第一條 國家總動員法第二十一條ノ規定ニ基ク船員ノ職業能力ニ關スル事項ノ申吿及其ノ職業能力ニ關スル檢査ハ本令ノ定ムル所ニ依ル
第三條 船員ノ職業能力ニ關スル事項ノ申吿ハ每年一囘之ヲ爲サシムルモノトス
前項ノ申吿ハ七月一日現在ニ依リ同月十五日迄ニ之ヲ爲スベシ
第四條 船員ハ左ニ揭グル事項ヲ居住地ヲ管轄スル管海官廳ニ申吿スベシ
十 無線通信士資格檢定合格證書ヲ有スルトキハ其ノ等級及番號
十一 救命艇手適任證書其ノ他ノ海技ニ關スル資格證明書ヲ有スルトキハ其ノ旨
船員手帳ヲ有スル者ハ前項第十二號ノ申吿ヲ爲スコトヲ要セズ
船員第一項ノ申吿ヲ爲シタル後同項第一號、第四號乃至第六號及第十三號ニ揭グル事項ニ變更ヲ生ジタルトキハ第六條ノ規定ニ該當スル場合ヲ除クノ外三十日以內ニ居住地ヲ管轄スル管海官廳ニ其ノ旨ヲ申吿スベシ
第五條 船員法第一條ニ規定スル船員ハ本令ニ依ル申吿ヲ爲スコトヲ要セズ但シ遞信大臣必要アリト認ムルトキハ船員法第一條ニ規定スル船員ノ全部又ハ一部ニ對シ命令ノ定ムル所ニ依リ前條第一項ニ揭グル事項ノ一部ヲ申吿セシムルコトヲ得
第六條 船員第三條及第四條ノ規定ニ依ル申吿ヲ爲シタル後左ノ各號ノ一ニ該當スルトキハ遲滯ナク前ニ申吿ヲ爲シタル管海官廳ニ其ノ旨ヲ申吿スベシ
第七條 管海官廳ハ命令ノ定ムル所ニ依リ當該官吏ヲシテ本令ノ申吿ヲ爲シタル者ニ就キ其ノ職業能力ニ關シ檢査ヲ爲サシムルコトヲ得
第八條 管海官廳ハ命令ノ定ムル所ニ依リ本令ノ申吿ニ關シ國家總動員法第三十一條ノ規定ニ基ク報吿ヲ徵スルコトヲ得
第九條 本令ハ第六條第一號ノ規定ニ依ル申吿ニ關スル規定ヲ除クノ外陸海軍軍人ニシテ現役中ノモノ(歸休下士官兵ヲ除ク)及戰時若ハ事變ニ際シ又ハ兵役法第五十五條第二項ノ規定(志願ニ依リ兵籍ニ編入セラレタル者ニ付テハ之ニ該當スル勅令ノ規定ヲ含ム)ニ依リ召集中ノモノ、兵籍ニ編入セラレタル陸海軍學生生徒(海軍豫備練習生及海軍豫備補習生ヲ含ム)、陸海軍軍屬、國家總動員法第四條ノ規定ニ依リ徵用中ノ者竝ニ醫療關係者職業能力申吿令ニ依リ申吿ヲ爲スベキ者ニ對シテ之ヲ適用セズ
第十條 船員ニシテ左ノ各號ノ一ニ該當スルモノノ申吿ニ關シテハ命令ノ定ムル所ニ依リ申吿期限ヲ延長スルコトヲ得
一 陸海軍軍人ニシテ召集中ノモノ(前條ニ規定スル召集中ノ者ヲ除ク)
第十一條 本令中遞信大臣トアルハ朝鮮ニ在リテハ朝鮮總督、臺灣ニ在リテハ臺灣總督、樺太ニ在リテハ樺太廳長官、南洋群島ニ在リテハ南洋廳長官トシ管海官廳トアルハ樺太ニ在リテハ樺太廳長官ノ指定スル行政官廳、南洋群島ニ在リテハ南洋廳長官ノ指定スル行政官廳トス
第十二條 本令ニ規定スルモノノ外申吿ニ關シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム