第一條 左ニ揭グル行爲ニハ本法ニ依リ特別行爲稅ヲ課ス
四 被服類其ノ他命令ヲ以テ定ムルモノノ仕立(編上ヲ含ム)
第二條 特別行爲稅ノ稅率ハ料金ノ百分ノ三十トス但シ前條第六號ニ揭グル行爲ニ付テハ料金ノ百分ノ二十トス
第三條 前條ノ料金トハ名義ノ何タルヲ問ハズ第一條ニ揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營ム者ガ其ノ行爲ノ對價トシテ取得スベキ金額ヲ謂フ
第七條ニ規定スル場合ニ於ケル料金ハ第一條第六號ニ揭グル行爲ノ對價トシテ通常取得シ得ベキ金額ニ依ル
第一項ノ料金ノ計算ニ關シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第六條 特別行爲稅ハ第一條ニ揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營ム者ヨリ之ヲ徵收ス
第七條 出版業者其ノ他印刷又ハ製本シタル物品ノ製造又ハ販賣ヲ爲ス業ヲ營ム者ガ自ラ印刷又ハ製本ヲ爲ス場合ニ於テハ之ヲ當該行爲ヲ爲ス業ヲ營ム者ト看做ス
第八條 第一條ニ揭グル行爲ニ付取次ヲ爲ス業ヲ營ム者ノ取次ニ依リテ爲サレタル行爲ハ之ヲ當該取次ヲ爲ス業ヲ營ム者ガ同條ニ揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營ム者トシテ自ラ爲シタルモノト看做ス
第九條 第一條ニ揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營ム者ハ每月其ノ爲シタル同條ニ揭グル行爲ニ付其ノ種類每ニ料金ヲ記載シタル申吿書ヲ翌月十日迄ニ政府ニ提出スベシ但シ其ノ業ヲ廢止シタル場合ニ於テハ直ニ之ヲ提出スベシ
前項ノ申吿書ノ提出ナキトキ又ハ政府ニ於テ申吿ヲ不相當ト認メタルトキハ政府ハ其ノ課稅標準額ヲ決定ス
第十條 特別行爲稅ハ每月分ヲ翌月末日迄ニ納付スベシ但シ前條第一項但書ノ場合ニ於テハ直ニ之ヲ納付スベシ
第十一條 第一條ニ揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營マントスル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ政府ニ申吿スベシ之ヲ廢止セントスルトキ亦同ジ
第十二條 第一條ニ揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營ム者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ業務ニ關スル事項ヲ帳簿ニ記載シ又ハ必要ナル事項ヲ政府ニ申吿スベシ
第十三條 收稅官吏ハ第一條ニ揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營ム者ニ對シ其ノ業務ニ關シ質問ヲ爲シ又ハ帳簿書類其ノ他ノ物件ヲ檢査スルコトヲ得
第十四條 詐僞其ノ他不正ノ行爲ニ依リ特別行爲稅ヲ逋脫シ又ハ逋脫セントシタル者ハ其ノ逋脫シ又ハ逋脫セントシタル稅金ノ五倍ニ相當スル罰金ニ處シ直ニ其ノ稅金ヲ徵收ス但シ罰金額ガ二十圓ニ滿タザルトキハ之ヲ二十圓トス
第十五條 左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ三百圓以下ノ罰金又ハ科料ニ處ス
一 第九條第一項ノ規定ニ依ル申吿ヲ怠リ又ハ詐リタル者
二 政府ニ申吿セズシテ第一條ニ揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營ミタル者
前項第二號ニ規定スル者ニ付テハ直ニ其ノ特別行爲稅ヲ徵收ス
第十六條 左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ百圓以下ノ罰金又ハ科料ニ處ス
一 第十二條ノ規定ニ依ル帳簿ノ記載若ハ申吿ヲ怠リ若ハ詐リ又ハ帳簿ヲ隱匿シタル者
二 第十三條ノ規定ニ依ル收稅官吏ノ質問ニ對シ答辯ヲ爲サズ若ハ虛僞ノ陳述ヲ爲シ又ハ其ノ職務ノ執行ヲ拒ミ、妨ゲ若ハ忌避シタル者
第十七條 第十四條ノ罪ヲ犯シタル者ニハ刑法第三十八條第三項但書、第三十九條第二項、第四十條、第四十一條、第四十八條第二項、第六十三條及第六十六條ノ規定ヲ適用セズ
第十八條 第一條ニ揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營ム者ノ代理人、戶主、家族、同居者、雇人其ノ他ノ從業者ガ其ノ業務ニ關シ本法ヲ犯シタルトキハ其ノ第一條ニ揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營ム者ヲ處罰ス
第十九條 政府ハ第一條ニ揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營ム者ノ組織スル團體ニ對シ徵稅上必要ナル施設ヲ爲シ又ハ徵收事務ノ補助ヲ爲スベキコトヲ命ズルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ前項ノ團體ニ對シ命令ノ定ムル所ニ依リ交付金ヲ交付スルコトヲ得