第一條 敎導ノ月俸ハ三十圓乃至七十圓トス但シ敎導部長タル敎導ニハ八十圓迄ヲ給スルコトヲ得
第二條 敎導ニシテ最上額ヲ受ケ二年ヲ超エ事務練熟優等ナル者ニハ月額七圓以內ヲ加給スルコトヲ得但シ敎導部長タル敎導ニハ月額十圓以內ヲ加給スルコトヲ得
第四條 功勞記章ヲ附與セラレタル敎導ニハ月額二十圓以內ノ功勞加俸ヲ給スルコトヲ得
第五條 敎導ニシテ五年以上勤續シ行狀方正勤務勉勵事務熟達ニ因リ其ノ精勤ヲ表彰セラレタル者ニハ月額十圓以內ノ精勤加俸ヲ給スルコトヲ得
看守タル者敎導ニ任ゼラレタル場合ニ於テハ前項ノ期間ノ計算ニ付テハ看守ノ勤續年數ハ之ヲ敎導ノ勤續年數ニ通算ス
第六條 功勞加俸ヲ受クル敎導功勞記章ノ返納ヲ命ゼラレタルトキ又ハ精勤加俸ヲ受クル敎導其ノ成績佳良ナラズト認メラレタルトキハ其ノ加俸ノ支給ヲ廢止ス
功勞加俸又ハ精勤加俸ヲ受クル敎導懲戒處分ヲ受ケタルトキハ其ノ加俸ノ全部又ハ一部ノ支給ヲ廢止スルコトヲ得
第七條 休職敎導ニシテ陸軍又ハ海軍ニ於テ受クル俸給又ハ給料ノ月額休職ヲ命ゼラレタル當時ノ月俸額ヨリ寡少ナルトキハ其ノ不足額ニ相當スル金額以內ノ休職給ヲ給スルコトヲ得
第八條 通譯其ノ他特別ノ技能ヲ有スル敎導ニハ月額五十圓以內ノ特別手當ヲ給スルコトヲ得
第九條 非番ノ日ニ於テ臨時勤務ニ服シタル敎導ニハ一日二圓以內ノ勤務手當ヲ給スルコトヲ得
第十條 訓練中ノ敎導ニハ月額二十圓以內ノ訓練手當ヲ給スルコトヲ得
第十一條 敎導ニハ月額二十圓以內ノ宿料ヲ給スルコトヲ得
第十二條 月俸ハ新任、增俸、減俸又ハ復職ノ場合ニ於テハ其ノ翌日ヨリ、休職又ハ退職ノ場合ニ於テハ其ノ當日迄日割ヲ以テ給ス但シ左ノ各號ノ一ニ該當スル者ニハ當月分ノ全額ヲ給ス
一 職務上ノ傷痍又ハ疾病ニ因リ其ノ職ニ堪ヘズ退職シタル者
三 身體若ハ精神ノ衰弱又ハ事務ノ都合ニ依リ退職ヲ命ゼラレタル者
第十三條 病氣ノ爲執務セザルコト六十日ヲ超ユル者又ハ私事ノ故障ニ因リ執務セザルコト二十日ヲ超ユル者ハ日割ヲ以テ月俸ノ半額ヲ減ズ但シ公務ノ爲傷痍ヲ受ケ若ハ疾病ニ罹リ又ハ服忌ヲ受クル者ハ此ノ限ニ在ラズ
第十四條 本令ニ定ムルモノノ外俸給ノ支給ニ關シテハ判任官ノ俸給支給ノ例ニ依ル