建築税法施行規則
法令番号: 勅令第百四十號
公布年月日: 昭和15年3月31日
法令の形式: 勅令
朕建築稅法施行規則ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年三月三十一日
內閣總理大臣 米內光政
大藏大臣 櫻內幸雄
勅令第百四十號
建築稅法施行規則
第一條 建築稅法第一條第二號ノ規定ニ依リ建築稅ヲ課スベキ家屋ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 料理店
二 貸席
三 貸座敷
四 引手茶屋
第二條 建築價額ハ左ニ揭グル金額ノ合計額ニ依ル
一 家屋ノ建築ニ要シタル金額(疊、建具其ノ他ノ造作ニ要シタル金額ヲ含ム)
二 電氣、瓦斯、水道其ノ他ノ附屬設備ノ設置ニ要シタル金額
三 門、圍障、庭園其ノ他ノ附屬築造物ノ築造ニ要シタル金額
第三條 建築稅法第五條第二號ノ規定ニ依リ左ノ公共團體ヲ指定ス
一 府縣組合、市町村組合、町村組合及市町村內ノ區
二 市町村學校組合、町村學校組合及學區
三 水利組合、水利組合聯合及北海道土功組合
第四條 建築稅法第五條第三號ノ規定ニ依リ建築稅ヲ課セザル家屋ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 長屋、共同住宅及寄宿舍
二 一時ノ使用ニ供スル家屋
第五條 建築稅法第六條第三號ノ規定ニ依リ建築稅ヲ免除スル家屋ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 土地區劃整理ノ施行ニ因リ取毀シタル家屋ニ代ヘテ建築シタル家屋
二 行政執行法第四條ノ處分ニ因リ取毀シタル家屋ニ代ヘテ建築シタル家屋
第六條 建築稅法第六條及前條ニ揭グル家屋ヲ建築シタル場合ニ於テハ建築稅ヲ免除ス但シ其ノ家屋ノ床面積ガ從前ノ家屋ノ床面積ヲ超過スル場合ニ於ケル超過部分ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
前項但書ノ場合ニ於ケル超過部分ノ建築價額ハ新ニ建築シタル家屋ノ床面積ニ對スル該超過部分ノ床面積ノ割合ヲ其ノ家屋ノ建築價額ニ乘ジテ之ヲ計算ス
前二項ノ床面積ハ各階(地階ヲ含ム)ノ床面積ノ合計額ニ依リ各階ノ床面積ハ家屋ノ外壁又ハ之ニ代ルベキ柱ノ中心線內ノ面積ニ依ル
第七條 建築稅法第六條及前二條ノ規定ニ依リ建築稅ノ免除ヲ受ケントスル者ハ同法第八條第一項ノ規定ニ依ル建築價額決定前事由ヲ具シ所轄稅務署ニ申請スベシ
前項ノ申請書ニハ從前ノ家屋ノ所在地、用途、構造及床面積ヲ記載スベシ
第八條 建築稅ニ付納稅義務アル者ハ建築竣成後二十日以內ニ左ノ事項ヲ記載シタル申吿書ヲ所轄稅務署ニ提出スベシ
一 家屋ノ所在地
二 家屋ノ用途、構造及床面積
三 建築價額
四 建築竣成ノ年月日
五 建築工事請負人又ハ建築工事管理者アルトキハ其ノ住所及氏名又ハ名稱
六 建築稅法第三條ニ該當スル建築ニ在リテハ其ノ旨及旣ニ建築稅ヲ課セラレタル部分アルトキハ其ノ稅額
家屋ノ一部ガ建築稅法第一條ノ家屋ニ該當スル場合ニ於テハ前項ノ申吿書ニハ家屋全部ノ用途、構造、床面積及建築價額ヲ併セ記載スベシ
第九條 稅務署長建築價額ヲ決定シタルトキハ之ヲ納稅義務者ニ通知スベシ
第十條 納稅義務者納稅管理人ヲ定メタルトキハ其ノ氏名及住所又ハ居所ヲ所轄稅務署ニ申吿スベシ
第十一條 收稅官吏建築稅法第十二條ノ規定ニ依リ家屋、帳簿書類其ノ他ノ物件ヲ檢査スルトキハ檢査章ヲ携帶スベシ
附 則
本令ハ建築稅法施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕建築税法施行規則ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年三月三十一日
内閣総理大臣 米内光政
大蔵大臣 桜内幸雄
勅令第百四十号
建築税法施行規則
第一条 建築税法第一条第二号ノ規定ニ依リ建築税ヲ課スベキ家屋ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 料理店
二 貸席
三 貸座敷
四 引手茶屋
第二条 建築価額ハ左ニ掲グル金額ノ合計額ニ依ル
一 家屋ノ建築ニ要シタル金額(畳、建具其ノ他ノ造作ニ要シタル金額ヲ含ム)
二 電気、瓦斯、水道其ノ他ノ附属設備ノ設置ニ要シタル金額
三 門、囲障、庭園其ノ他ノ附属築造物ノ築造ニ要シタル金額
第三条 建築税法第五条第二号ノ規定ニ依リ左ノ公共団体ヲ指定ス
一 府県組合、市町村組合、町村組合及市町村内ノ区
二 市町村学校組合、町村学校組合及学区
三 水利組合、水利組合連合及北海道土功組合
第四条 建築税法第五条第三号ノ規定ニ依リ建築税ヲ課セザル家屋ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 長屋、共同住宅及寄宿舎
二 一時ノ使用ニ供スル家屋
第五条 建築税法第六条第三号ノ規定ニ依リ建築税ヲ免除スル家屋ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 土地区画整理ノ施行ニ因リ取毀シタル家屋ニ代ヘテ建築シタル家屋
二 行政執行法第四条ノ処分ニ因リ取毀シタル家屋ニ代ヘテ建築シタル家屋
第六条 建築税法第六条及前条ニ掲グル家屋ヲ建築シタル場合ニ於テハ建築税ヲ免除ス但シ其ノ家屋ノ床面積ガ従前ノ家屋ノ床面積ヲ超過スル場合ニ於ケル超過部分ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
前項但書ノ場合ニ於ケル超過部分ノ建築価額ハ新ニ建築シタル家屋ノ床面積ニ対スル該超過部分ノ床面積ノ割合ヲ其ノ家屋ノ建築価額ニ乗ジテ之ヲ計算ス
前二項ノ床面積ハ各階(地階ヲ含ム)ノ床面積ノ合計額ニ依リ各階ノ床面積ハ家屋ノ外壁又ハ之ニ代ルベキ柱ノ中心線内ノ面積ニ依ル
第七条 建築税法第六条及前二条ノ規定ニ依リ建築税ノ免除ヲ受ケントスル者ハ同法第八条第一項ノ規定ニ依ル建築価額決定前事由ヲ具シ所轄税務署ニ申請スベシ
前項ノ申請書ニハ従前ノ家屋ノ所在地、用途、構造及床面積ヲ記載スベシ
第八条 建築税ニ付納税義務アル者ハ建築竣成後二十日以内ニ左ノ事項ヲ記載シタル申告書ヲ所轄税務署ニ提出スベシ
一 家屋ノ所在地
二 家屋ノ用途、構造及床面積
三 建築価額
四 建築竣成ノ年月日
五 建築工事請負人又ハ建築工事管理者アルトキハ其ノ住所及氏名又ハ名称
六 建築税法第三条ニ該当スル建築ニ在リテハ其ノ旨及既ニ建築税ヲ課セラレタル部分アルトキハ其ノ税額
家屋ノ一部ガ建築税法第一条ノ家屋ニ該当スル場合ニ於テハ前項ノ申告書ニハ家屋全部ノ用途、構造、床面積及建築価額ヲ併セ記載スベシ
第九条 税務署長建築価額ヲ決定シタルトキハ之ヲ納税義務者ニ通知スベシ
第十条 納税義務者納税管理人ヲ定メタルトキハ其ノ氏名及住所又ハ居所ヲ所轄税務署ニ申告スベシ
第十一条 収税官吏建築税法第十二条ノ規定ニ依リ家屋、帳簿書類其ノ他ノ物件ヲ検査スルトキハ検査章ヲ携帯スベシ
附 則
本令ハ建築税法施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス