近年、公務執行妨害罪や窃盗罪の検挙件数が急増している中、これらの罪の法定刑が自由刑に限られているため、起訴判断が困難な事例が少なくない。また業務上過失致死傷罪等の罰金刑相当事案では、現在の法定刑では適正な科刑が困難な状況にある。これらの状況を踏まえ、公務執行妨害罪、窃盗罪等に罰金刑を新設し、業務上過失致死傷罪等の罰金刑の上限額を引き上げるなどの法定刑の見直しを行う。また、略式命令の限度額の引き上げや、財産刑の執行に関する手続の整備を行うため、刑法及び刑事訴訟法の一部改正を行うものである。
参照した発言:
第164回国会 参議院 法務委員会 第7号