第二條 判事檢事ノ各職ニ付其人員及年俸ヲ限定スルコト左ノ如シ
第三條 豫備判事ハ其人員ヲ三十五人トシ豫備檢事ハ其人員ヲ十五人トス
第四條 第二條ノ各職中年俸ニ等差アルモノハ每俸平等ニ其人員ヲ定ム但端數ノ人員ヲ生スルトキハ最下級ヨリ漸次上級ノ人員ニ併合ス
第五條 裁判所構成法第六十二條ニ依リ新任スル判事又ハ檢事ニシテ直チニ補職スル者ハ奏任トシ最下級ノ年俸ヲ給ス豫備判事又ハ豫備檢事ニシテ補職スル者モ亦同シ
裁判所構成法第六十五條第一項ニ依リ新任スル判事又ハ檢事ハ其補スヘキ職ノ最下ノ年俸ヲ給ス
判事又ハ檢事ニシテ他ニ轉官シ若ハ退官シタル者ヲ更ニ判事又ハ檢事ニ任スルトキハ前官ト同年俸若ハ其以下ノ年俸ヲ給ス
第六條 判事又ハ檢事ノ進級ハ闕員アルトキニ限リ之ヲ行フ
第七條 判事又ハ檢事ノ進級ハ第二條ニ揭ケタル各職每ニ先任ノ順序ニ依リ之ヲ行フ但區裁判所判事ハ地方裁判所判事ト併合シ區裁判所檢事局檢事ハ地方裁判所檢事局檢事ト併合シテ先任順序ヲ定メ進級セシム
大審院ノ部長判事大審院檢事局ノ檢事總長檢事控訴院ノ長部長判事控訴院檢事局ノ檢事長檢事地方裁判所ノ長部長及地方裁判所檢事局ノ檢事正ノ補職ハ拔擢ヲ以テ之ヲ行フコトヲ得但其補スヘキ職ノ最下ノ年俸ニ非サレハ給スルコトヲ得ス
東京大阪控訴院ノ長同院檢事局ノ檢事長及東京大阪地方裁判所ノ長同地方裁判所檢事局ノ檢事正ノ補職モ亦拔擢ヲ以テ之ヲ行フコトヲ得
東京京都大阪橫濱神戶長崎名古屋廣島仙臺熊本ノ各地方裁判所檢事局檢事ノ補職ハ二十人ヲ限リ拔擢ヲ以テ之ヲ行ヒ八級九級ノ年俸ヲ給スルコトヲ得
第八條 地方裁判所判事ニシテ豫審ヲ爲スコトヲ命セラレタル者ハ百人ヲ限リ其事務取扱中一箇年百圓以內ノ加俸ヲ之ニ給スルコトヲ得
第九條 判事檢事ノ各職ニ於ケル先任順序ハ年俸ノ多寡ニ依リ年俸相同シキモノハ年俸下賜辭令ノ日付ニ依ル
第十條 判事又ハ檢事轉職又ハ轉任スルトキハ前職ト同年俸若ハ其以下ノ年俸ニ非サレハ給スルコトヲ得ス此場合ニ於テハ前職ノ年俸下賜辭令ノ日付ニ依リ後職ノ先任順序ヲ定ム
待命ノ判事又ハ檢事補職セラレ又ハ轉任シテ補職セラルヽトキ及司法行政官吏ニシテ判事檢事タルノ資格ヲ有スル者判事又ハ檢事ニ轉任シ補職セラルヽトキモ亦同シ
退職ノ判事又ハ檢事補職セラレ又ハ轉任シテ補職セラルヽトキモ亦同シ但後職ノ年俸下賜辭令ノ日付ニ依リ先任順序ヲ定ム