農林漁業に対する長期金融について、従来の融通特別会計法による処理では、資金規模の拡大に伴い実務上の困難が生じていた。そこで、長期かつ低利な資金を提供し、一般金融機関では対応困難な融資を担う専門機関として農林漁業金融公庫を設立することとした。公庫は、農林漁業の生産力維持増進に必要な資金を融通し、新たに災害復旧に必要な資金の融通も行う。資本金は150億円とし、業務の一部を農林中金等の金融機関に委託することで、既存金融機関との関係を維持しつつ円滑な運営を図る。1953年4月1日の発足を目指している。
参照した発言:
第15回国会 参議院 大蔵委員会 第12号