日満国税徴収事務共助法
法令番号: 法律第七十五號
公布年月日: 昭和13年4月6日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル日滿國稅徵收事務共助法ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年四月五日
內閣總理大臣 公爵 近衞文麿
大藏大臣 賀屋興宣
法律第七十五號
日滿國稅徵收事務共助法
第一條 國稅、督促手數料、延滯金若ハ滯納處分費ヲ徵收セラルベキ者又ハ其ノ者ノ財產ガ滿洲國內ニ在ルトキハ當該官吏ハ命令ノ定ムル所ニ依リ滿洲國ノ當該官吏ニ其ノ徵收ヲ囑託スルコトヲ得
第二條 滿洲國ノ國稅、督促手數料、延滯金若ハ滯納處分費ヲ徵收セラルベキ者又ハ其ノ者ノ財產ガ帝國內ニ在ル場合ニ於テ滿洲國ノ當該官吏ノ囑託アルトキハ當該官吏ハ命令ノ定ムル所ニ依リ滿洲國ノ當該國稅、督促手數料、延滯金又ハ滯納處分費ヲ徵收シ之ヲ滿洲國ノ當該官吏ニ送付スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於ケル徵收金ノ徵收ハ別段ノ規定アル場合ヲ除クノ外帝國ノ當該法令ニ依ル
第三條 前條ノ規定ニ依ル徵收金ハ國稅徵收ノ例ニ依リテ徵收スルコトヲ得ベキ請求權ニ次ギ先取特權ヲ有ス
第四條 第二條ノ規定ニ依ル徵收金ノ滯納處分ニ對シ不服アル者ハ國稅滯納處分ノ場合ニ準ジ訴願ヲ爲シ又ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第五條 第二條ノ規定ニ依ル徵收金ノ徵收及送付ノ費用ハ帝國ノ負擔トス
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
國稅徵收法第四條ノ一第二號ヲ左ノ如ク改ム
二 府縣稅其ノ他ノ公課又ハ徵收ノ囑託ヲ受ケタル滿洲國ノ國稅ニ付滯納處分ヲ受クルトキ
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル日満国税徴収事務共助法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年四月五日
内閣総理大臣 公爵 近衛文麿
大蔵大臣 賀屋興宣
法律第七十五号
日満国税徴収事務共助法
第一条 国税、督促手数料、延滞金若ハ滞納処分費ヲ徴収セラルベキ者又ハ其ノ者ノ財産ガ満洲国内ニ在ルトキハ当該官吏ハ命令ノ定ムル所ニ依リ満洲国ノ当該官吏ニ其ノ徴収ヲ嘱託スルコトヲ得
第二条 満洲国ノ国税、督促手数料、延滞金若ハ滞納処分費ヲ徴収セラルベキ者又ハ其ノ者ノ財産ガ帝国内ニ在ル場合ニ於テ満洲国ノ当該官吏ノ嘱託アルトキハ当該官吏ハ命令ノ定ムル所ニ依リ満洲国ノ当該国税、督促手数料、延滞金又ハ滞納処分費ヲ徴収シ之ヲ満洲国ノ当該官吏ニ送付スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於ケル徴収金ノ徴収ハ別段ノ規定アル場合ヲ除クノ外帝国ノ当該法令ニ依ル
第三条 前条ノ規定ニ依ル徴収金ハ国税徴収ノ例ニ依リテ徴収スルコトヲ得ベキ請求権ニ次ギ先取特権ヲ有ス
第四条 第二条ノ規定ニ依ル徴収金ノ滞納処分ニ対シ不服アル者ハ国税滞納処分ノ場合ニ準ジ訴願ヲ為シ又ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第五条 第二条ノ規定ニ依ル徴収金ノ徴収及送付ノ費用ハ帝国ノ負担トス
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
国税徴収法第四条ノ一第二号ヲ左ノ如ク改ム
二 府県税其ノ他ノ公課又ハ徴収ノ嘱託ヲ受ケタル満洲国ノ国税ニ付滞納処分ヲ受クルトキ