ依リ組合員ノ選擧シタル議員ヲ以テ組織スル議員會ヲ設ケ總會ニ代フルコトヲ得
議員ノ數、資格、任期、選任及解任ニ關スル規定ハ規約ヲ以テ之ヲ定ム
第十八條 組合ハ總會ノ議決ヲ經且北海道廳長官ノ認可ヲ受クルニ非サレハ負債ヲ爲スコトヲ得ス但シ豫算內ノ收入ヲ以テ償還スヘキ一時ノ借入金ヲ爲スハ此ノ限ニ在ラス
第十九條 組合事業施行ノ爲直接必要ナル國有地又ハ國有ノ土石竹木芝草ハ無償ニテ之ヲ組合ニ下付スルコトヲ得
前項ノ土地又ハ物件ヲ下付ヲ受ケタル目的ニ使用セサルトキハ之カ返還ヲ命シ又ハ其ノ代價ヲ辨償セシム
第二十條 組合ハ總會ノ議決ヲ經且北海道廳長官ノ認可ヲ受クルニ非サレハ解散スルコトヲ得ス
前項ノ決議ヲ爲スニハ組合員ノ三分ノ二以上ノ同意アルコトヲ要ス
第二十一條 解散ノ認可ヲ申請スルトキハ淸算ノ方法ヲ記載シタル書面ヲ差出スヘシ
第二十二條 組合ハ解散ノ後ト雖淸算ノ目的ノ範圍內ニ於テハ尙存續スルモノト看做ス
第二十三條 監督官廳ハ何時ニテモ組合ノ事業ニ關スル報吿ヲ爲サシメ又ハ組合ノ事業及財產ノ狀況ヲ檢査スルコトヲ得
第二十四條 總會ノ決議又ハ役員ノ行爲法令若ハ規約ニ違背シ又ハ公益ヲ害シ若ハ害スルノ虞アリト認ムルトキハ北海道廳長官ハ左ノ處分ヲ爲スコトヲ得
四 工作物ノ改築、除却、原形ノ囘復及危害豫防ノ設備
前項ノ外內務大臣又ハ北海道廳長官ハ必要ナル命令ヲ發シ又ハ處分ヲ行フ
第二十五條 本令ニ基ツク命令ノ執行ニ付テハ行政執行法第五條第六條ヲ適用ス
第二十六條 組合地區二支廳以上ノ管轄區域又ハ區ト町村トニ跨ル組合ヲ監督スル支廳長ハ北海道廳長官之ヲ指定ス支廳長又ハ區長組合長タル組合ハ北海道廳長官之ヲ監督ス
第二十七條 北海道廳長官北海道廳支廳長ハ組合ノ役員ニ對シ懲戒處分ヲ行フコトヲ得北海道廳長官ノ行フ懲戒處分ハ譴責、二十五圓以下ノ過怠金又ハ解職トシ北海道廳支廳長ノ行フ懲戒處分ハ譴責又ハ十圓以下ノ過怠金トス