官吏任用叙級令
法令番号: 勅令第百九十號
公布年月日: 昭和21年4月1日
法令の形式: 勅令
朕樞密顧問ノ諮詢ヲ經テ官吏任用敍級令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十一年四月一日
內閣總理大臣 男爵 幣原喜重郞
勅令第百九十號
官吏任用敍級令
第一條 親任式ヲ以テ任ズル官ヲ除クノ外官ヲ分チテ一級、二級及三級トス
第二條 二級官吏ノ任免及敍級ハ內閣總理大臣之ヲ奏薦シ其ノ各省及各省所屬ノ各廳ニ屬スルモノハ內閣總理大臣ヲ經由シテ主任大臣之ヲ奏薦ス
前項ノ規定ノ適用ニ付テハ都廳府縣長官ノ監督ニ屬スル公立學校ニ係ルモノノ主任大臣ハ文部大臣トス
第三條 官吏ノ任用及敍級ノ資格ハ親任式ヲ以テ任ズル官及特別ノ規定アル官ニ係ルモノヲ除クノ外本令ノ定ムル所ニ依ル
第四條 事務官吏(第七條乃至第九條ニ揭グル官以外ノ事務官其ノ他ノ官ヲ謂フ以下同ジ)ニシテ三級ノモノノ任用及敍級ハ左ノ資格ノ一ヲ有スル者ニ付之ヲ爲ス
一 普通試驗ニ合格シタル者
二 高等試驗令第七條ノ規定ニ依リ高等試驗豫備試驗ヲ受クルコトヲ得ル者
三 高等試驗令第八條ノ規定ニ依リ高等試驗豫備試驗ヲ免ゼラルル者
四 高等試驗ニ合格シタル者
五 二年以上官吏ノ職ニ在リタル者
六 三年以上待遇官吏ノ職ニ在リタル者
七 四年以上雇員タリシ者
八 四年以上東京都、北海道、府縣、市町村又ハ之ニ準ズルモノノ有給吏員ノ職ニ在リタル者
九 其ノ從事スル職務ニ必要ナル學識經驗ヲ有スル者ニシテ普通試驗委員ノ銓衡ヲ經タルモノ
前項第五號乃至第八號ニ規定スル各職ノ在職年數ハ之ヲ通算ス但シ所要ノ在職年數ヲ異ニスル各職ノ在職年數ヲ通算スル場合ニ於テハ甲職ノ在職年數ノ其ノ職ノ所要在職年數ニ對スル比率ヲ乙職ノ所要在職年數ニ乘ジテ得タル年數ヲ甲職ノ在職年數トシテ乙職ノ在職年數ニ通算ス
第五條 二級事務官吏ノ任用及敍級ハ左ノ資格ノ一ヲ有スル者ニ付之ヲ爲ス但シ祕書官ニ關シテハ此ノ限ニ在ラズ
一 高等試驗行政科試驗ニ合格シタル者
二 二年以上判事又ハ檢事ノ職ニ在リタル者
三 四年以上一級又ハ二級ノ事務官吏ノ職ニ在リタル者
四 大學令ニ依ル大學ノ學部ニシテ其ノ從事スル職務ニ關スル學科ヲ主タル學科トスルモノニ於テ其ノ學科ヲ修メ學士ト稱スルコトヲ得ル者ニシテ二年以上事務官吏ノ職ニ在リテ其ノ從事スル職務ト同種ノ職務ニ從事シタルモノ
五 專門學校令ニ依ル專門學校又ハ文部大臣ニ於テ之ト同等以上ト認定シタル學校ニシテ其ノ從事スル職務ニ關スル學科ヲ主タル學科トスルモノニ於テ其ノ學科ヲ修メ卒業シタル者ニシテ四年以上事務官吏ノ職ニ在リテ其ノ從事スル職務ト同種ノ職務ニ從事シタルモノ
六 八年以上三級事務官吏ノ職ニ在リテ其ノ從事スル職務ト同種ノ職務ニ從事シタル者
七 其ノ從事スル職務ニ必要ナル學識經驗ヲ有スル者ニシテ高等試驗委員ノ銓衡ヲ經タルモノ
前條第二項ノ規定ハ前項第二號及第三號ニ規定スル各職ノ在職年數ノ通算竝ニ前項第二號及第三號ニ規定スル各職ノ在職年數ノ前項第四號乃至第六號ニ規定スル各職ノ在職年數ヘノ通算ニ付之ヲ準用ス
第一項第四號及第五號ニ規定スル大學ノ學部又ハ學校ニシテ其ノ從事スル職務ニ關スル學科ヲ主タル學科トスルモノ竝ニ同項第四號乃至第六號ニ規定スル同種ノ職務ハ高等試驗委員之ヲ認定ス
第一項第四號乃至第七號ノ規定ニ依リテ任用又ハ敍級セラレタル二級事務官吏ニシテ四年以上其ノ職ニ在リタルモノハ當該官トシテ從事シ得ル他ノ職務ニ從事スルコトヲ得
第六條 一級事務官吏ノ任用及敍級ハ左ノ資格ノ一ヲ有スル者ニ付之ヲ爲ス但シ內閣書記官長、法制局長官、各省政務次官及各省參與官ニ關シテハ此ノ限ニ在ラズ
一 前條第一項第一號又ハ第二號ノ資格ヲ有シ一年以上一級官吏ノ職ニ在リタル者
二 前條第一項第一號又ハ第二號ノ資格ヲ有シ八年以上二級官吏ノ職ニ在リタル者
三 其ノ從事スル職務ニ必要ナル學識經驗ヲ有スル者ニシテ一級官吏銓衡委員會ノ銓衡ヲ經タルモノ
第四條第二項ノ規定ハ前項第一號及第二號ニ規定スル各職ノ在職年數ノ通算ニ付之ヲ準用ス
第七條 技能官吏(技官、敎官其ノ他特別ノ學術技藝ヲ要スル官ヲ謂フ以下同ジ)ニシテ三級ノモノノ任用ハ左ノ資格ノ一ヲ有スル者ニ付之ヲ爲ス
一 大學令ニ依ル大學ノ學部ニシテ其ノ從事スル職務ニ要スル學術技藝ニ關スル學科ヲ主タル學科トスルモノニ於テ其ノ學科ヲ修メ學士ト稱スルコトヲ得ル者
二 專門學校令ニ依ル專門學校又ハ文部大臣ニ於テ之ト同等以上ト認定シタル學校ニシテ其ノ從事スル職務ニ要スル學術技藝ニ關スル學科ヲ主タル學科トスルモノニ於テ其ノ學科ヲ修メ卒業シタル者
三 中等學校令ニ依ル實業學校又ハ文部大臣ニ於テ之ト同等以上ト認定シタル學校ニシテ其ノ從事スル職務ニ要スル學術技藝ニ關スル學科ヲ主タル學科トスルモノニ於テ其ノ學科ヲ修メ卒業シタル者
四 三年以上待遇官吏ノ職ニ在リテ其ノ從事スル職務ニ要スル學術技藝ヲ要スル職務ニ從事シタル者
五 其ノ從事スル職務ニ要スル學術技藝ヲ有スル者ニシテ普通試驗委員ノ銓衡ヲ經タルモノ
前項第一號乃至第三號ニ規定スル大學ノ學部又ハ學校ニシテ其ノ從事スル職務ニ要スル學術技藝ニ關スル學科ヲ主タル學科トスルモノ及同項第四號ニ規定スル學術技藝ヲ要スル職務ハ普通試驗委員之ヲ認定ス
第八條 二級技能官吏ノ任用及敍級ハ左ノ資格ノ一ヲ有スル者ニ付之ヲ爲ス
一 前條第一項第一號ニ規定スル者ニシテ二年以上技能官吏ノ職ニ在リテ其ノ從事スル職務ニ要スル學術技藝ヲ要スル職務ニ從事シタルモノ
二 前條第一項第二號ニ規定スル者ニシテ四年以上技能官吏ノ職ニ在リテ其ノ從事スル職務ニ要スル學術技藝ヲ要スル職務ニ從事シタルモノ
三 八年以上三級技能官吏ノ職ニ在リテ其ノ從事スル職務ニ要スル學術技藝ヲ要スル職務ニ從事シタル者
四 其ノ從事スル職務ニ要スル學術技藝ヲ有スル者ニシテ高等試驗委員ノ銓衡ヲ經タルモノ
前項第一號及第二號ノ規定ニ依ル前條第一項第一號及第二號ニ規定スル大學ノ學部又ハ學校ニシテ其ノ從事スル職務ニ要スル學術技藝ニ關スル學科ヲ主タル學科トスルモノ竝ニ前項第一號乃至第三號ニ規定スル學術技藝ヲ要スル職務ハ高等試驗委員之ヲ認定ス
第九條 一級技能官吏ノ任用及敍級ハ其ノ從事スル職務ニ要スル學術技藝ヲ有スル者ニシテ一級官吏銓衡委員會ノ銓衡ヲ經タルモノニ付之ヲ爲ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令ハ第二條ノ規定ヲ除クノ外武官ニ付之ヲ適用セズ
第二條第一項中二級官吏トアルハ奏任官ヲ、第五條第一項第三號中一級又ハ二級ノ事務官吏トアルハ事務ヲ掌ル勅任文官及奏任文官ヲ、第六條第一項第一號中一級官吏トアルハ勅任文官ヲ、第六條第一項第二號中二級官吏トアルハ奏任文官ヲ含ムモノトス
第三條及第四條第一項第五號中官吏トアリ第四條第一項中第七條乃至第九條ニ揭グル官以外ノ事務官其ノ他ノ官トアリ第七條第一項中技官、敎官其ノ他特別ノ學術技藝ヲ要スル官トアルハ武官ヲ含マザルモノトス
第五條第一項第二號ノ規定ノ適用ニ付テハ裁判所構成法ニ依リ判事、檢事又ハ司法官試補タル資格ヲ有スル朝鮮總督府若ハ南洋廳ノ判事若ハ檢事又ハ臺灣總督府法院若ハ關東法院ノ判官若ハ檢察官ノ在職ハ判事又ハ檢事ノ在職ト看做ス
第七條第一項第三號ニ規定スル中等學校令ニ依ル實業學校ヲ卒業シタル者ノ中ニハ中等學校令第十九條各號ニ揭グル課程ノ實業學校ヲ卒業シタル者ヲ含マザルモノトス
朕枢密顧問ノ諮詢ヲ経テ官吏任用叙級令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十一年四月一日
内閣総理大臣 男爵 幣原喜重郎
勅令第百九十号
官吏任用叙級令
第一条 親任式ヲ以テ任ズル官ヲ除クノ外官ヲ分チテ一級、二級及三級トス
第二条 二級官吏ノ任免及叙級ハ内閣総理大臣之ヲ奏薦シ其ノ各省及各省所属ノ各庁ニ属スルモノハ内閣総理大臣ヲ経由シテ主任大臣之ヲ奏薦ス
前項ノ規定ノ適用ニ付テハ都庁府県長官ノ監督ニ属スル公立学校ニ係ルモノノ主任大臣ハ文部大臣トス
第三条 官吏ノ任用及叙級ノ資格ハ親任式ヲ以テ任ズル官及特別ノ規定アル官ニ係ルモノヲ除クノ外本令ノ定ムル所ニ依ル
第四条 事務官吏(第七条乃至第九条ニ掲グル官以外ノ事務官其ノ他ノ官ヲ謂フ以下同ジ)ニシテ三級ノモノノ任用及叙級ハ左ノ資格ノ一ヲ有スル者ニ付之ヲ為ス
一 普通試験ニ合格シタル者
二 高等試験令第七条ノ規定ニ依リ高等試験予備試験ヲ受クルコトヲ得ル者
三 高等試験令第八条ノ規定ニ依リ高等試験予備試験ヲ免ゼラルル者
四 高等試験ニ合格シタル者
五 二年以上官吏ノ職ニ在リタル者
六 三年以上待遇官吏ノ職ニ在リタル者
七 四年以上雇員タリシ者
八 四年以上東京都、北海道、府県、市町村又ハ之ニ準ズルモノノ有給吏員ノ職ニ在リタル者
九 其ノ従事スル職務ニ必要ナル学識経験ヲ有スル者ニシテ普通試験委員ノ銓衡ヲ経タルモノ
前項第五号乃至第八号ニ規定スル各職ノ在職年数ハ之ヲ通算ス但シ所要ノ在職年数ヲ異ニスル各職ノ在職年数ヲ通算スル場合ニ於テハ甲職ノ在職年数ノ其ノ職ノ所要在職年数ニ対スル比率ヲ乙職ノ所要在職年数ニ乗ジテ得タル年数ヲ甲職ノ在職年数トシテ乙職ノ在職年数ニ通算ス
第五条 二級事務官吏ノ任用及叙級ハ左ノ資格ノ一ヲ有スル者ニ付之ヲ為ス但シ秘書官ニ関シテハ此ノ限ニ在ラズ
一 高等試験行政科試験ニ合格シタル者
二 二年以上判事又ハ検事ノ職ニ在リタル者
三 四年以上一級又ハ二級ノ事務官吏ノ職ニ在リタル者
四 大学令ニ依ル大学ノ学部ニシテ其ノ従事スル職務ニ関スル学科ヲ主タル学科トスルモノニ於テ其ノ学科ヲ修メ学士ト称スルコトヲ得ル者ニシテ二年以上事務官吏ノ職ニ在リテ其ノ従事スル職務ト同種ノ職務ニ従事シタルモノ
五 専門学校令ニ依ル専門学校又ハ文部大臣ニ於テ之ト同等以上ト認定シタル学校ニシテ其ノ従事スル職務ニ関スル学科ヲ主タル学科トスルモノニ於テ其ノ学科ヲ修メ卒業シタル者ニシテ四年以上事務官吏ノ職ニ在リテ其ノ従事スル職務ト同種ノ職務ニ従事シタルモノ
六 八年以上三級事務官吏ノ職ニ在リテ其ノ従事スル職務ト同種ノ職務ニ従事シタル者
七 其ノ従事スル職務ニ必要ナル学識経験ヲ有スル者ニシテ高等試験委員ノ銓衡ヲ経タルモノ
前条第二項ノ規定ハ前項第二号及第三号ニ規定スル各職ノ在職年数ノ通算並ニ前項第二号及第三号ニ規定スル各職ノ在職年数ノ前項第四号乃至第六号ニ規定スル各職ノ在職年数ヘノ通算ニ付之ヲ準用ス
第一項第四号及第五号ニ規定スル大学ノ学部又ハ学校ニシテ其ノ従事スル職務ニ関スル学科ヲ主タル学科トスルモノ並ニ同項第四号乃至第六号ニ規定スル同種ノ職務ハ高等試験委員之ヲ認定ス
第一項第四号乃至第七号ノ規定ニ依リテ任用又ハ叙級セラレタル二級事務官吏ニシテ四年以上其ノ職ニ在リタルモノハ当該官トシテ従事シ得ル他ノ職務ニ従事スルコトヲ得
第六条 一級事務官吏ノ任用及叙級ハ左ノ資格ノ一ヲ有スル者ニ付之ヲ為ス但シ内閣書記官長、法制局長官、各省政務次官及各省参与官ニ関シテハ此ノ限ニ在ラズ
一 前条第一項第一号又ハ第二号ノ資格ヲ有シ一年以上一級官吏ノ職ニ在リタル者
二 前条第一項第一号又ハ第二号ノ資格ヲ有シ八年以上二級官吏ノ職ニ在リタル者
三 其ノ従事スル職務ニ必要ナル学識経験ヲ有スル者ニシテ一級官吏銓衡委員会ノ銓衡ヲ経タルモノ
第四条第二項ノ規定ハ前項第一号及第二号ニ規定スル各職ノ在職年数ノ通算ニ付之ヲ準用ス
第七条 技能官吏(技官、教官其ノ他特別ノ学術技芸ヲ要スル官ヲ謂フ以下同ジ)ニシテ三級ノモノノ任用ハ左ノ資格ノ一ヲ有スル者ニ付之ヲ為ス
一 大学令ニ依ル大学ノ学部ニシテ其ノ従事スル職務ニ要スル学術技芸ニ関スル学科ヲ主タル学科トスルモノニ於テ其ノ学科ヲ修メ学士ト称スルコトヲ得ル者
二 専門学校令ニ依ル専門学校又ハ文部大臣ニ於テ之ト同等以上ト認定シタル学校ニシテ其ノ従事スル職務ニ要スル学術技芸ニ関スル学科ヲ主タル学科トスルモノニ於テ其ノ学科ヲ修メ卒業シタル者
三 中等学校令ニ依ル実業学校又ハ文部大臣ニ於テ之ト同等以上ト認定シタル学校ニシテ其ノ従事スル職務ニ要スル学術技芸ニ関スル学科ヲ主タル学科トスルモノニ於テ其ノ学科ヲ修メ卒業シタル者
四 三年以上待遇官吏ノ職ニ在リテ其ノ従事スル職務ニ要スル学術技芸ヲ要スル職務ニ従事シタル者
五 其ノ従事スル職務ニ要スル学術技芸ヲ有スル者ニシテ普通試験委員ノ銓衡ヲ経タルモノ
前項第一号乃至第三号ニ規定スル大学ノ学部又ハ学校ニシテ其ノ従事スル職務ニ要スル学術技芸ニ関スル学科ヲ主タル学科トスルモノ及同項第四号ニ規定スル学術技芸ヲ要スル職務ハ普通試験委員之ヲ認定ス
第八条 二級技能官吏ノ任用及叙級ハ左ノ資格ノ一ヲ有スル者ニ付之ヲ為ス
一 前条第一項第一号ニ規定スル者ニシテ二年以上技能官吏ノ職ニ在リテ其ノ従事スル職務ニ要スル学術技芸ヲ要スル職務ニ従事シタルモノ
二 前条第一項第二号ニ規定スル者ニシテ四年以上技能官吏ノ職ニ在リテ其ノ従事スル職務ニ要スル学術技芸ヲ要スル職務ニ従事シタルモノ
三 八年以上三級技能官吏ノ職ニ在リテ其ノ従事スル職務ニ要スル学術技芸ヲ要スル職務ニ従事シタル者
四 其ノ従事スル職務ニ要スル学術技芸ヲ有スル者ニシテ高等試験委員ノ銓衡ヲ経タルモノ
前項第一号及第二号ノ規定ニ依ル前条第一項第一号及第二号ニ規定スル大学ノ学部又ハ学校ニシテ其ノ従事スル職務ニ要スル学術技芸ニ関スル学科ヲ主タル学科トスルモノ並ニ前項第一号乃至第三号ニ規定スル学術技芸ヲ要スル職務ハ高等試験委員之ヲ認定ス
第九条 一級技能官吏ノ任用及叙級ハ其ノ従事スル職務ニ要スル学術技芸ヲ有スル者ニシテ一級官吏銓衡委員会ノ銓衡ヲ経タルモノニ付之ヲ為ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令ハ第二条ノ規定ヲ除クノ外武官ニ付之ヲ適用セズ
第二条第一項中二級官吏トアルハ奏任官ヲ、第五条第一項第三号中一級又ハ二級ノ事務官吏トアルハ事務ヲ掌ル勅任文官及奏任文官ヲ、第六条第一項第一号中一級官吏トアルハ勅任文官ヲ、第六条第一項第二号中二級官吏トアルハ奏任文官ヲ含ムモノトス
第三条及第四条第一項第五号中官吏トアリ第四条第一項中第七条乃至第九条ニ掲グル官以外ノ事務官其ノ他ノ官トアリ第七条第一項中技官、教官其ノ他特別ノ学術技芸ヲ要スル官トアルハ武官ヲ含マザルモノトス
第五条第一項第二号ノ規定ノ適用ニ付テハ裁判所構成法ニ依リ判事、検事又ハ司法官試補タル資格ヲ有スル朝鮮総督府若ハ南洋庁ノ判事若ハ検事又ハ台湾総督府法院若ハ関東法院ノ判官若ハ検察官ノ在職ハ判事又ハ検事ノ在職ト看做ス
第七条第一項第三号ニ規定スル中等学校令ニ依ル実業学校ヲ卒業シタル者ノ中ニハ中等学校令第十九条各号ニ掲グル課程ノ実業学校ヲ卒業シタル者ヲ含マザルモノトス