地方分与税分与金特別会計法
法令番号: 法律第六十七號
公布年月日: 昭和15年3月29日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル地方分與稅分與金特別會計法ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年三月二十九日
內閣總理大臣 米內光政
大藏大臣 櫻內幸雄
內務大臣 伯爵 兒玉秀雄
法律第六十七號
地方分與稅分與金特別會計法
第一條 地方分與稅分與金ノ會計ハ之ヲ特別トシ一般ノ歲入歲出ト區分スベシ
第二條 本會計ニ於テハ地租、家屋稅及營業稅ノ收入、配付稅分與ノ爲ノ一般會計ヨリノ受入金、積立金ヨリ生ズル收入、借入金及附屬雜收入ヲ以テ其ノ歲入トシ還付稅及配付稅ノ分與金、借入金ノ償還金及利子其ノ他ノ諸費ヲ以テ其ノ歲出トス
第三條 本會計ノ歲出額ハ其ノ歲入及積立金ノ合計額ヲ超過スルコトヲ得ズ
第四條 本會計ニ屬スル經費ヲ支辨スル爲必要アルトキハ政府ハ本會計ノ負擔ニ於テ借入ヲ爲スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ借入ヲ爲スコトヲ得ル金額ハ每年度ニ於ケル配付稅ノ分與額ヲ地方分與稅法第六條第一項ニ規定スル額(前年度ニ於ケル配付稅ノ分與額ノ百分ノ九十ガ之ヨリ大ナルトキハ其ノ額)ニ達セシムルニ付一般會計ヨリノ受入金及積立金ノ合計額ヨリ借入金ノ償還金ヲ控除シタル殘額ヲ以テシテハ之ニ不足スル金額ヲ限度トス
第五條 本會計ニ於テ支拂上現金ニ餘裕アルトキハ之ヲ大藏省預金部ニ預入ルベシ
第六條 本會計ニ於テ決算上剩餘ヲ生ジタルトキハ之ヲ積立ツベシ
本會計ノ歲計ニ不足アルトキハ積立金ヨリ之ヲ補足スベシ
第七條 本會計ノ積立金ハ大藏省預金部ニ預入レ之ヲ運用スベシ
第八條 政府ハ每年本會計ノ歲入歲出豫算ヲ調製シ歲入歲出ノ總豫算ト共ニ之ヲ帝國議會ニ提出スベシ
第九條 本會計ノ每年度歲出豫算ニ於ケル支出殘額ハ之ヲ翌年度ニ繰越シ使用スルコトヲ得
第十條 本會計ノ收入支出ニ關スル規程ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
附 則
本法ハ昭和十五年度ヨリ之ヲ施行ス
昭和十五年度、同十六年度及同十七年度ニ於テ還付稅分與金ノ支拂上現金ニ不足アルトキハ本會計ノ負擔ニ於テ一時借入ヲ爲スコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル一時借入金ハ當該年度ノ歲入ヲ以テ之ヲ償還スベシ
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル地方分与税分与金特別会計法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年三月二十九日
内閣総理大臣 米内光政
大蔵大臣 桜内幸雄
内務大臣 伯爵 児玉秀雄
法律第六十七号
地方分与税分与金特別会計法
第一条 地方分与税分与金ノ会計ハ之ヲ特別トシ一般ノ歳入歳出ト区分スベシ
第二条 本会計ニ於テハ地租、家屋税及営業税ノ収入、配付税分与ノ為ノ一般会計ヨリノ受入金、積立金ヨリ生ズル収入、借入金及附属雑収入ヲ以テ其ノ歳入トシ還付税及配付税ノ分与金、借入金ノ償還金及利子其ノ他ノ諸費ヲ以テ其ノ歳出トス
第三条 本会計ノ歳出額ハ其ノ歳入及積立金ノ合計額ヲ超過スルコトヲ得ズ
第四条 本会計ニ属スル経費ヲ支弁スル為必要アルトキハ政府ハ本会計ノ負担ニ於テ借入ヲ為スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ借入ヲ為スコトヲ得ル金額ハ毎年度ニ於ケル配付税ノ分与額ヲ地方分与税法第六条第一項ニ規定スル額(前年度ニ於ケル配付税ノ分与額ノ百分ノ九十ガ之ヨリ大ナルトキハ其ノ額)ニ達セシムルニ付一般会計ヨリノ受入金及積立金ノ合計額ヨリ借入金ノ償還金ヲ控除シタル残額ヲ以テシテハ之ニ不足スル金額ヲ限度トス
第五条 本会計ニ於テ支払上現金ニ余裕アルトキハ之ヲ大蔵省預金部ニ預入ルベシ
第六条 本会計ニ於テ決算上剰余ヲ生ジタルトキハ之ヲ積立ツベシ
本会計ノ歳計ニ不足アルトキハ積立金ヨリ之ヲ補足スベシ
第七条 本会計ノ積立金ハ大蔵省預金部ニ預入レ之ヲ運用スベシ
第八条 政府ハ毎年本会計ノ歳入歳出予算ヲ調製シ歳入歳出ノ総予算ト共ニ之ヲ帝国議会ニ提出スベシ
第九条 本会計ノ毎年度歳出予算ニ於ケル支出残額ハ之ヲ翌年度ニ繰越シ使用スルコトヲ得
第十条 本会計ノ収入支出ニ関スル規程ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
附 則
本法ハ昭和十五年度ヨリ之ヲ施行ス
昭和十五年度、同十六年度及同十七年度ニ於テ還付税分与金ノ支払上現金ニ不足アルトキハ本会計ノ負担ニ於テ一時借入ヲ為スコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル一時借入金ハ当該年度ノ歳入ヲ以テ之ヲ償還スベシ