税関官吏服制
法令番号: 勅令第136号
公布年月日: 昭和22年4月19日
法令の形式: 勅令

改正対象法令

審議経過

朕は、稅関官吏服制を裁可し、ここにこれを公布せしめる。
御名御璽
昭和二十二年四月十八日
內閣総理大臣 吉田茂
大藏大臣 石橋湛山
運輸大臣 增田甲子七
勅令第百三十六号
稅関官吏服制
稅関官吏の服制は、別表の通りこれを定める。
附 則
この勅令は、公布の日から、これを施行する。
稅関官吏は、当分の間、なお從前の制服を用いることができる。
稅関官吏で、この勅令施行前制服を用いないことができる旨の定のあつたものは、当分の間、なお制服を用いないことができる。
稅関官吏及海運局官吏服制の一部を次のように改正する。
題名を次のように改める。
海運局官吏服制
「稅關官吏竝ニ」を削る。
別表中「稅關官吏及」を削る。
(別表)
稅関官吏服制表
名称
摘要
地質
濃紺のラシャ
製式
円形とし、黑革製前びさし及び黑革製あごひもを附ける。あごひもの両端は、帽の両側において、金色のボタン各一箇で留める。夏は、白布の覆を附ける。 形狀図の通り
前章
モール製の銀色の「関」の字及び櫻花を、モール製の金色の櫻葉七枚で抱き合わせる。台地は、濃紺のラシャとする。 形狀寸法図の通り
周章
黑色斜子緣とし、帽の周囲にこれを附ける。  形狀寸法図の通り
上衣
地質
濃紺のラシャ
製式
背廣型折えり式 胸部は、二重とし、黑色ボタン各三個を二行に附ける。ポケットは、左上部に一箇、左右下部に各一箇とし、下部のポケットには、ふたを附ける。 形狀図の通り
胸章
表面には、黑金属製円形の台の中央に、金色の「関」の字及び櫻花を置き、これを銀色の櫻葉五枚で抱き合わせ、上部に銀色で、「日本國稅関IMPERIAL JAPANESE CUSTOMS」の字を、半円形に記し、裏面には、留金を附けて、左胸部に附ける。 形狀寸法図の通り
チョッキ
地質
濃紺のラシャ
製式
背廣式 黑色のボタン五箇を一行に附ける。ポケットは、左右に各二箇を上下に附ける。 形狀図の通り
ズボン
地質
濃紺のラシャ
製式
長ズボンとし、左右に各一箇、右側後方に一箇のポケットを附ける。右側後方のポケットにはふたを附け、黑色のボタン一箇で留める。 形狀図の通り
盛夏上衣
地質
薄ねずみの布
製式
開きん型長そで式 肩章を附け、その外側の端を肩の縫目に縫い込み、内側の端を、地質と類似色のボタンで留める。前面には、地質と類似色のボタン四個を一行に附ける。ポケットは左右各一箇とし、ふたを附け、地質と類似色のボタン各一箇で留める。そでは、カフス附き、ボタン留とする。 形狀図の通り
胸章
上衣の胸章に同じ。
盛夏ズボン
地質
薄ねずみの布
製式
ズボンの製式に同じ。
外とう
地質
濃紺のラシャ
製式
背廣型折えり式 胸部は、二重とし、黑色ボタン各三個を二行に附ける。ポケットは、左右各一箇とし、ふたを附ける。後面は、すそを裂き、黑色のボタン二箇を附ける。えり部にずきん留めの黑色のボタン五箇を附け、ずきんには、鼻覆一箇及び黑色のボタン三箇を附ける。 形狀図の通り
胸章
上衣の胸章に同じ。
雨衣
地質
濃紺のラシャ又は黑防水布
製式
折えり式 胸部に黑色の隠しボタン五箇を一行に附ける。ポケットは、左右各一箇を斜めに附け、黑色の留めボタン各一箇を附ける。後面は、すそを裂き、黒色のボタン二箇を附ける。ずきん及びずきん留めは、外とうに同じ。 形狀図の通り
胸章
上衣の胸章に同じ。
備考
一 カラー及びワイシャツは、白色とし、ネクタイは、黑色とする。
二 特別の必要があるときは、大藏大臣は、この勅令に定める服制中、地質及び附属品材料について、臨時特例を定めることができる。
(備考) 数字は寸法を示し、單位はミリメートルとする。
朕は、税関官吏服制を裁可し、ここにこれを公布せしめる。
御名御璽
昭和二十二年四月十八日
内閣総理大臣 吉田茂
大蔵大臣 石橋湛山
運輸大臣 増田甲子七
勅令第百三十六号
税関官吏服制
税関官吏の服制は、別表の通りこれを定める。
附 則
この勅令は、公布の日から、これを施行する。
税関官吏は、当分の間、なお従前の制服を用いることができる。
税関官吏で、この勅令施行前制服を用いないことができる旨の定のあつたものは、当分の間、なお制服を用いないことができる。
税関官吏及海運局官吏服制の一部を次のように改正する。
題名を次のように改める。
海運局官吏服制
「税関官吏並ニ」を削る。
別表中「税関官吏及」を削る。
(別表)
税関官吏服制表
名称
摘要
地質
濃紺のラシャ
製式
円形とし、黒革製前びさし及び黒革製あごひもを附ける。あごひもの両端は、帽の両側において、金色のボタン各一箇で留める。夏は、白布の覆を附ける。 形状図の通り
前章
モール製の銀色の「関」の字及び桜花を、モール製の金色の桜葉七枚で抱き合わせる。台地は、濃紺のラシャとする。 形状寸法図の通り
周章
黒色斜子縁とし、帽の周囲にこれを附ける。  形状寸法図の通り
上衣
地質
濃紺のラシャ
製式
背広型折えり式 胸部は、二重とし、黒色ボタン各三個を二行に附ける。ポケットは、左上部に一箇、左右下部に各一箇とし、下部のポケットには、ふたを附ける。 形状図の通り
胸章
表面には、黒金属製円形の台の中央に、金色の「関」の字及び桜花を置き、これを銀色の桜葉五枚で抱き合わせ、上部に銀色で、「日本国税関IMPERIAL JAPANESE CUSTOMS」の字を、半円形に記し、裏面には、留金を附けて、左胸部に附ける。 形状寸法図の通り
チョッキ
地質
濃紺のラシャ
製式
背広式 黒色のボタン五箇を一行に附ける。ポケットは、左右に各二箇を上下に附ける。 形状図の通り
ズボン
地質
濃紺のラシャ
製式
長ズボンとし、左右に各一箇、右側後方に一箇のポケットを附ける。右側後方のポケットにはふたを附け、黒色のボタン一箇で留める。 形状図の通り
盛夏上衣
地質
薄ねずみの布
製式
開きん型長そで式 肩章を附け、その外側の端を肩の縫目に縫い込み、内側の端を、地質と類似色のボタンで留める。前面には、地質と類似色のボタン四個を一行に附ける。ポケットは左右各一箇とし、ふたを附け、地質と類似色のボタン各一箇で留める。そでは、カフス附き、ボタン留とする。 形状図の通り
胸章
上衣の胸章に同じ。
盛夏ズボン
地質
薄ねずみの布
製式
ズボンの製式に同じ。
外とう
地質
濃紺のラシャ
製式
背広型折えり式 胸部は、二重とし、黒色ボタン各三個を二行に附ける。ポケットは、左右各一箇とし、ふたを附ける。後面は、すそを裂き、黒色のボタン二箇を附ける。えり部にずきん留めの黒色のボタン五箇を附け、ずきんには、鼻覆一箇及び黒色のボタン三箇を附ける。 形状図の通り
胸章
上衣の胸章に同じ。
雨衣
地質
濃紺のラシャ又は黒防水布
製式
折えり式 胸部に黒色の隠しボタン五箇を一行に附ける。ポケットは、左右各一箇を斜めに附け、黒色の留めボタン各一箇を附ける。後面は、すそを裂き、黒色のボタン二箇を附ける。ずきん及びずきん留めは、外とうに同じ。 形状図の通り
胸章
上衣の胸章に同じ。
備考
一 カラー及びワイシャツは、白色とし、ネクタイは、黒色とする。
二 特別の必要があるときは、大蔵大臣は、この勅令に定める服制中、地質及び附属品材料について、臨時特例を定めることができる。
(備考) 数字は寸法を示し、単位はミリメートルとする。