大東亜戦争における南方経済政策の根本方針は、重要資源の需要充足と大東亜共栄圏の自給自足体制の確立にある。南方の豊富な資源開発のため、必要な資金を円滑に供給する必要があるが、現在は軍票を使用中で、本邦と南方諸地域間の為替比率確定は時期尚早である。そこで南方開発金庫を設置し、特殊状況下での資金供給を行う。同金庫は現地通貨と軍票の交換、預金受入、為替取引、債券発行等を行い、帝国の通貨金融対策運営の中枢機関として機能する。当面は政府が全額出資するが、将来は民間出資も可能な仕組みとする。
参照した発言:
第79回帝国議会 衆議院 本会議 第4号